燃料電池ワールド (2004/11/04 14:20)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.163-1 2004/11/04発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイト(例えばアマゾンドットコム)から入手できます。

☆『燃料電池パワー』Vol.63の内容
【今週の燃料電池関連画像】著作権フリー/添付ファイル 
◇「第38回東京モーターショー2004」より
1.松下電工は2種類の燃料電池用セパレーターを展示した。ガス透過性が小さく、曲げ強度、曲げ弾性率が大きく、耐熱性は140度C〜180度Cという。2.大同メタル工業は、同社の燃料電池を搭載した児童用カートを展示。3.シール・メーカーのNOKはハイブリッド車・燃料電池車用のコンデンサ用封口板とセルシールを展示。
4.豊田自動織機は、トヨタの燃料電池車コンセプトモデル「FINE-N」(昨年のモーターショーで参考出品)のパワーコントロール・ユニットケース(右)と水素循環ポンプ(左、上)とエアコンプレッサー(同下)を展示した。
5.マツダの水素直噴ロータリーエンジンの構成部品。中央は高圧水素タンク。【沼崎英夫/技術レポート】              
◇「第38回東京モーターショー2004」
〜親(燃料電池車)はなくても、子(部品)の展示〜
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「第1回国際燃料電池展〜FC EXPO2005〜」の出展社固まる

 2005年1月19日(水)より21日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催予定の「第1回国際燃料電池展〜FC EXPO2005〜」(主催:リード エグジビション ジャパン(株)、共催:水素エネルギー協会)の出展社セミナーが10月27日に行われた。ここで発表された参加社名およびセミナーの講師名などを、今号の第2部で紹介する。燃料電池が「業界」を形成しつつあることが読みとれるだろう。

 なお、展示会の最新情報は、www.fcexpo.jp/ で。無料招待券も入手できます。

☆7日まで東京モーターショー、燃料電池車はなし

 「第38回東京モーターショー2004」は11月2日に開幕した。今年は商用車の展示の年で、昨年の乗用車・二輪車の展示のように燃料電池自動車の展示は皆無であるが、数社から燃料電池の部品の展示が行われている。

 モーターショーは7日まで、毎日午前10時から午後6時まで幕張メッセ(千葉市)で開催中。入場料は大人1000円。

■燃料電池関連イベント
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●次世代型燃料電池評価装置セミナー
◇日時:東京会場−11月9日(火)13:30―17:00
◇場所:東京会場ー大手町KDDIホール(JR東京駅より徒歩10分)
◇内容:
1.基調講演『次世代燃料電池の評価方法』
    江口浩一(京都大学工学研究科教授)
2.『次世代型燃料電池評価装置の計測制御部のご説明』
    野中陸奥明(株式会社アポロメック開発部リーダー)
3.『ガス系ソリューション』(加湿制御・露点の安定性向上)
    青木剛(株式会社ラウンドサイエンス開発部部長)
4.『高効率小型熱交換器』

    水井総一(株式会社ルフトヴァッサープロジェクト代表取締役)5.『燃料電池評価に使用される電子負荷装置』
    相澤作巳(株式会社計測技術研究所パワーウエア部課長)
◇参加費:無料
◇主催:株式会社アポロメック、株式会社ラウンドサイエンス
◇協賛:株式会社守谷商會
◇問合せ:株式会社守谷商會営業総括室タスクフォースフォース1 桑迫(くわさこ)
  TEL:03-3278-6084
  e-mail:kuwasako.kohji@moritani.co.jp

●第5回エコ・ネットワーキングの会
レスター・ブラウン氏関西特別講演「経済と環境を両立させるプランBへの道」
◇日時:11月12日(金)13:00〜17:00
◇場所:大阪市中央区民センター(中央区久太郎町1-2-27)
     地下鉄堺筋線・中央線 堺筋本町駅から徒歩1分
◇地図:http://www.city.osaka.jp/shimin/shisetu/01/chuouhoken.html
◇プログラム
13:00〜 枝廣淳子 プレ講演            

       「エコと英語でなりたい自分に!〜はじまりは、レスターに宛てた一通の手紙」
14:00〜 レスター・ブラウン講演
       レスター・ブラウン×枝廣淳子 対談
16:00〜 書籍販売&サイン会
◇参加費:5000円(事前振込の場合。当日5500円)

     *学生料金4000円(事前振込の場合。当日4500円)
    〈部分参加の場合〉

     枝廣淳子講演 2000円(事前振込の場合。当日2500円)

     レスター・ブラウン講演 3000円(事前振込の場合。当日3500円)

     *レスター講演学生料金 2000円(事前振込の場合。当日2500円)
◇お申し込み・お問い合わせ(URL) http://www.japanfs.org/eco-network/電話&FAX:044−922−6130(有限会社イーズ)

●日本計画研究所セミナー
☆第8046回JPI特別研究セミナー
<総合商社の水素・燃料電池ビジネス>
三井物産株式会社
水素・燃料電池事業の戦略と今後の展開
−戦略の再構築と市場の展望−
◇日時:11月25日(木)14:00〜16:00
◇講師:阿久根裕司氏(三井物産株式会社事業開発部水素・燃料電池・環境室水素・燃料電池戦略チームチームリーダー)
◇会場:JPIカンファレンススクエア(千代田区有楽町)
◇地図:http://www.jpi.co.jp/map.html
◇参加費:お一人様 : 29530円
〔 優待参加費 (1社で複数名、同時申込の場合に限ります) 〕
  1社2名 : 54530円  1社3名 : 74530円

☆第8122回JPI特別研究セミナー
東京ガス株式会社
家庭用燃料電池・水素ステーション最前線
−東京ガスにおける家庭用燃料電池・水素ステーションの最新開発動向と今後の課題−
〜世界で初めての商用機を首相新公邸に設置する東京ガス。その開発状況から今後の展望を読み解く〜
◇講師:金子彰一氏(東京ガス株式会社R&D本部技術開発部シニアリサーチャー)
◇日時:11月29日(月)15:00〜17:00
◇会 場:全共連ビル
千代田区平河町2-7-9 TEL:03-5215-9501
◇参加費:お一人様 : 29470円
〔 優待参加費 (1社で複数名、同時申込の場合に限ります) 〕
  1社2名 :54470 円  1社3名 :74470 円

◇詳細とお申し込み
http://61.114.14.21/seminar/cgi-bin/data_html/1041018112642.html
◇お問い合わせ(URL)http://www.jpi.co.jp/
株式会社日本計画研究所    
〒100-0006千代田区有楽町1-2-14 紫ビル
TEL 03-3508-9070 E-mail:biz-forum@jpi.co.jp

■PEM−DREAMニュース
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☆秋の活動報告(下)
「燃料電池塾 in 山梨」

 山梨県甲府市は四方を山に囲まれている。その山も一重ではなく、いくつも重層していて、てっぺんには一番遠くて高い山があり、頂上は少し冠雪していた。甲府駅や県庁、市役所などがある一帯は甲府城の内堀と外堀の間だった城郭の一部で最も低く、そこから四方に緩やかな傾斜が上がっている。「燃料電池塾 in 山梨」の主催は日東物産株式会社、県内有数のガス会社である。PEM−DREAMの初期のころ、社員の芦沢さんと巡り会い、河内信社長のご理解をいただきながら交流が重ねられてきた。

 この企画は、『燃料電池ワールド』6月23日号に載った岩谷産業の「水素ステーションと燃料電池車を一緒に運べるキャリアカーがお目見え」の記事をきっかけに始まった。テーマを燃料電池に特化して、甲府でも燃料電池車の試乗が出来て、まともに燃料電池を勉強してもらえる内容にしよう、と構想した。岩谷産業からキャリアカーと燃料電池車を、ケミックスから燃料電池組み立てキットを始め、いろいろなグッズを、こちらからは燃料電池自転車などをそれぞれ甲府に集めることになり、市民対象のセミナーも開催することにした。協力を依頼して順調に準備は進んだかに見えたが、一筋縄ではいかないのが世の常だった。

 10月29、30日の2日間で行うことに決まったが、しばらくして地方都市で2日間も人が集まるだろうか、という疑問が生じた。ちょうど金、土曜日だったので、なおさらだ。教育的イベントという考えはお互いに強く共有していたので、検討の結果、金曜日は市内の高校に出前授業をしたらどうか、というアイデアが出された。それまで県市への後援依頼を行い、理解をしていただく努力が伏線にあったが、高校側も歓迎してくれて、午前は甲府城西高校、午後は甲府工業高校で行うことになった。

 10月16日、トヨタの燃料電池車のガス漏れが起きた。配車はトヨタ車だったので走れなくなり、試乗は出来なくなった。メインイベントがなくなり、燃料電池車の展示に切り替え、替わって燃料電池自転車の試乗が浮上した。役不足は否めなく、イベント全体の質を落とさないようにと細部の調整が行われた。「最後は気合いだ」と我々の意欲は高まっていったのである。イベント当日にはトヨタの方もいらして、より正確な情報提供が出来たことを感謝している。

 その少し前、甲府市内で山梨県ガス保安協会の総会が10月27日にあり、そこで話を出来ないかという相談があった。甲府市内に集中して燃料電池の風を吹かせてみたいという気持もあって伺うことになり、そこで前号で書いた質問をしてみたのである。

「10年後、ガス業界はどう変わっていくか?
  1.大きく変わる
  2.やや変わっている
  3.あまり現状と変わらない
  4.わからない」

 1と答えた人は参加者50余名のうち1割ほど、7割が2を選んだ。これには少々驚いた。コージェネレーションの発達と普及で、ガスと電気の境界が融合しだすこと、また、エネルギーマネジメントが家庭でも産業でも大きなテーマになっていくことが、ガス業界にとってビジネスチャンスになると考えているので、話には逆に熱が入った。

 翌28日は、イベント会場の「木の国サイト」で設営変更の最終的な打ち合わせを行った。「木の国サイト」は市の郊外にある県産材供給中央拠点として、広い敷地と木材の香りに包まれた場所である。人の流れを考えて、ここは車を、あそこには展示のブースを、パネルはこことあそこに貼ろうなどと相談しながら西の方を見ると、山並みの上に富士山が頭を出していた。天気も良さそうだしと張り切った気分になっていたが、気候の変化が早くて、30日は雨になってしまった。

 29日には「翌日は雨」の予報が出たが、暑いくらいの快晴だった。高校生の体格は大きくて、井上雄彦氏の漫画『バカボンド』に描かれている20歳前後の宮本武蔵の体格とよく似ているな、と思った。合計80名ほどの高校生を相手に、「燃料電池と君たちの未来」と題する授業を行った。トヨタのFCHVに何人詰め込めるか、とふざけながらも興味津々だったが、もっと関心を持たれていたのは先生の方だった。

 燃料電池自転車も少しは存在感があり、「すっげ〜、動いた!」などとほめられた(?)ようだ。「自分たちで作ってごらんよ」とほんの少しあおったりしたが、教室では目をキラキラさせて聞いてくれた生徒も多かった。もちろん寝ていて、先生にそれとなく起こされた生徒もいたのは当然で、自分もつまらない授業は寝ていたな、と思いだした。今日は未来への種まきと割り切って、ハイトーンで一日を終えた。

 その夜は南アルプス市の簡易宿泊施設で、東京からボランティアで来てくださった宮内さん、ケミックスの佐藤さん、田中さん、清水さんとともに、トヨタの方や芦沢さんたちと盛り上がることになった。話は地元のことや燃料電池のことなど尽きない。地元の方が銭湯代わりに使っている温泉は40℃前後とぬるかったが、お年寄りが多いせいだと思われる。

 30日朝、現地で朝礼をして準備が始まった。新しくボランティアの魚住さんも到着して、雨の対策で事前打ち合わせを変更しながら荷物を運び込み、パネルを貼っていく。燃料電池車はガスを抜いてあるので、みんなで手押しで位置を決めた。昼頃からといっていた雨が早くも降り始めてきた。時間が過ぎるとだんだん寒くなってくる。ぽつりぽつりと人が来て、こうなったらこってりサービスしてしまおうと、一人ひとりに張り付いて説明をしたり案内をする。そのうち子ども連れもやってきたり、地元のテレビも取材に現れて活気が出てきた。最終的に50名ほどの市民が来場して、予定のイベントは全て消化した。通りすがりに寄れる場所ではなく、このイベントを目当てに来てくださった方々ばかりで、事前のPRが奏功したといえよう。

 うっすらと夕暮れが漂いだしたころ、「ごくろうさまでした」「ありがとうございました」と交々挨拶をしながら解散し、私たちは雨の中央高速に向かって車を走らせた。

■WEB LINK NEWS
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04/10/27 国立・国定公園内の風力発電、景観基準クリアは1か所(読売新聞)

 建造物の設置が制限されている国立・国定公園で、環境省は今年度から、景観を損なわないなどの条件を満たした場合、風力発電施設が設置できるよう基準を定めた。これに適合して設置が許可されたのは、国定公園1か所だけ。クリーンエネルギー普及で注目の風車だが、ときには高さ100メートルで林立するだけに、景観にはなじみにくそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041026-00000517-yom-soci

04/10/27 世界の石油生産、ピークは2030年以降=IEA(ロイター)

 一方、世界の石油需要は2030年までに約60%増加する見通しで、需要増加に対応するには、石油業界全体で約3兆ドルの投資が必要になる可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041027-00000684-reu-bus_all

04/10/28 <プレスリリース>マツダ、「RX−8水素ロータリーエンジン車」の公道走行を開始(毎日新聞)

 マツダは、水素でもガソリンでも走行できるデュアルフューエルシステムを採用したRX−8水素ロータリーエンジン車の国土交通大臣認定を受け、本日ナンバープレートを取得し公道走行試験を開始する。水素とガソリンの二つの燃料が使用できる水素ロータリーエンジン車が公道を走行するのは世界で初めてのこととなる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000021-maibz-ind

04/10/29 WSJ-欧米石油大手のぜいたくな悩み(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)原油高騰で潤る欧米石油大手はぜいたくな悩みをかかえている。積み上がった現金を何に使うかだ。石油コンサルタント会社のジョン・S・ヘロルドによると、欧米石油大手7社合計で今年、713億ドルのフリーキャッシュフローを生む見込み。これは新規の石油・天然ガスプロジェクトへの投資781億ドルを差し引いた後の数字。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041029-00000024-dwj-biz

04/11/01 温室効果ガスの影響は予想以上?(WIRED)

 5500万年前の気候状況を調査したところ、地球はこれまで考えられていた以上に、小さな変化に敏感だという結果が出た。この研究結果は、地球が現在の二酸化炭素濃度の変化に対し、のんびり屋の猟犬というより神経質なプードルに近い反応を見せている可能性を示唆するものだ。現在の大気中の二酸化炭素濃度は少なくとも過去43万年の間で最も高く、さらに上昇を続けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041101-00000005-wir-sci

04/11/02 <核燃料サイクル>難問すべて先送りの「路線維持」決定(毎日新聞)

 原子力開発利用長期計画の策定会議(議長=近藤駿介原子力委員長)は1日、使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクル路線維持の方針を決めた。しかし、青森県六ケ所村に建設中の再処理工場の能力では処理しきれない使用済み核燃料の処理方法は、決まっていない。再処理で生じるプルトニウムの使い道も明確ではなく、多くの課題が残っている。電力業界や青森県には歓迎の声がある一方、コスト負担への懸念や核燃料サイクル政策への不信感も根強い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041102-00000010-mai-soci

04/11/02 日本ジュラックス、水素ガス発生機を開発−燃料電池車に搭載も(日刊工業新聞)

 【京都】日本ジュラックス(京都市中京区、高屋定雄社長、075・953・3366)は、水と、家庭用電源か自動車のバッテリーがあれば簡単に水素が作れる純水素ガス発生機「H2ガスジェネレーター」を開発した。水素ガスは燃焼加工やアクリル品のつや出しなどに広く使われるが、将来の大型エネルギーとしても注目が集まっており、「さまざまな用途の需要開発が期待できる」(高屋定雄社長)としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041102-00000020-nkn-ind

04/11/02 新型ハイブリッド開発へ 水素活用、マツダ社長表明(共同通信)

 マツダの井巻久一社長は2日、千葉市で始まった東京モーターショーで記者会見し、水素とガソリンの両方を燃料にできる「水素ロータリーエンジン」と電気モーターを併用する、新しいタイプのハイブリッド車を開発すると述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041102-00000157-kyodo-bus_all

04/11/03 経産省、京都議定書の目標達成に向け対応策を策定−環境税反対鮮明に(日刊工業新聞)

 経済産業省は地球温暖化防止のための国際条約京都議定書の目標達成に向けた対応策を策定した。4日の産業構造審議会・地球環境小委員会、9日の総合資源エネルギー調査会・省エネ部会に示し、今後政府全体で策定する地球温暖化対策推進大綱見直しに反映する。基本方針として、「増税なき削減約束の達成」を掲げ、産業界や国民の努力を重視、環境省が検討する環境税の導入反対を鮮明に打ち出す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041103-00000001-nkn-ind

■海外ニュース(中国)
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●上海汽車とGM、燃料電池車などの共同開発で合意

 米ゼネラル・モーターズ(GM)と中国の自動車大手、上海汽車は、エンジンと電気モーターで走るハイブリッド車や、燃料電池自動車を共同で開発、商業化していくことで合意した。

 中国の自動車メーカーが、米自動車大手と燃料自動車の開発で合意したのは初めて。ハイブリッド車で先行する日本のトヨタ自動車やホンダなど他の海外メーカーも今後、中国の自動車メーカーと連携した動きを強めることになりそうだ。

 GMと上海汽車は10月30日に上海で調印式を行った。GMのリック・ワゴナー会長が、上海汽車の陳詳麟会長や上海市政府要人らにGMの燃料電池自動車「ハイドロジェン3」を紹介。上海汽車との共同開発、商品化への期待を示した。(2004/11/1 FujiSankei Business i. )

■海外ニュース(10月―4)
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<輸送>
●ZAPがApollo Energy Systemと1億ドルの契約を締結
ZAPの自動車供給子会社がApollo Energy SsytemsとApolloの推進システムに関する1億ドル(約110億円)の独占契約に署名した。
http://www.zapworld.com/about/news/news_contract_zapollo.asp

<定置用電源>
●FuelCell Energyと丸紅がアワサキとDFC契約を締結
FuelCell Energy, Inc.と同社の日本でのパートナーである丸紅は、川崎重工業をDirect FuelCellィ (DFCィ)発電機の日本でのパッケージャーとする契約を締結した。契約の最終合意に向けての討議は最終段階にある。契約の一部として、DFC300A発電機を丸紅から購入し、長期評価試験の行われる大阪近郊の川崎重工明石工場に設置される。
http://www.fce.com

<燃料/改質器/貯蔵>
●Proton EnergyとMirantが水素発生装置を設置
Proton Energy SystemsとMirant Corporationはミシガン州ジーランドにあるMirant社の発電設備にProton社のHOGEN Hシリーズ水素発生装置を無事設置した。

<燃料電池コンポーネント>
●東芝が小型燃料電池用MEMSポンプを開発
(株)東芝は、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)をベースにした燃料電池用ポンプを開発した。この事実は、携帯システム用デバイスの小型化の為の重要な一歩である。東芝の試作品デバイスは、携帯電話充電器の受動燃料電池スタックに燃料と空気を送り込む為にMEMS技術を利用している。
http://www.eetuk.com/bus/news/showArticle.jhtml?articleID=47900084

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■燃料電池ワールド
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