燃料電池ワールド (2004/10/31 13:50)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.162 2004/10/27発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
□□□
☆『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!

 PEM−DREAMの燃料電池普及活動から生まれた燃料電池情報のパッチワーク集。2004年夏までの動きを扱っています。「ふむ、なるほど」「へ〜、こんなことが」という新しい発見が見つかれば幸いです。「なんだ、これは!」というところがありましたら批判してください。不安を抱えての初めての出版物です。
●発行:秀和システム ●体裁:A5版、2色刷、232頁 ●価格:1680円(本体価格+税)
●書店またはインターネットの本のサイト(例えばアマゾンドットコム)から入手できます。

☆『燃料電池パワー』Vol.62の内容
【今週の燃料電池関連画像】著作権フリー/添付ファイル 
◇日本海ガスのショールーム「Prego(プレーゴ)」(10月25日内覧会より)写真提供:(株)ケノス
1.ショールーム外観
2.多目的スペース
3.機器ギャラリー
4.エネルギースポット1
5.エネルギースポット2
6.内部が見えるエコウィル
【沼崎英夫/技術レポート】              
◇水素社会への先進地を目指す三重県
◇FC視点のマガジン・ウォッチング(沼崎英夫)
「高価な白金不要の燃料電池実現技術の提案相次ぐ/キヤノンも開発状況を初公表」(NE日経エレクトロニクス10.15)
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

■燃料電池関連イベント
□□□
●次世代型燃料電池評価装置セミナー
◇日時:東京会場−11月9日(火)13:30―17:00
◇場所:東京会場ー大手町KDDIホール(JR東京駅より徒歩10分)
◇内容:
1.基調講演『次世代燃料電池の評価方法』
    江口浩一(京都大学工学研究科教授)
2.『次世代型燃料電池評価装置の計測制御部のご説明』
    野中陸奥明(株式会社アポロメック開発部リーダー)
3.『ガス系ソリューション』(加湿制御・露点の安定性向上)
    青木剛(株式会社ラウンドサイエンス開発部部長)
4.『高効率小型熱交換器』

    水井総一(株式会社ルフトヴァッサープロジェクト代表取締役)5.『燃料電池評価に使用される電子負荷装置』
    相澤作巳(株式会社計測技術研究所パワーウエア部課長)
◇参加費:無料
◇主催:株式会社アポロメック、株式会社ラウンドサイエンス
◇協賛:株式会社守谷商會
◇問合せ:株式会社守谷商會営業総括室タスクフォースフォース1 桑迫(くわさこ)
  TEL:03-3278-6084
  e-mail:kuwasako.kohji@moritani.co.jp

●第5回エコ・ネットワーキングの会
レスター・ブラウン氏関西特別講演「経済と環境を両立させるプランBへの道」
◇日時:11月12日(金)13:00〜17:00
◇場所:大阪市中央区民センター(中央区久太郎町1-2-27)
     地下鉄堺筋線・中央線 堺筋本町駅から徒歩1分
◇地図:http://www.city.osaka.jp/shimin/shisetu/01/chuouhoken.html
◇プログラム
13:00〜 枝廣淳子 プレ講演            

       「エコと英語でなりたい自分に!〜はじまりは、レスターに宛てた一通の手紙」
14:00〜 レスター・ブラウン講演
       レスター・ブラウン×枝廣淳子 対談
16:00〜 書籍販売&サイン会
◇参加費:5000円(事前振込の場合。当日5500円)

     *学生料金4000円(事前振込の場合。当日4500円)
    〈部分参加の場合〉

     枝廣淳子講演 2000円(事前振込の場合。当日2500円)

     レスター・ブラウン講演 3000円(事前振込の場合。当日3500円)

     *レスター講演学生料金 2000円(事前振込の場合。当日2500円)
◇お申し込み・お問い合わせ(URL) http://www.japanfs.org/eco-network/電話&FAX:044−922−6130(有限会社イーズ)

■PEM−DREAMニュース
□□□
☆秋の活動報告(上)
日本海ガスがショールーム「Prego(プレーゴ)」を開設

 富山県の日本海ガスは10月28日、創立62年目を迎えて新しくショールームを開設した。「Prego(プレーゴ)」という命名はイタリア語で、英語で言えばプリーズ、「どうぞ、どういたしまして」という意味だそうである。同社は今年から4年をかけて都市ガスの天然ガス変換に取り組んでいる。この天然ガス変換によって、家庭のガスコージェネレーションが実現する。

 すでに発売されているガスエンジンを使った「エコウィル」は、マイホーム発電と銘打って発電出力1kW、貯湯タンク170リットルの家庭用コージェネ機器で、都市ガス13AとLPガスで使うことが出来る。天然ガス変換はそのインフラを整備することも目的の一つで、ショールームは製品のPRの場として使われる。しかし、このショールームは単に製品を並べて展示するだけではなく、ガス化住宅のモデルルームや体感コーナー、クッキングスタジオ、カルチャールームなどを備えた「見て、触れて、体感できる」総合的な情報発信基地である。

 PEM−DREAMの市民講座で2003年1月に、「未来を感じさせよう――建築のデザイン・マネジメント」と題してゲストを努めてくださった(株)ケノスが、このショールームの設計に携わった。日本海ガスも1998年から「環境レポート」を発行し、2001年には岩瀬工場でISO14001の認証を取得するなど、環境経営を全社的に実践している企業であったので、このショールームの一角に「エネルギースポット」を設けることになった。一角といっても隅っこではなく、入口から入ったすぐ左側の建物の真ん中の一等地にである。そこに「エコウィル」をはじめ、GHP(ガスヒートポンプ)や燃料電池などが置かれることになった。だが、家庭用燃料電池はまだ置くことができない。何かいいやり方はないだろうかという相談を受けたことがきっかけで、10月22日に燃料電池の社員研修を行うことになった。

 ドイツH−TEC社の循環型エネルギーシステムの教材キット「TM−1801」を(有)テラリウムから、大同メタルから「燃料電池自動車キット」を購入して展示品を用意し、ガス業界の立場からの燃料電池説明パネルを作成して準備を進めた。社員研修では、ショールームを担当される4名の女性社員を含めた20数名の方が参加され、キットの取り扱いや燃料電池に関するよくある質問と答など、燃料電池全体の話とともに勉強が行われた。

 失礼ながら地方都市ではまだ燃料電池の実物を見る機会が少なく、化学発電の実験を行うと手品のような驚きを示されることが多い。社員の方々もそれぞれの方の受け止め方はあっただろうが、本物の持つ説得力を感じられたようだ。

 東京ガスや大阪ガスなどの大手のガス会社は燃料電池の推進母体ともなっているが、地方のガス会社は燃料電池をどう受け止めているのかはよく知らない。ガス業界が燃料電池製品を扱うようになれば、会社の業態も変化していくだろうと考えていたので、日本海ガスの社員の方にこんな質問をしてみた。

「10年後、日本海ガスはどう変わっていくか?
  1.大きく変わる
  2.やや変わっている
  3.あまり現状と変わらない
  4.わからない」

 アバウトな質問ではあるが、7割ほどの方は1を選び、大きな変化が間近に来ていることを予感していた。だが翌週、山梨県で同様の質問をする機会があったのでしてみたところ、全く違った答が返ってきた。このことについては次号の活動報告で触れたいと思う。

■WEB LINK NEWS
□□□
04/10/20 火星往復が3ヵ月、プラズマビームの新推進システム(WIRED)

 「惑星軌道上の各拠点に、大きな出力装置が常設されているようなシステムを考えてもらえればいい」と、ウィングリー教授は説明する。「プラズマビームのシステムは、宇宙船を押したり引いたりして、実質的にコストをかけずに、惑星上の軌道間飛行も、他の惑星へ向けての加速も可能にする」

 ひとたび宇宙空間に放たれると、飛行の微修正のために、宇宙船に搭載された推進装置がいくらかエネルギーを供給することになるが、減速できるほど十分なエネルギーは搭載されていない。到着地の軌道を回るプラズマ基地が、宇宙船を減速させるのだ。

 各基地自体は、原子力か、太陽光発電と燃料電池を組み合わせたシステムでエネルギーを賄う。

 こうして、エネルギー源を宇宙船に搭載せずに基地に移すことで、超高速宇宙飛行を実現できると、ウィングリー教授は考えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041020-00000001-wir-sci

04/10/21 ユーロ圏の財務相ら、エネルギー節減に向けた協力で合意=仏財務相(ロイター)

 [ルクセンブルク 21日 ロイター] サルコジ仏財務相は、ユーロ圏12カ国の財務相らがエネルギー節減に向け協力することで合意した、と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000152-reu-bus_all

04/10/21 フランス、原油高への対応でユーロ圏諸国から批判浴びる(ロイター)

 [ルクセンブルク 21日 ロイター] フランスは、ユーロ圏諸国に対して、原油高の経済への影響を和らげるために協調行動を取るよう呼び掛けたが、反対に、フランス国民への影響を軽減するために単独行動を取っているとして激しい非難を浴びた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000171-reu-bus_all

04/10/21 市民風力発電にコストの壁 1キロワット3円じゃ採算合わない!−−大間町 /青森(毎日新聞)

 大間町に「市民風力発電」を建設する計画が進んでいる。事業主体の有限責任中間法人「市民風力発電おおま」(代表理事、富岡敏夫・NPO法人グリーンシティ理事長)は東北電力と売電の仮契約を済まし、06年春にも本格運転を予定する。だが、電気の買い取り価格が安いという壁にぶち当たり、資金集めに苦慮している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000074-mailo-l02

04/10/21 環境税、1世帯年間4950円の負担=環境省が税率提示(ロイター)

 炭素1トン当たり3600円の課税は、ガソリン価格にすると、約2%値上げになる計算。同課税を行い、税の軽減を行わなかった場合には、税収は年間約1兆100億円になる。  税導入により、1年後にはエネルギー消費量が0.4%程度減少、7―8年後には1.3%程度減少する。  追加的な温暖化対策を導入しなかった場合、2010年の二酸化炭素排出量は、1990年の温室効果ガス総排出量比10%増加するところ、課税と税収の温暖化対策への活用により、0.4%増にとどまるという。このため、他の施策と合わせ、京都議定書で義務付けられた温室効果ガス6%削減は可能になるとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000199-reu-bus_all

04/10/21 [WPC 2004]NEC、燃料電池の開発責任者・久保博士に聞く(RBB TODAY)

 先日(10月19日)発表されたニュースリリースでは、製品の実用化は未定ということですが、もしロードマップみたいなものがあれば教えてください。――はい、法規制や標準化などクリアしなければならない問題もありますが、2007年ぐらいが一応のめどになります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000006-rbb-sci

04/10/21 企業に温暖化ガス報告義務 来年度、環境省と経産省(共同通信)

 排出の大半を占める大企業の削減活動の透明性を高め、一層の自主努力を促す狙い。京都議定書が来年発効する見通しになったことを受け、年明けにまとめる政府の地球温暖化対策推進大綱に追加対策の目玉として盛り込む。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000166-kyodo-pol

04/10/21 <科学技術予算>要求項目を4段階評価 総合会議で了承(毎日新聞)

 最高のSは25件で、国策として進める高速増殖炉原型炉「もんじゅ」、国際熱核融合実験炉(ITER)、第3次対がん総合戦略の推進など。一方、水素燃焼自動車の技術開発(環境省)、産学連携によるMOT(技術経営)人材育成(文部科学省)など25事業には最低のCをつけて計画の再検討や見直しを求めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000087-mai-soci

04/10/21 <環境報告書>エネルギー過剰消費に警告 WWF発表(毎日新聞)

 世界自然保護基金(WWF)は21日、人類の食糧や燃料の消費量と地球の生産能力を比較した環境報告書「生きている惑星の報告」04年版を発表した。前回報告(02年版)より化石燃料などエネルギーの消費量がさらに増え、全体で生産能力を20%上回る「過剰消費」状態が続いていると警告している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000139-mai-soci

04/10/22 家も吹っ飛ぶ超強力ナノテク技術--米企業が開発に成功(CNET Japan)

 一方ナノニッケルは、プラチナなどのかなり高価な物質の代用品として、触媒コンバータや燃料電池で使われるようになる。そうなれば成長中の代替エネルギー市場で家庭や自動車用の水素燃料電池が低価格化する可能性がある。日本のメーカーのなかには、来年の第1四半期に家庭用水素燃料電池システムを発売するところもある。いずれの金属も、新タイプのコーティングに利用される可能性もある。

 「ニッケルはごくありふれた物質だが、プラチナの直接的な代用品となる」とQuantumSphereのCEO、Kevin Maloneyは述べている。

 米航空宇宙局(NASA)、米空軍、海軍、Ballard Power ystems などはすでに同社の顧客となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041022-00000007-cnet-sci

04/10/23 高校生と若手経済人、意見交換−−新庄 /山形(毎日新聞)

 新庄神室産業高3年、阿部玄紀さんはバイオマスや燃料電池を活用した新技術を集積した町づくりを提案。また、金山高2年、三上恭平さんは寂れる地元の商店街を憂い「観光だけに頼らず、町民一人一人が町の活性化に目を向けた内からの活性化が大事」と意見を述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041023-00000082-mailo-l06

04/10/24 [WPC 2004]インテルのチャンドラシーカ副社長、「Napa」はCentrinoと同等以上のインパクトがあるとアピール(RBB TODAY)

 また、WPC EXPOにNECや東芝から参考出展された燃料電池搭載ノートについて見解を求められた。チャンドラシーカ氏は「燃料電池はとても有望な技術で、インテルとしても非常に興味がある。ただ、飛行機などに持ち込めるかといった法規制がクリアになることが、今後普及するために重要だ」とコメントした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041024-00000001-rbb-sci

04/10/25 環境対応専門の融資ファンド=埼玉りそな銀(時事通信)*埼玉りそな銀行は25日、環境保全に取り組む企業を資金面で支援するため、新たな融資ファンドを創設したと発表した。廃棄物処理施設や省エネルギー施設の整備など、環境に対応する分野に資金の使途を限定したのが特徴だ。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041025-00000892-jij-biz

04/10/26 中国、冬場の電力消費増加でエネルギー不足に=中国紙(ロイター)

 [北京 26日 ロイター] 26日付の中国英字紙チャイナ・デイリーは、中国経済の過熱で石炭や石油、電力、輸送に対する需要は国内供給を大きく上回っており、冬場には数百万の国民が暖房のない生活を余儀なくされる可能性があると報じた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041026-00000601-reu-bus_all

04/10/26 屋根と一体化して美観を損なわない最新ソーラーパネル(WIRED)

 コナーカ・テクノロジーズ社のマクガーン副社長は、近い将来にソーラーエネルギーが電力市場で大きな割合を占める可能性は低いと述べている。世界全体のソーラーパネル製造能力では、少なくともあと1年は需要に追いつかない見通しだという。また、電力市場のわずか10%を担うだけでも、製造施設への2700億ドルの投資が必要となるとマクガーン副社長は述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041026-00000007-wir-sci

04/10/26 イラク不安でリスク上昇 IEAがエネルギー展望(共同通信)

 世界のエネルギー需要は02年から30年の間に、年率1・7%の割合で上昇し、約60%増えると予測。引き続き石油、ガスなどの化石燃料が需要の伸びの約85%を占め、主要な輸入国は、政治的に不安定な地域に一層依存するとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041026-00000308-kyodo-int

■海外ニュース(10月―3)
□□□
<輸送>
●Hydrogenicsが燃料電池モデルを提供するための契約3件を獲得
Hydrogenics Corporationは65キロワット級水素燃料電池動力モジュールを、Concurrent Technologies Corporation (CTC)が運営する米国エネルギー省(DoD)の燃料電池試験環境センター(FCTec) に納入する契約を落札した。動力モジュールはCTCの航空機牽引トラクターに搭載され、ジョージア州ワーナーロビンス空軍基地の米国空軍先端代替動力技術転換オフィスと協力して、米国内の特定の空軍基地及び民間飛行場での燃料電池実証試験に使用される。燃料電池システムは2004年12月に納入予定。Hydrogenicsは、また、Toro Companyから、Toro社の地上整備機器の開発事業に組み込む為にHyPM燃料電池動力モジュールを納入する契約も受注した。同契約では、Toro社の芝生管理機材用の代替エネルギーに関する戦略的研究開発イニシアチブの一部。Hydrogenics社は、更に、ハワイのThe High TechnologyDevelopment Corporation (HTDC)との間でも、ユstep vanユの動力用にHyPM65キロワット級燃料電池動力モジュールを供給する契約を結んだ。ユニットは今年年末までに出荷される予定。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=142904
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=142544
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=144158

●Masterflex AGとSwizzbee GmbHが電動自転車用燃料電池の開発契約に署名Masterflex AGとe-Bike製造メーカーのSwizzbee AGは、燃料電池自転車に関する協業契約に署名した。Masterflex AGはSwizzbeeの50cc電動自転車の駆動用に特別な燃料電池システムを開発する。
http://www.masterflex.de/com/index.php?news_id=400&node_id=14&category=12

<定置用電源>
●カナダ政府が燃料電池実証プロジェクトに資金助成
Ballard Power Systemsはh2 Early Adopters (h2EA)プログラムの下、カナダ政府の協力を得て、三つの燃料電池実証プロジェクトを開始する。 h2EAプログラムが、総額4百万ドルのプログラムの内2百万カナダドルを支援し、残りはその他のプログラム参加者から資金提供される。プロジェクトは、バラード社のNexa RMシリーズ燃料電池をバンクーバーの国家研究評議会の燃料電池革新インスティチュートの工業/商業ビルで無停電電源(UPS)のバックアップ電源用及び重要負荷、ベル・カナダの通信サイトおよびミッシソーガのトロント大学のUPSに採用される。
http://www.ballard.com/be_informed/about_ballard/news/2004/09/27/ballard-6_0409270933-394#

<燃料/改質器/貯蔵>
●オーストラリアの科学者が太陽光水素発生法を開発
NSW大学物質エネルギー転換センターのオーストラリア科学者チームが特殊な酸化チタンセラミックスを利用して太陽光を集め、自ら水素燃料を発生させることに成功した。
http://www.unsw.edu.au/news/adv/articles/2004/aug/Solar_hydrogen.html

●PalcanがBharat Petroleumに水素化金属貯蔵システムを販売
Palcan Power Systemsは希土類金属水素化物水素貯蔵システムをインドのBharatPetroleum Corp. Ltd.に対する初の売り上げを発表した。Bharat Petroleum 社は3輪及び小型車両でシステムのテストを行う。水素化金属小型容器は標準状態体積7000リットルの水素貯蔵量を持ち、運転・充填条件を最適化する様に設計された内蔵熱交換器がパッケージされている。
http://www.palcan.com/s/NewsReleases.asp?ReportID=88447&_Type=News-Releases&_Title=Palcan-Power-Systems-Makes-Metal-Hydride-Sale-to-Second-Largest-Indian-Oil-...

<燃料電池コンポーネント>
●FuelConが次世代SOFCテスト装置を発売
FuelCon AGは、燃料電池補助電源ユニット(APU)の評価に特化した次世代Evaluatorテスト装置を発売した。テスト装置は、自動車、バス、トラック用のAPU完品としての動的及び静的性能の改良は言うに及ばず、スタック、改質器、排熱交換器、アフターバーナーといったAPUのコンポーネントについても性能試験が出来るようになっている。
http://www.fuelcon.com/en/news/index.html

<報告書/市場調査>
●オハイオ燃料電池ロードマップ
オハイオ州開発局は、オハイオ州企業の燃料電池産業への参入を最大化する為の5ヵ年戦略ガイドメOhio Fuel Cell Roadmap (オハイオ州燃料電池ロードマップ)モを発表した。ロードマップは、州政府が燃料電池の研究、開発、早期企業化を支援するための環境作りを行う為のプログラムと活動が含まれる。
http://www.thirdfrontier.com/documents/09-01-04FuelCellMap.pdf

<その他>
●ATPが3つの燃料電池プロジェクトを支援
米国商務省の先進技術プログラムは、最先端の産業技術に関する32件の新規なコスト分担プロジェクトの内3件が、燃料電池の開発を推進に関するものであると発表した。これら3つの受賞プロジェクトは、新規な燃料電池R&Dで、総額2600万ドル(約29億円)に相当し、ATPが1360万ドル(約15億円)を支援し、ATPによって開始される。プロジェクトには、「航空宇宙用高密度出力固体酸化物燃料電池」、「200キロワット超可変平板固体酸化物燃料電池」及び「独立単層カーボンナノチューブ燃料電池電極」が含まれる。
http://www.nist.gov/public_affairs/releases/atpaward09-04.htm

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1