燃料電池ワールド (2003/05/07 15:30)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.092 2003/05/07発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
□□□

☆NHK放映についての号外のお詫び

 5月2日付で、大潟村の燃料電池カーレースがNHKのニュースで放映されるとお知らせしましたが、予想に反して放映されませんでした。この案内は同局で取材される方の情報に基づいたものですが、ご迷惑をお掛けしました。お詫びして謝ります。ごめんなさい。

☆生録CD『カナダ燃料電池2003』のセット枚数を変更

 先週のお知らせでは,1カ所の記録をCD−ROM2枚セットとご案内しましたが、操作性を良くするために3枚組とします。そのため、全ての訪問先(5カ所)では15枚組となりますが、必要とするところだけ購入できるように1カ所の値段(8000円)はそのままです。
 詳細は「燃料電池グッズ」欄をご覧ください。

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
□□□

☆第10回燃料電池シンポジウム(再掲)

 研究機関や行政、産業界などの関係者が一堂に会し、燃料電池関連の技術開発状況について相互の理解を深めることを目的に、昨年に引き続き燃料電池シンポジウムが開催されます。

 なお本年度は講演のほかに新しい催しとして展示会が開催されます。
◇会 期: 5月13日(火)〜5月14日(水)
◇懇親会: 5月13日(火)18:00〜20:00
◇会 場: 池之端文化センター(東京上野不忍池畔)
◇講演内容:燃料電池関連分野の研究・調査・試験結果・新しい企画・製品紹介など*プログラム概要はFCDICホームページ http://www.fcdic.com/
◇主 催: 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:燃料電池実用化推進協議会/電気化学会燃料電池研究会/電気化学会SOFC研究会
◇参加登録期限:4月25日(金)(参加登録予約者は名簿掲載)
満員になり次第締め切る場合があります。
◇参加申込方法:http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html から参加申込書をダウンロードして、必要事項をご記入の上、参加費のコピーを添えてFAXまたは郵送にて、お申し込みください。お申し込みいただいた後に「参加証」および「プログラム概要」を郵送いたします。
◇参加費: ・シンポジウム(予稿集一冊の代金を含みます)
非会員 参加登録予約の場合15,000円 予約期限以降および当日17,000円学 生 参加登録予約の場合 6,000円 予約期限以降および当日8,000円
・懇親会  一律8,000円
◇参加費・懇親会費お支払い方法の詳細は
http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html
◇申込先・お問合先:
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2丁目1番7号
日本地所第7ビル5階  燃料電池開発情報センター
Tel.03-3296-0935 Fax.03-3296-0936
E-mail: fcdic@po.iijnet.or.jp

■PEM−DREAMイベント
□□□

☆5月の燃料電池市民講座(再掲)
「大潟村燃料電池カーレース体験談ーー結果はビリでも完走」
ゲスト=「pem-dream02」チームのメンバー

 5月3、4日に秋田県大潟村で開催されたWEM燃料電池カーレースは、pem-dream02チームが挑戦して、結果ビリだが2時間完走し、7700mを走った。その取り組みはPEM−DREAMニュースで毎号お伝えしている。世界初のこの試みは、いったいどんなインパクトをもたらすのだろうか。また、燃料電池カーを製作し、走る中で知った燃料電池の実体は、如何なるものだったのか。我々の実体験と、現地での他チームへの取材を通して、燃料電池の新しいイメージをお伝えしようと思う。

 なお、今回から会場が岩谷産業株式会社に変更になります。半年間お世話になりました株式会社守谷商会様に厚く御礼申し上げます。
○日 時 5月24日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「5月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

■燃料電池GOODS
□□□

☆生録CD『カナダ燃料電池2003』を発売(再掲)

 PEM−DREAMが3月に行ったカナダ燃料電池業界視察の記録をCD−ROMで発売します。訪問先のプレゼンテーションと質疑応答の生録音をデータにして、日本語テキストと、撮影を許可された写真をそれぞれ収録しています。燃料電池と水素技術のトップを行くカナダの最新情報を、生の音声で知ることができるでしょう。

 収録した訪問先(録音時間)は以下の5カ所です。
・フュエルセル・カナダ(約105分):企業、研究機関、行政が集まっている国立の非営利団体。カナダの戦略を練っている。フュエルセル・カナダの活動内容や具体的な計画が語られ、カナダの全般的な状況を知ることができる。
・パワーテック・ラボ社(約70分):BC州水力発電公社の高圧ガスシステム研究機関として、電力と天然ガス、水素の研究開発を行っている。天然ガスと水素をブレンドする話や日本との協力、水素ステーション計画などを知ることができる。
・マグパワー・システムズ社(約130分):水素を使わない「マグネシウム/空気燃料電池」と水素インヒビター技術について、詳細な説明がなされた。それらの適応分野や日本企業との関係なども、質疑の中で語られた。
・パルキャン社(約80分):プレゼンはなく、質疑応答のみ。水素吸蔵合金と燃料電池を駆使して商品化を進めるベンチャー企業の息吹が伝わる。自転車や車椅子、それらの中国での生産計画など、カナダ発燃料電池製品のひとつのモデルである。
・グリーンライト社(約110分):ハイドロジェニックス社と合併直後の同社は、燃料電池試験装置製造会社として燃料電池の評価事業に特化している。日本にはない評価サービスについて、なぜ事業として成立するのかという話など、日本と違うカナダの業界を理解する一助となる。

○価格 それぞれ1カ所につきCD−ROM3枚組 8000円(税・送料込み。会員は5000円)
○付録として、バラード社の本社・工場の外観と燃料電池バス「シターロ」の写真、視察旅行に参加された沼崎英夫氏の視察レポートを添付します。全ての写真は著作権フリーです。
○ご注文は、ご希望の企業・団体名、およびお使いのパソコンの種類(Windows/Mac)をご記入の上、メール info@pem-dream.com でどうぞ。

☆グッズ第3弾 『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)(再掲)

 昨年9月の燃料電池市民講座で「燃料電池と水素エネルギー」のお話をしていただいた山本寛氏が、標題の新しい著作を出版されました。世界はなぜ「水素経済」を目指し始めたのか、現在その状況はどうなっているのか、日本にとってどういう意味があるのか等々、最新の情報に基づいて全体像が分かりやすく書かれています。

 定価1400円(税、送料別)のところ、NPO特別価格として税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文はメールinfo@pem-dream.com で、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセットの普及が加速〔再掲)

 資源エネルギー庁がエネルギー教育用教材キットに取り上げてから、この注文が増えました。基本部品の3セルPEM型燃料電池と水素ガス缶、LEDに、スケルトンのミニカーがセットです。

 自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができます。直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。楽しみをプラスした燃料電池セットは、NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。チョロQのようなユーモラスな走りっ振りに大笑い。どうぞ、ご覧ください。(データが少し重いです)
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キットも高校を中心に広がる(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら実験を進めるこのキットは、高校の先生からの問い合わせが増えています。特に関心を持たれているのが、再生可能な循環型エネルギーの仕組みが分かりやすいことで、環境教育のテーマになっているようです。

 株式会社のもとが Thames&Kosmos から輸入している燃料電池学習キットは、100頁の英文テキストと和訳テキストで、30種類の実験のやり方とテーマの内容について詳しく解説しています。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■PEM−DREAM NEWS
□□□

☆大潟村の燃料電池カーレース(第9報)「大潟村燃料電池カーレース本戦!」(前編)

 我々は熱狂という程の日程だった。そのくらいのテンションでなければ乗り越えられないほどの強行軍だ。「もっと冷静だったよ」というメンバーもいるかもしれないが、その評価は後日に譲ろう。

 第1陣は2日の朝4時に東京を出発した。午後1時からの「燃料電池フォーラム」に出席するためである。第2陣は取材チームで、横浜を数時間後に出発した。第3陣と第4陣はドライバーチームだが、この数週間、家族サービスができなかったこともあって家族旅行となり、子どもが学校から帰ってきて、ドライバーが会社から帰ってきてからの夕方の出発となった。前の晩は仕事で完徹という体力勝負となったが、睡魔には勝てず、途中で仮眠を取ることになり、会場入りしたのはどちらも翌朝10時過ぎとなった。

 2日の「燃料電池フォーラム」は、本田技研の佐藤登氏が「ここまできた燃料電池車の技術」と題して講演された。なぜ燃料電池自動車が走ることになったのか、という背景と現状、課題などが詳細に分かりやすく語られ、翌日の燃料電池カーレースについての理解を深めた。続いて行われたパネルディスカッション「燃料電池関連技術の将来」とフリーディスカッションでは、燃料電池の基本について再度勉強しながら、地域や生活の中にどう入っていくのかについて語られ、翌日には目の前でその実際を確かめることになったのである。

 大潟村は平坦で広い。かつて地図上に八郎潟として、琵琶湖に次ぐ広さの湖だったところが、戦後の食糧難を背景に食糧基地として埋め立てられ,入植が始まった。海抜がマイナスであることから同様の地理的条件を持つオランダとの交流もあるという。群れをなして飛ぶ鳥たちの種類は多く、10キロ以上も続いている道路の隣りには菜の花が黄色い道を造っていた。その一角のスポーツラインで「2003ワールド・エコノ・ムーブ」が開催される。

 ゲートの前には広々とした草っ原があり、そこに思い思いに自動車が停まりテントが張られている。我々もそこでキャンプとなった。夜、陽が落ちれば一瞬にして暗闇となり、テントの中に懐中電灯をつるして秋田産の眠り薬をいただく。東北道、秋田道を軽自動車のメーターを振り切って飛ばしてきて、フォーラムの開始2分後に飛び込んだ我々は食事をする時間がなかったので、空きっ腹に何とかの通り、間もなく着のみ着のままで眠ってしまうのだが、明け方の冷え込みは想像以上だった。

 翌朝4時すぎ、ケーンケーンというキジの鳴き声とともに目が覚めた。いよいよ始まるのだが、そのころは我々のpem−dream02号は国道7号線(酒田街道)を走っていた。7時からの受付をすませて水素ボンベを受け取ったが為すこともなく、他チームの車を見て回った。どのチームも準備に余念がないが、そんなにすることがあるのかな? という失礼だが無知故の印象を持ったのも事実である。それぞれに工夫を凝らしていることが分かる。我々がしたいと思ってもできなかったことがみんな並んでいるのだ。人手とお金と時間がかけられているのだ。後で聞いたが、数百万円かけたチームもあったようだ。かつてバッテリー部門で使っていた車体を流用しているチームがほとんどである。

 ボディを磨いている高校生もいれば、配線をしている人もいる。ギヤに油を差してチェーンの回り具合を確かめている人もいる。どのチームも完璧に見え、我々の準備とは全く違う様子に多少の気後れも生じたが、実際に走ってみると見た目とは大分違うことも分かった。マスコミの取材があちこちで始まり、だんだん雰囲気が盛り上がってくる。快晴。明け方寒かったことが嘘のようにどんどん気温が上がり、半袖1枚でちょうどいい具合だ。

 場内アナウンスから車検の催促が聞こえてきた。車検は8時30分から始まったが、初めはまだ整備に余念がなく、ぼちぼちとしか集まってこない。ドライバーがヘルメットを片手に体重計に乗り、70kg以下だとおもりが追加される。ドライバーは手首に黄色いバンドを巻かれ、そこにチーム名と氏名を書いて会期中ははずすことができない。燃料電池の止め具合や配線、ガス漏れなどのチェックがあり、車検証を渡されると次はブレーキテスト、そして写真撮影となる。

 我がチームの車は車検終了ギリギリに到着した。まだ動かせなかった4月29日の状態のままだが、調整する余裕もなくそのまま車検に向かった。
 「ヘルメットがない!」

 途端に問題が生じた。まだ到着していないもう1台の車が運んでいるのだ。工事用のヘルメットがあったので間に合わせようとしたら、
 「これでは駄目です」

 そうなれば到着を待つしかない。携帯で連絡を取り合いながら待つこと10数分。佐藤さんと柏原さんの2人のドライバーは体重70kg以上なので、計量は難なくパスした。

 ブレーキテストは、メーカー保証付きのブレーキ(市販のヤマハの電気自転車pasがベース)なので、これも合格。写真撮影は、家族ともども全員で写してもらった。ここら辺はフレンドリーなのである。

 燃料電池部門の公式練習まで後30分もなかった。急いで支給された水素吸蔵合金ボンベを取り付けて、配管や配線のチェックをした。スイッチのつけ間違いなどを直して、ボンベを開栓する。レギュレーターの針がすぐには動かないことも忘れて焦った。じきに針が動いてホッとしたのも束の間、針が安定しないでゆらゆらしている。こんなことは初めてだ。
「何で?」

 何回もやり直すが、直らない。pemーdream02号を囲んで修復を試みている内に公式練習のスタートの時間が来た。そのうちグリッド・インのアナウンスが始まり、コース上にスタンバイしなければならなくなった。

 スタートの3分前にドライバー以外はコース外に退去しなければならず、練習時間内はドライバーのみが、積んであった工具を使って修理を行うことができる。我々の不安をよそに、コースに並んだ12台の燃料電池カーはじっとスタートを待っていた。スタート地点は少し上り坂になっていて、スタート時にエネルギーが要るが、我々ともう1台の車はキャパシタを使っていなかった。

 「5、4、3、2、1、スタート!」

 ほんの一瞬の間をおいて走りだす車が数台あった。まだ止まっている車をよけて走りだす。始めはノロノロとした動きだ。そのうちにほとんどの車が前へ前へと動き出した。pemーdream02号は全く動かない。ただ1台取り残された柏原さんはコースの端に寄って回復させるために懸命の努力を続ける。そのうちに係りの方が来たので事情を話す。針が安定しないのは水素が断続的に流れているためで、水素漏れが一番に考えられる。車検の時に何ともなかったのは、事前に入手していたボンベを着けたままだったからだ。支給された新しいボンベを着けた状態では車検を受けていない。すぐに大同メタルの高木さんが来て、水素漏れのチェックをし出した。

 「漏れている。どこからだろう」

 水素漏れ探知機のパイプをあちこちに添えてみると、漏れの激しい場所が見つかった。水素の配管を三つ又に作り替えたところだった。手近なもので安上がりにしようとして金魚のぶくぶくの三つ又を利用した報いがやってきた。これでは走ることはできない。かといって直す工具は積んでいない。万事休すである。しばらくその場で呆然としていたが、練習時間はまだたっぷりとある。コースから出てしまうと明日の公式戦の出場資格がなくなるので、それはできなかった。

 しばらくして、実行委員会の特別の計らいでコースを外れる許可をいただいた。他の車を見ると、30km位のスピードで快調に走っているのもあれば、すでにトラブルでリタイヤした車もあった。実力はバラバラで、朝車体を見たときの威圧感はなくなっていた。支給された水素ボンベを返した後で修理をし、持ってきた水素ボンベを再度取り付けてテストしようとした時、また悲鳴が上がった。
 「水素がないよ」

 もうどうしようもない。明日、本戦用のボンベをもらってからしかテストができない状況になったのだ。本当にぶっつけ本番となってしまった。(続きは14日号で)

○『2003ワールド・エコノ・ムーブ』公式ホームページは、
http://www2.ogata.or.jp/wem/index.htm

■WEB LINK NEWS
□□□

03/05/01 ジャスダック、JSTOCK選定セレモニーを開催(ラジオたんぱ)

 セレモニーに出席したケムキャットの建部信也社長は、「JSTOCK銘柄に選ばれたことは当社にとって歴史的な出来事。来年、創業40周年を迎えるにあたり大きな花を添えることになる。当社は貴金属触媒、めっき薬を主力とするが、燃料電池用触媒ではリーディングカンパニーとして、世界でも有数なポジションに位置する。環境対策という切り口で、日本の産業構造変革に寄与すべく努力していきたい」と抱負を語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030501-00000115-rtp-biz

03/05/01 水素ガス燃料に長時間の電力 家庭用バイオガス発電に(毎日新聞)

 研究グループは、この水素ガスをエコカーにも使われる固体高分子型燃料電池の燃料に使用。その結果、50ワットの出力で7時間以上の発電に成功した。バイオガスを燃料にしたガスタービン発電に比べ、1・5倍の電力が生み出されることも分かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030501-00000003-mai-hok

03/05/02 飯島澄男・名城大教授が記念講演−−名大高等研究院の創設1周年式典 /愛知(毎日新聞)

 この日は、学生など約300人が詰めかけ、立ち見も出る人気ぶり。飯島教授は、ナノチューブ発見の背景にあった電子顕微鏡の進歩を、数多くの微小世界の写真を見せながら説明。燃料電池など、現在挑戦している研究と課題を語った。会場からは、微小なチューブを自在に操って電子回路を作る可能性など質問が相次いだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030502-00000004-mai-l23

03/05/03 極細単層CNT合成に成功=信州大学の遠藤研究室と三井物産(時事通信)

 樹脂の分子レベルにまで達する超極細の単層CNTの合成は世界初となり、車載用の燃料電池で水素を貯める高圧タンクなど強い剛性が求められる素材として使われる可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030502-00000321-jij-biz

03/05/04 水素電池車で初レース 秋田県大潟村(共同通信)

 参加車両は空気抵抗を意識したレーシングカータイプが主流を占める中で、電車の形をしたユニークな車体も。順調に周回を重ねる一方、わずかな傾斜を係員が押してやっと走行できたケースもあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030504-00000071-kyodo-soci

03/05/06 <石油業界>「環境保護」訴える広告を展開 タマちゃんも登場(毎日新聞)

 石油業界が「環境保全」に力を入れるのは、CO2やSOxの排出量が少ない天然ガスや燃料電池などに比べ、「石油は時代遅れと認識されるのは困る」との危機感からだ。温暖化防止に向けた品質改良などの企業努力を宣伝することで、消費者のイメージアップを図っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030507-00000039-mai-bus_all

■海外ニュース(5月ー1)
□□□

<定置用電源>
●イダテックが天然ガスシステムを発表

 イダテック社はハノーバー博覧会2003で、FCS ? NG 天然ガスシステムを発表した。この FCS 1200? システムは、燃料電池で発電するためにそれ自身で独立して水素を生産し、陽子交換膜(PEM)型燃料電池システムの作動に完全に統合された第1世代である。
http://biz.yahoo.com/prnews/030407/sfm115_1.html

●フュエルセル・エナジーがグランドバレー州立大学に発電プラントを設置

 フュエルセル・エナジー社は、ミシガン州マスキーゴンのエネルギー研究所にある26000平方フィートの研究センターにDFC300A燃料電池発電プラントを設置し、サービスを行う契約をグランドバレー州立大学と結んだ。建物と燃料電池を含めた全プロジェクトのための資金は、ミシガン州公益事業委員会から代替エネルギー助成金300万ドルが提供されている。
http://www.fuelcellenergy.com/#

<ポータブル・バックアップ電源>
●PNNLは燃料電池のためのマイクロ燃料処理装置を発表

 パシフィック・ノースウエスト国立研究所は、シガレット・ライターサイズの新しいマイクロ燃料電池発電システムを発表した。このシステムは、メタノール、ブタンそしてジェット燃料(JPー8)を燃料電池に使う水素に変換できる超小型の燃料処理装置が特長となっている。このシステムは、同等の出力を持つバッテリーの3分の1の重量で、20mAを発電できる。
http://www.pnl.gov/news/2003/03-09.htm

<燃料・改質器・貯蔵>
●BMWとGMが液体水素燃料補給技術の開発で協力

 BMWとゼネラル・モータース社は、両社が液体水素自動車の燃料補給の分野で共同開発を行い、他の自動車メーカーや供給業者にこのイニシアティブへの参加を募っている、と発表した。この共同事業は、世界標準規格を設定して、供給業者の仕様を確立し、そして最良の技術と費用対効果の解決策を見つけるだろう。
http://media.prnewswire.com/en/jsp/latest.jsp?resourceid=2432013&access=EH

●ニュー・メキシコ州が水素計画に乗り出す

 技術進歩の国家的なリーダーとなる試みとして、ニュー・メキシコ州政府は水素計画に乗りだした。州政府は水素技術パートナーシップ(Hy TeP)と連結して、いかにしてニュー・メキシコ州において水素ベースの産業を確立するべきかを明確にする1日ワークショップを後援した。
http://www.abqjournal.com/biz/outlook/861522biz04-24-03.htm

<燃料電池コンポーネント>
●ドナルドソンがLANLと燃料電池汚染物質の研究でチームを組む

 ドナルドソン・カンパニーの燃料電池汚染物質コントロール部門は、PEM型燃料電池の性能、寿命や耐久性に対する環境汚染物質の影響を研究するために、ロス・アラモス国立研究所と正式な研究パートナーシップを確立した。
http://www.donaldson.com/en/fuelcell/news/002681.html

●カナダの燃料電池商業化ロードマップ

 カナダ燃料電池商業化ロードマップは、カナダ政府が支援し、カナダ産業省によって促進される産業主導型の計画である。それは、商業化戦略と実行計画を総合的に位置づけたものとして、カナダ燃料電池業界の輪郭を描いている。
http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inmse-epe.nsf/vwGeneratedInterE/ep00027e.html  

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1