燃料電池ワールド (2006/01/11 11:52)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.218 2006/01/11発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

 06年最初のメルマガですが、燃料電池ワールドは昨年の情報を積み残しているので、それを載せないことには年が明けません。というわけで、今号は長くなりました。今年もよろしくお願いします。
■燃料電池関連イベント
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☆第2回国際水素・燃料電池展(FC EXPO2006)
○会期 1月25日(水)〜27日(金)10:00〜17:00
○会場 東京ビッグサイト西展示棟
○主催 リードエグジビションジャパン株式会社
○共催 水素エネルギー協会、燃料電池情報開発センター
○詳細は、http://www.fcexpo.jp/jp/

☆(社)精密工学会第313回講習会
「ビジネスチャンスを掴め!」シリーズ 第一弾
「燃料電池」実用化への課題と加工・成形技術の役割――独創技術で目指せコスト1/100――
○日時:2月14日(火) 9時40分〜16時40分
○会場:工学院大学新宿校舎28階第1・2会議室
○主催:(社)精密工学会
○次第
9:40〜  燃料電池の特性・動向とコストダウンの考え方
        (株)システム技術研究所所長 槌屋治紀
10:10〜 自動車用燃料電池技術者が語る、加工技術に期待すること
      トヨタ自動車(株)FC生技部部長 石黒恭生
11:00〜 携帯機器用燃料電池の開発動向
       (株)東芝研究開発センター 佐藤裕輔
13:00〜 精密プレス加工による燃料電池セパレータの低コスト生産

       (株)サイベックコーポレーション代表取締役社長 平林健吾
13:50〜 樹脂成形技術によるカーボンセパレータの低コスト生産
       (株)FJコンポジット取締役技術部長 村上一幸
15:00〜 研究開発用燃料電池の量産化技術と事例

       (株)FC-R&D代表取締役社長兼相模原技術部長 中島 宏
15:50〜 独自の塑性加工技術による自動車用高圧水素容器製造事例
       サムテック(株)取締役 阪口善樹
○定員:100名(先着順で定員になり次第締切)
○参加費:会員 20,000円、非会員 30,000円
     学生会員 無料 【資料入用の場合は4,000円】
     学生非会員 6,000円
○資料:資料のみをご希望の方,または聴講者で余分にご希望の場合,1冊につき4,000円
○申込締切:2月7日(火)
○申込方法:申込書に必要事項を記入の上,郵送またはFAX。
      または下記フォームから。

       http://www.jspe.or.jp/service/seminar/seminar.html
○申込先:(社)精密工学会

      〒102-0073 東京都千代田区九段北1-5-9 九段誠和ビル2F
         TEL : 03-5226-5191/FAX : 03-5226-5192

☆体験!水素の力・燃料電池
 〜わが家に燃料電池が来る日〜Part2
○日時 2月18日(土)10:00〜16:00
○会場 岡山国際交流センター8階(岡山駅西口徒歩2分)
○資料代 1000円(高校生以下無料)
○内容 燃料電池を電源としたキーボード演奏

    講演「燃料電池三輪ビークル アイスランドを行く」番場健司さん
    燃料電池モデルカーレース
    家庭用燃料電池デモ機展示・体験談
    水島工業高校燃料電池車展示
    各社燃料電池パネル
    県内環境団体展示 他
○主催 燃料電池を知る会 In OKAYAMA
    (問い合わせ先 090−5373−6791 赤井)
○共催 岡山県/岡山市/岡山県教育委員会/岡山市教育委員会/岡山県商工会連合会/(財)岡山県環境保全事業団/岡山県地球温暖化防止活動推進センター

■WEB LINK NEWS
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05/12/19 「株式」 ホンダ(7267)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)*10:04JST ホンダ 6640 +70

 4営業日ぶり反発。5日、25日線レベルの攻防となっている。住宅用の太陽電池事業に参入すると報じられている。将来は燃料電池車の燃料インフラにも活用する方針と。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051219-00000014-fis-biz

05/12/19 稲妻から水素を生成? 一攫千金を狙う発明家(下)

 エネルギー技術専門家のロム氏が耳にする提案の多くは、実によく似た背景を持つものとして語られるという。「典型的な例としては、東欧の国から来た70代の科学者が関与しているという話がある。政府から資金援助を受けようとしたが、政府関係の科学者や国立の研究所がすでに同様の研究をしていたために拒絶された、というのが共通するストーリーだ」

 全米水素協会によると、却下する着想の中には、物理法則に反しているわけではなさそうだが、「経済的に成り立たない」ものもあるという。そうした計画の例としては、沖合に設置した風力タービンを使って水素を生成し、この水素をニューヨーク市のタクシーと路線バスの燃料にするというものや、水素を深海で生産すれば、生成した時点ですでに圧縮された状態になっていると謳うものなどがある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051219-00000006-wir-sci

05/12/19 ホンダが太陽電池を量産へ 07年から熊本製作所で(共同通信)

 ホンダは19日、特殊金属の薄膜を使った次世代型太陽電池の量産を、2007年後半から熊本製作所(熊本県大津町)に建設する新工場で始めると発表した。太陽電池の生産・販売の本格的な事業化は自動車メーカーとして初めてという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051219-00000201-kyodo-bus_all

05/12/20 [新製品]東レ、小型メタノール燃料電池の実用化技術を開発(BCN)

 東レ(榊原定征社長)はメタノールを使った小型燃料電池の実用化技術を開発したと発表した。新素材を採用することで、メタノールの利用効率を高め発電性能、耐久性を向上させた。

 同社では電解質膜に炭化水素系材料を使うことでメタノールの透過を防ぎ、水素だけが通る膜の開発に成功した。メタノールの利用効率が高まったことで、高い発電性能と耐久性を確保。新技術で小型・高出力の燃料電池開発のめどがついたことから、ノートPCや携帯電話などのバッテリーなどへの実用化を進める。また、新技術を使った自動車用燃料電池用の電解質膜開発にも取り組んでいく計画。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051220-00000012-bcn-sci

05/12/22 進む地球温暖化:2005年の平均気温は観測史上最高?(WIRED)

 北極の上空、大西洋深海、あるいは太陽が照りつけるアフリカの平原で起こっている変化を、気象学者たちは目のあたりにしている。しかし、エネルギー問題に取り組む世界会議において、気象対策のための政策変更はきわめて遅々としている。

 スイスのジュネーブに本部を置く世界気象機関(WMO)は15日(現地時間)、2005年は観測史上2番目に暖かい年になると報告した。熱を閉じ込める「温室効果ガス」が大気中に蓄積する傾向が進んでおり、これが少なくとも部分的には温暖化に関与していると、気象学者たちは指摘する。

 いっぽう、ニューヨークにある米航空宇宙局(NASA) ゴダード宇宙研究所は、信頼できる記録が保存されている125年間のうちで、2005年は1998年を抜いて世界的に最も気温の高かった年になるとの見通しを示した。温暖化は加速しており、現在は10年ごとに摂氏0.2度の上昇を続けているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051222-00000001-wir-sci

05/12/23 アラスカの保護地区 米、石油開発先送り 少数派抵抗、ブッシュ政権打撃(産経新聞)

 【ワシントン=有元隆志】ブッシュ米政権が目指していたアラスカ州の「北極国立野生生物保護地区」(ANWR)での石油開発解禁は二十一日、議会少数派の民主党などの抵抗で、来年以降に先送りされることになった。安全保障の観点から外国への石油依存度を減らすためにも同地区での石油開発を優先課題と位置づけていた政権側には打撃となった。 

 同地区での石油開発解禁の条項は国防予算案に含まれ、すでに下院では承認されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051223-00000009-san-int

05/12/27 【中国】中国華能集団:汚染物排出ゼロめざす石炭発電会社設立(サーチナ・中国情報局)

 中国華能集団公司は23日、中国で初めて知的財産権を有する汚染物排出ゼロの石炭火力発電所を建設することを目指して、「緑色煤電有限公司」を国有企業7社との共同出資により設立した。27日付で第一財経日報が伝えた。

 新会社は、今後15年間にわたって、石炭ガス化水素製造と水素ガスタービンを融合させた循環型発電および、燃料電池発電の研究・開発、普及を行う。また、高効率石炭発電により、二酸化炭素の排出を最小限に抑え、汚染物の排出ゼロを目指すとともに、40万キロワット級の水素ガスタービンなどを建設する。投資総額は58億元にのぼるみこみ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051227-00000017-scn-int

06/01/05 石油依存40%以下に、2030年目標…新エネ戦略(読売新聞)

 日本の新しいエネルギー政策の指針として経済産業省がまとめた「新・国家エネルギー戦略」の全容が5日、明らかになった。中国の需要急増などで激化する国際的な資源確保競争をにらみ、「エネルギー安全保障」の強化を前面に打ち出したのが特徴だ。1次エネルギーに占める石油の割合を示す石油依存度を、現在の50%から40%以下に引き下げるなど、2030年の数値目標も盛り込んだ。

 石油依存度の引き下げでは、太陽光や風力などを使った新エネルギー産業の確立を目指す。ほぼ100%を石油に依存する自動車などの運輸部門では、燃料電池のほか、天然ガス、植物由来のエタノールなどの燃料を導入し、約20%を「脱石油」エネルギーで賄う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060105-00000004-yom-bus_all

06/01/05 寒冷地仕様の家庭用燃料電池を共同開発へ=北海道ガスが松下、荏原と契約(時事通信)

 北海道ガスは5日、荏原製作所、松下電器産業の両社と、家庭用燃料電池の寒冷地仕様機を共同開発することで合意し、契約を結んだと発表した。今後、省エネ性や耐久性の実証実験を行い、2008年度以降の早い時期の市場投入を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060105-00000147-jij-biz

06/01/06 <家庭用燃料電池>各社が実用化 コストや耐久性に課題も(毎日新聞)

 クリーンエネルギーとして期待される一般家庭用の燃料電池の実用化が始まっている。東京ガスが05年2月、世界に先駆けて都市ガスを燃料とした製品を発表したのに続き、新日本石油もLPガスを使う製品を実用化し、3月には灯油型を商品化する。各社で開発競争が進むが、普及にはコストや耐久性などに課題が残っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060106-00000005-mai-bus_all

06/01/06 新エネ財団、12年で住宅用太陽光発電を94万5200kw補助(日刊工業新聞)

 新エネルギー財団が窓口となって進めてきた住宅用太陽光発電の導入促進事業で最終年度となる05年度は、3万9643件の申し込みで終了した。この結果、94年度から12年間にわたり続いたこの補助事業で設置した住宅用太陽電池の合計件数は25万6643件、出力では94万5200キロワットとなり原子力発電設備1基分とほぼ同等となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060106-00000023-nkn-ind

06/01/08 <露ガス供給停止>資源は武器あらわに 外交戦略に懸念も(毎日新聞)

 欧州諸国も巻き込んだロシアとウクライナの天然ガス供給をめぐる対立は、原油や天然ガスを武器にした「資源大国」ロシアの新しい外交戦略を見せつけた。今年、主要8カ国(G8)の議長国を務めるロシアは、今夏のサミット(主要国首脳会議)でもエネルギー安全保障を議題の中心に据え、影響力を誇示する構えだ。今後も原油高などを追い風に、旧ソ連時代の核兵器に代わって資源を外交駆け引きの材料に使うのは間違いない。欧米や日本も、ロシアの「資源外交」への対応に苦慮することになりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060108-00000000-mai-int

06/01/10 「株式」 チノー(6850)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)*10:45JST  チノー 446 +31

 人気化。燃料電池関連銘柄として物色されている模様。25ー27日にかけて東京ビックサイトで燃料電池展が開催される予定、燃料電池用評価装置で実勢のある同社に関心が高まる展開となっているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060110-00000026-fis-biz

06/01/10 東邦ガス展示館が3月改装オープン 温暖化がテーマ(中日新聞)

 【愛知県】東邦ガスは5日、ガスエネルギー館(愛知県東海市)の展示を全面改装し3月27日にリニューアルオープンすると発表した。地球温暖化を主要テーマにし、休館日だった日曜日も開館する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060110-00000014-cnc-l23

06/01/10 新型燃料電池車、3―4年内に市販=米に高級車専用デザイン拠点―ホンダ(時事通信)

 ホンダは10日、水素で走る新型燃料電池車を3―4年内に発売すると発表した。昨年10月の東京モーターショーに出展した「FCXコンセプト」をベースに全世界に投入する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060110-00000146-jij-biz

06/01/11 灯油とプロパンガス使用世帯、電力へ切り替え進む―エネ経済研(日刊工業新聞)

 家庭の意識は安全・衛生面に変化―。日本エネルギー経済研究所がまとめた04年度の家庭用灯油とプロパンガスの実態調査によると、両燃料の使用世帯が前回調査(02年度)に比べて減少した。変更の理由はこれまでの「価格」重視にとどまらず、「安全・衛生面を考えた」「使いやすいものへ変えた」といった回答が上位を占めた。また「業者の対応が悪い」といった意見が新たにみられ、競合する電力各社などがサービス面でも先手を打っているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060111-00000023-nkn-ind

06/01/11 米は温暖化対策の強化を=OECDが勧告(時事通信)

 【ワシントン10日時事】経済協力開発機構(OECD)は10日、米国の環境政策に関する51項目の改善勧告を公表し、温暖化対策の強化を要請した。具体的には課税などの経済的手法を通じてエネルギー効率を高め、二酸化炭素など温室効果ガスを1990年水準に抑制することを定めた気候変動枠組み条約の順守を求めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060111-00000022-jij-int  

■海外ニュース(中国)
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●東風汽車のハイブリッド都市バスと乗用車、政府の審査を通過(06/01/06、日中グローバル経済通信)

 東風汽車製のハイブリッド都市バス、ハイブリッド乗用車が武漢市経済開発区東風電動自動車産業パークで最終検査に合格した。

 独自の知的財産権をもつクリーンエネルギー自動車開発を目指して、東風汽車公司は15年にわたり電動自動車の研究開発を重ねてきた。同社はこれまでに中国初の自主知的財産権を持つ燃料電池電動バス、同じく中国初の100%電動乗用車、100%電動バス、100%電動シトロエンZX及びハイブリッドバスなど様々な製品の開発に相次いで成功している。このうち、ハイブリッド都市バスとハイブリッド乗用車プロジェクトについては、国家ハイテク技術発展計画(863計画)の電動自動車重大プロジェクトに組み込まれている。

■海外ニュース(12月全)
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<輸送>
●バラードの燃料電池バスが北京で就航 (2005/11/23)

 バラード・パワー・システムズ社(Ballard Power Systems)とダイムラークライスラー社(DaimlerChrysler)は、3台のメルセデスベンツ燃料電池バス「シターロ」を中国・北京へ送った。バラード社の大型燃料電池エンジンを動力とするこのバスは、地球環境基金と国連開発計画の双方からの援助で、中国科学技術部に主導されている2年間の実証プロジェクトの一部として都市サービスに参加する。

●GMは韓国でハイドロゲン3を

 GMは、韓国で開かれたアジア・太平洋経済協力(APEC)サミットに出席する世界の政治経済界のリーダーたちを送迎するために、韓国で公用される最初の燃料電池車として燃料電池自動車「ハイドロゲン3」を使った。GMはまた、適切な政策とインフラ環境で、このことが韓国市場のために燃料電池車の未来のデモンストレーション走行を導くことができると表明した。

●サンラインは新しい燃料電池バスを発表 (2005/11/16)

 サンライン交通公社(SunLine Transit Agency)は、カリフォルニア州パームスプリングスの「2005燃料電池セミナー」で新しい商用燃料電池バスを発表した。このバスは、UTCパワー社(UTC Power)の
PureMotionェ 120 燃料電池システムとハイブリッド電動システムを特徴としている。40フィートのバンホール社製(Van Hool)Hydrogen A330バスは、最高時速65マイル、燃料の再充填なしで250〜300マイルを走ることができる。

●マスターフレックスは燃料電池自転車の最初の注文を受ける(2005/11/24)

 マスターフレックス社(Masterflex AG)は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州にあるヘルテン市に世界で最初の燃料電池自転車製品を供給している。燃料電池自転車は、レックリングハウゼン県とルール旅行社(Ruhr-Touristik GmbH)の総合的な観光事業構想に取り入れられる。観光客の日帰り旅行は2006年ワールドカップに間に合うよう利用可能になるだろう。

●現代・起亜が韓国に新しい研究開発センターを開設(2005/11/07)

 現代・起亜自動車グループ(Hyundai Kia Automotive Group)は最近、燃料電池自動車の開発、テスト、大量生産のための企業努力を後押しするために、韓国・ソウル市に5800万米ドルの研究開発施設を開設した。施設は、電気推進システムをテストするために、700気圧の水素充てんステーション、燃料電池耐久試験機、排ガス研究所、車両性能試験設備、そして他の専門設備を備えている。

●ハイドロジェニックスはGMとフェデックスのフォークリフト実地試験を終了(2005/11/01)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、GMとフェデックス・カナダ社に必須の流通拠点であるトロント国際空港で、フォクリフトの実地試験を終了した。ハイドロジェニックス社は、2つの施設にサービスとして置かれた2台の「ハイスター」フォークリフトに燃料電池ハイブリッド・パワーパックを設計、製造、統合した。さらに、ハイドロジェニックス社は配備期間中、フォークリフトに給油するために使用された屋内仕様のPEM(陽子交換膜)型電解水素給油車を設計し、製造した。

<定置用電源>
●エリオンは燃料電池バックアップシステムを開発 (2005/11/25)

 エリオン社(Helion)は、20kW級燃料電池をベースとした電気バックアップシステム「SYSPACィ」を開発した。2006年にエリオン社は、PEM(固体高分子)型燃料電池を実際に稼働させてデモを行う計画である。

●CFCLは燃料電池をオフィスビルに設置(2005/11/10)

 セラミック・フュエルセルズ・リミテッド社(Ceramic Fuel Cells Limited ;CFCL)は、1kW級熱電併給(マイクロCHP)ユニットを、オーストラリア・サウスメルボルンにあるszencorp社のエネルギー効率のよい商業オフィスビルに設置した。

●ハイドロジェニックスは次世代パワーモジュールを発売 (2005/11/15)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、直流電源オプションやHyPM 燃料電池パワーパックの有無に関係なく、次世代のHyPMィ500シリーズ燃料電池パワーモジュールを発売した。500シリーズは新しい顧客駆動の標準装備を提供し、2つの標準構成で利用できる。
※HyPMパワーモジュールは水素を燃料として発電する装置で、燃料電池スタックに燃料電池と、サブシステムをパッケージ化したもの。

●BPAはトライメット・ガレージに ReliOn燃料電池を設置

 ボンヌビル電力事業団(Bonneville Power Administration)はオレゴン州ポートランド市で、ReliOn社の1kW級燃料電池「Independence 1000」を Powell Garageのトライメット(TriMet)のLIFT facility に設置した。水素燃料電池は、通常の電気系統が落ちたときに、敏感な設備を動かし続けるバックアップ電源を提供する。
※トライメット(TriMet) Portland市とMultnomah郡、Washington郡、そしてClackamas郡を含む周辺地域の公共交通機関

●フュエルセル・エナジーの燃料電池が米国の認証を受ける

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は、CSAインターナショナル(CSA International;CSA、カナダ規格協会)によってモジュラーがサブメガワットの Direct FuelCellィ ;DFCィ)パワープラントが ANSI/CSAアメリカ FC1-2004定置用燃料電池規格に適合することを認証された、と発表した。

<ポータブル/バックアップ電源>
●プロトネクスは新しい兵士用燃料電池パワーシステムを公開 (2005/11/09)

 プロトネクス・テクノロジー社(Protonex Technology Corporation)は、カリフォルニア州パームスプリングスの2005燃料電池セミナーで、次世代の30W級兵士用燃料電池システム「P2」を公開してデモを行った。携帯用電子機器のために連続した電源を提供するこの燃料電池システムは、ミレニアム・セル社(MillenniumCell Inc.)からライセンスを供与された技術に基づいて化学水素化物(chemicalhydride)燃料サブシステムと燃料電池技術を結合する。

●INIパワーは技術的なマイルストーンを達成

 INIパワーシステムズ社(INI Power Systems Inc.)は、消費者と軍事用の携帯電源製品のためにダイレクトメタノール層流燃料電池(Laminar Flow Fuel Cell;LFFCィ)の開発で重要なマイルストーンを達成した。技術的なマイルストーンを達成する際に、INIパワー社は、商業的に実行可能な運転条件の下で LFFCィスタックが現在の最先端のダイレクトメタノール燃料電池スタックを凌ぐことを実証した。

<燃料/改質器/貯蔵>
●ホンダとプラグパワーはHES IIIを発表(2005/11/14)

 ホンダアールアンドディアメリカズ・インコーポレーテッド(Honda R&DAmericas, Inc.)は技術パートナーであるプラグパワー社(Plug Power Inc.)と合同で、熱と電気だけでなく燃料電池自動車の燃料も家庭で供給するホーム・エネルギー
・ステーション III(Home Energy Station III)を発表した。カリフォルニア州トランス(Torrance)の現地法人北米本部に設置された第3世代ユニットは、以前のホーム・エネルギー・ステーションのモデルよりもコンパクトで高効率化している。ホーム・エネルギー・ステーション III は、ベースエネルギー源として天然ガスを使い、電気を平均的な家庭に供給する毎日の運用で Honda FCX のような燃料電池自動車を動かすのに十分な水素を供給することができる。

●クエストエアーはエクソンモービルから資金を受ける (2005/11/10)

 クエストエアー・テクノロジーズ社(QuestAir Technologies Inc.)は、エクソンモービル・リサーチ・アンド・エンジニアリング社(ExxonMobil Research andEngineering Company ;EMRE)から、さまざまな輸送市場で利用が見込まれる車載型水素製造機の開発を支援するために120万米ドルのエンジニアリング・サービス契約を受け取った。

●クアンタムは米国陸軍から追加注文を受ける

 クアンタム・フュエルシステム・テクノロジーズ・ワールドワイド社(QuantumFuel Systems Technologies Worldwide, Inc.)は、米国陸軍の国立自動車センター(National Automotive Center ;NAC)から輸送可能な水素供給ステーションHyHauler Plusェ を追加する契約を受け取った。クアンタム社が製造する HyHaulerPlusェ は、大きなトレーラーに取り付けられた3分以内に高速充てんするために特別に設計された水素燃料供給システムである。HyHauler Plusェ は、水と電気で水素を発生させる車載電解層を使う。

●DOTは水素ロードマップを公表

 米国運輸省(Department of Transportation)は、DOT水素安全研究開発、実証および展開(DOT Hydrogen Safety Research, Development, Demonstration, andDeployment ;RDD&D)プログラムの指針文書である「水素ロードマップ(HydrogenRoadmap)」を公表した。それは
http://www.rita.dot.gov/publications/hydrogen_roadmap/ で入手できる。

<燃料電池コンポーネント>
●ポリフュエルの膜は5000時間を超す (2005/10.31)

 ポリフュエル社(PolyFuel, Inc.)の炭化水素のダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)膜は耐久性テストで、産業の観察者が商業的に実行可能な携帯用燃料電池で実現しなければならないと信じている2000〜3000時間の範囲をはるかに超える5000時間を超えた。

●CFCLとプレシジョンはSOFC試験システムで連結する(2005/11/11)

 セラミック・フュエルセル・リミテッド(Ceramic Fuel Cells Limited ;CFCL)はプレシジョンフロー・テクノロジーズ社(Precision Flow Technologies)と、固体酸化物型燃料電池(SOFC)試験システムを製造販売するために提携した。協定により、プレシジョンフロー・テクノロジーズ社は、世界中のさまざまなユーザーにSOFCを試験するための信頼すべき情報源を提供する試験システムを構築する。

●デュポンが防衛調達チャレンジプログラムに選ばれた(2005/11/18)

 デュポン・フュエルセルズ社(DuPont Fuel Cells)は、斬新でコスト削減する技術、製品、または既存の国防総省(Department of Defense ;DOD)の購買計画での導入を増やす機会を与える国防次官事務局(Office of the Secretary of Defense)の防衛調達チャレンジプログラム(Defense Acquisition Challenge Program ;DACP)に選ばれた。デュポン・フュエルセルズ社は「兵士の力」提案に基づいて選ばれた。それは、新しい燃料電池技術が、兵士の装備について大改革を行うランドウォーリア・アンド・グランドソルジャー・システム・プログラム(Land Warrior and GroundSoldier System programs)を如何に可能にするかを詳述した。
※ランドウォーリア(Land Warrior計画)は以下のサイトに詳しい。
http://www.jiten.com/dicmi/docs/l/6828.htm
http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams06/w_1.html

●SOFCで共に働くBTUとBU(2005/11/16)

 BTUインターナショナル社(BTU International, Inc.)はボストン大学(BU)と、固体酸化物型燃料電池(SOFC)の製造に役立つ開発に焦点を当てたライセンス・共同開発契約を結んだ。技術はともに、高温の、そして中温のマテリアル・システムに適用できる。開発計画は、BUの生産工学科(Manufacturing EngineeringDepartment)が実施する。

●PFCEはボーンズと協定する(2005/11/01)

 パシフィック・フュエルセル社(Pacific Fuel Cell Corporation ;PFCE)は、電極触媒とナノ構造・膜電極接合体(nanoMEA)の商業規模の生産のためにスケールアップしたPFCEの新しい工程を試みるためにボーンズ社(Bourns, Inc.)と協定した。両社は自己資金で、共同作業のための設備、人、そして技術的専門知識に貢献する。初期の開発活動は、完成するまでに約2カ月かかると予想されている。

●ハイドロジェニックスがグリーンライトパワーを改名 (2005/11/10)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、グリーンライトパワー・テクノロジーズ社をハイドロジェニックス・テストシステムズ社(Hydrogenics TestSystems)へ変更した。ハイドロジェニックス社は2003年にグリーンパワー社を取得した。

<報告書/市場調査>
●燃料電池の原理

 Xianguo Li による燃料電池の新しいテキスト「燃料電池の原理」 (ISBN1-59169-022-6) は12月に入手できる。注文は cserve@routledge-ny.comにメールしてください。

<その他>
●SMEから2つの新しいDVD

 SMEは、"Manufacturing of Alternative Energy Systems" と "AlternativeEnergy 101: An Introduction to Manufacturing Fuel Cells and AdvancedBatteries." の2つの新しいDVDを発売した。

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■燃料電池ワールド
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