□燃料電池ワールド
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■Vol.050 2002/06/05発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
☆メルマガを1週間とばしてしまい、申し訳ありませんでした。その顛末は、「のろい」の報告をお読み下さい。また、プレゼントの発表は来週号で行います。
■お知らせ
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◇第3回燃料電池市民講座 6月8日(土)午後2時から(再掲)
「テレビ番組の製作現場で見た燃料電池」 ゲスト=(株)NHK中部ブ レーンズ
富永良治氏
18日と21日に放送されたNHK番組「実用化を目指す燃料電池の社会」のディレクターをつとめられた富永氏に、海外取材のお話や、番組づくりの裏話などをお聞きします。また、富永氏は、「燃料電池情報のスピードが非常に早いので、自分の情報も古くなっているのでは・・・」とおっしゃっていますが、そこら辺の考えについてもお聞きしようと思います。例によって、1時間以上の懇談の時間がありますので、いろいろな角度からの理解が深まります。
番組を見れなかった方は、ぜひご参加下さい。ビデオを流します。
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩10分くらい。地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「第○回燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
メール info@pem-dream.com FAX 03-5408-3252
■PEM−DREAM NEWS
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◇「のろい」報告
我々は呪われているのではないだろうか、と疑心暗鬼に思うことが、コンピュータと付き合っていると時々ある。今回もそうだった。
読者の皆さんには「明日、1日遅れで出します」とお知らせメールを出しておきながら、それが出来ず、その上、出せないという連絡も出来ず、ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。言い訳がましくなるせれど、もしかすると私たちが知りたい情報を、どなたかが知っているのではないかと期待して、あえてこの間に起きたことを書こうと考えました。
メルマガ発行予定日の5月30日木曜日朝、事務所でネットに接続しようとしたら声が上がった。「あれっ、ダウンしている」。 「なんで?」と間抜けな返事を返しながら、自分のパソコンも立ち上げてみる。「あれっ、こっちもだめだ」「またかよー」 。
そう、ここでは今年引っ越してきてしばらくしてから、時々こういうことが起きていたのだ。その度に「またかよ」を繰り返しながら、何とかしのいできた。我々の知識では、 通信環境のトラブルに対応することは十分ではない。ほとんど素人のレベルだ。今回も何とかなるかと思ったら大間違いだった。
接続のチェックをしたり、設定の確認をそれぞれにしたりしながら時間が過ぎていく。だが、どうしても言うことを聞かない。「今日のメルマガ、どうしよう」と、弱気の話が出てきたのは午後3時過ぎだった。分からないことを手探りで解決しようとしているのだから、精神的ストレスはたまる一方だ。「よし、今日はメルマガのことは考えないで、とにかく直そう」と決めて、首をひねりながらマニュアルを読み続ける。
「設定もちゃんとしているから、サーバー側の問題かなー」と責任を転嫁しつつ、サーバーのチェックをどうやってするかを考える。我々の所は、昨年のサーバーダウン事故以来、レンタルサーバーを使っているからだ。しかし、はるかに専門的知識を持ち、料金を取ってビジネスをしているレンタルサーバ側が、そう簡単に問題を起こしているとは考えられない。でも、一応は疑うことが習慣になってしまった。考えられることをひとつひとつつぶしていかないと、問題の所在が分からない。これまで、レンタルサーバへの疑問は徒労に終わっている。今回もそうだった。
夕方頃になると、一瞬、Webにつながるようになった。しかし、もう一度アクセスするとつながらない。そんな症状が続いていたが、HPが見れるので、レンタルサーバ側は問題がないことが分かる。となると、内部の問題だ。だが、内部の接続はきちんといっているとしか考えられなかった。
その頃、外からの電話で、「君の所は人がいないのか」というお叱りの電話が入ってきた。ずーっと事務所にはいたので、何のことを言われているのか分からなかった。その人は、もう10回も電話をしているが、いつも呼び出し音だけだという。でも、こちらでは呼び出し音は鳴っていないのだ。すると、他の人からも同じ事を言われた。30分ほど前に電話をしたが、いなかったというのだ。
これはどうも電話回線がおかしい、と疑いをそちらに向けることになった。PEM−DREAMは、専用のADSL回線を1本と、ISDNを2回線引いている。ISDNのうち1回線はPEM−DREAMの専用電話回線として使っている。03-5408-3251がそれだ。もう1本は、03-5408-3252をFAXに使い、もう一つの別の番号を電話として使うようにしている。ISDNは1本の回線で、2回線分の電話として使えることが魅力だ。それでそういう仕組みにしたのだが、使い初めてからまもなく、FAXともう1本の電話番号が反対ではないか、という注意を受けたことがある。つまり、FAXのダイアルすると電話になり、電話にダイアルするとFAXになってしまうのだ。だが、そうした混乱がなく使えてもいるのだから、混線か何かでしょう、と軽く考えていた。ところが、これもその後、時々同じ話を聞かされることが続いた。
もうこうなったら、NTTに来てもらって、調べてもらうのが早道だと考え、NTTの故障担当に電話をした。状況を話し、すぐにでも来て欲しいと話すのだが、順番だから来週になるとのこと。仕方がないので、6月3日の予約となった。それまではどうにもならない。翌日の金曜も同じ状態で過ごし、メルマガは完全にお手上げとなった。どこか他から読者に状態を知らせるという事も考えたが、事務所のパソコンにアドレスが相当入っているので、全員に伝えることができない。覚悟を決めた。
3日になり、NTTの方が来た。状況を伝えたら、まず注意された。ADSLのモデムとルーターを重ねていたのがいけないと言う。ADSLはとても微妙なものなので、他からの影響を受けるようにしてはいけないらしい。彼は、モデムの新しいものと交換してくれた。そして、電話とFAXの混乱はISDNの振り分け設定がきちんとしていないからだと指摘し、それなら直して欲しいと言ったが、NECのルーターなのでNECに聞いてくれとはねられてしまった。さらに彼は、ADSLとISDNの線がひとつの線にまとめて設置してあるのがいけないと言う。両方が干渉してしまい、それも原因の一つだろうと話す。専門家から言われれば、そうですか、と言う他ない。
彼の指摘に従い、NECのルーターの設定を調べたが、別に特別に設定しなくても機械的に分けられるようになっているようだし、ますます分からなくなった。そこで、こちらの混乱問題は棚上げにして(何とかつながるのだから)、ADSL対策を優先しようと考えた。詳しい友人にアドバイスを頼んだら、やはりADSLとISDNは干渉し合うことがあるという。とりあえずの対策として、ADSLのモデムとISDNのルーターを初期化するように言われた。その方法も教えてもらい、初期化して再設定したところ、ネットが回復した。
次は、両方の回線を分離し直すことだ。またNTTに電話した。故障係の113に連絡したら、それは116の方で対応することだと言われ、116に電話した。そしたらそれは113の方で、料金もかかるということだった。少しカチンときた。どこでもいいから、そちらで調整して連絡をして欲しいと頼み、電話を待った。
かかってきた電話は、若い女性の声だった。彼女も通りいっぺんの説明をする。料金については、NTTが工事をして、その工事の仕方が悪いとNTTが指摘し、またNTTに頼むことになったので、納得はしにくいがとにかく早く来て欲しいと注文した。そしたら7日の金曜でなくてはいけないと言う。声が尖った。そもそもNTTの不手際で起きたことであり、半年近くそのことが分からず翻弄されていて、その上、料金は取るしマイペースでしかやれないとはどういうことだ・・・。彼女にはかわいそうだったが、結局工事日を1日早めてもらうことで落ち着いた。こちらも必死だったのだ。
このような顛末の末に、明日の工事を迎えるのだが、それで本当に解決するのだろうか。不安はとても大きい。ネットは問題がなければ非常に便利だが、ひとたびトラブルと手に負えない。そこまでの知識を勉強する余裕もないし、理解するのも手に余る。一体どうしたらいいのか。もし、読者の方で教えて下さる方がいらしたら、教えて下さい。よろしくお願いします。
■燃料電池マイレポート(新規)
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「レスター・ブラウン氏講演会&エコ・ネットワーキングの会」その3 枝廣淳子さんの Enviro-News より
http://pem-dream.com/report.html
■イベント紹介
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●国立環境研究所公開シンポジウム2002(新規)
○日 時 6月19日(水)10:00〜16:35
○場 所 メルパルクホール(東京都港区芝公園2-5-20)
○主 催 独立行政法人 国立環境研究所
○参加費 無料
○メインテーマ 「環境 温故知新 −地球環境の履歴から将来を考える−」
○プログラム
10:00―10:30 開会挨拶 「繰返すべきこと、繰返してはならぬこと」 理事長 合志陽一
10:30―12:30 第1セッション 「地球環境の古きをたずねて」 司会:彼谷邦光
「バイカル湖 ―地球環境変動の歴史を映す魔鏡―」 高松武次郎
「樹木が語る地球環境汚染史 ―数百年を生きた巨木の証言―」 佐竹研一
「年代を測る ―過去の環境変化の記録を求めて―」 柴田康行
12:30―14:30 ポスターセッション
14:30―16:30 第2セッション 「人間社会の未来を拓く」 司会:森田恒幸
「国際的水環境の修復 ―バイオ・エコエンジニアリングという技術―」 稲森悠平
「中国における大気汚染による健康影響 ―日本の経験をどう活かすか―」 田村憲治
「現代文明最大のジレンマ ―環境と経済の両立―」 増井利彦
16:30―16:35 閉会挨拶
○お申込方法(参加には事前のお申し込みが必要です)
参加ご希望の方は、住所(ご自宅か勤務先かの区別)、氏名、年齢、職業、TEL/FAX、E-mailアドレスを明記の上、下記事務局宛にお申し込み下さい。後日「申込受付完了ハガキ」をお送り致しますので、シンポジウム当日に受付までお持ち下さい。なお、会場の都合により、定員数を超えるお申込みについてお断りさせて頂く場合もございますので、予めご了承下さい。
○お問い合わせ先
社団法人 国際環境研究協会 公開シンポジウム事務局
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-13
TEL:03-3432-1844 FAX:03-3432-1975 E-mail:sympo@airies.or.jp*尚、国立環境研究所公開シンポジウム2002の開催について、すでにほかの媒体でお知りになり
お申し込みいただいた場合は、このご案内による、再度のお申し込みの必要はございません。
●「燃料電池市民講座」(6月8日)
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○燃料電池市民講座 http://www.pem-dream.com/citizen.html
○EVENT INFORMATION http://www.pem-dream.com/event.html
○燃料電池マイ・レポート http://pem-dream.com/report.html
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■世界のニュース〈5月)
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<定置型電源>
●Hパワーがエレクトリック・コープスで4ユニットを設置、ECOとの取引契約修正
Hパワー株式会社はベータテスト・プログラムの一部として、アメリカ農村部の4つの電力協同組合に次世代型住居向け再生可能ユニット(RCU)を設置した。Hパワーはマーケティング・パートナーのエナジー・コー・オポチュニティ(ECO)と共同で、4.5kW固体高分子膜(PEM)型燃料電池RCUシステムをバージニア州ボーリング・グリーンにあるラパハノック電力組合、コロラド州モントローズにあるデルタ=モントローズ電力協会、イリノイ州パリスにあるエナースター・パワー・コーポレーションとミズーリ州カーニーにあるプラッテ=クレイ電力組合にそれぞれ設置した。HパワーとECOは取引契約を8100万ドルに修正し、ECOにHパワー社製携帯製品の販売許可と住宅向けユニット用の配送計画をまとめた。
<携帯電源>
●マンハッタン・サイエンティフィックスの燃料電池
マンハッタン・サイエンティフィックスは、MicroFuelCell? のエネルギー量が従来のリチウムイオン・バッテリーの6から9倍になり、推定940watt*hr/kgとなったと宣伝している。このエネルギー・ブーストは水素発生燃料に水酸化ホウ素ナトリウムを利用する事によって性能向上に成功した。
<燃料・改質器・貯蔵>
●スチュワートがフォードに水素を提供
フォードのアリゾナ実験場では、スチュワート・エナジ−・システムズの新型Community Fueler Portable? (CFP-450) を使って、フォードの新型フォーカスFCVと他のフォ−ド製水素駆動自動車の実験用に純粋な水素を利用している。このCEP−450は、水素発生装置や貯蔵、デュアル圧縮(3600 & 5000 psig) 燃料配分装置のような、携帯可能でなおかつ集約された独特の基本ソリューションである。この装置で毎時1kgの水素を発生させ、ガソリンポンプ並みの速さで満タンにでき、1週間に最大50台まで補給する事ができる。
<提案要求>
●エネルギー効率と再生可能エネルギーの公募
米国エネルギー省は、エネルギ−効率と再生可能エネルギー業務の為の財政支援を目的とした一般公募を行っている。応募は必ず、水素や燃料電池といったトピックを含む特定のプログラム分野に関するものでなければいけない。およそ120万ドルの資金が再生可能エネルギーに関する計画に利用でき、さらに300万ドルはエネルギ−効率の研究目的に授与される。様々なプログラム分野への応募締め切りは2002年5月15日である。
●ATPが2002年度一般コンペを発表
NISTのアドバンスト・テクノロジー・プログラムは現在、2002年度の奨学金に関する応募を一般から広く受け付けており、全技術とすべての申しこみがその対象となる。受賞者には初年度総額6070万ドルが贈られる。2001年会計年度に関しては、5つの新しい燃料電池R&Dプロジェクトが1880万ドルもの資金を与えられた。
●水素発生に関わる分野を含むバイオマスの公募
エネルギー省のバイオマス調査研究に関する公募は、水素発生に関する要項も含んでいる。この募集での資金総額は2000万ドルにのぼると見られる。
<その他>
●HパワーとシナジーがMOUに調印
Hパワー・コーポレーションとシナジー・テクノロジー・コーポレーションは、燃料電池システムの協同開発を継続する合意規約(MOU)に調印した。この合意規約では、両社がHパワー社の燃料電池技術とシナジー社の特許取得済みのSynGen冷却プラズマ・プロセスを利用して水素を発生させるために重油を改良する。この、先を見越した共同開発事業で、両社の技術や製品が広く市場に行き渡る事が想定される。
●ミシガン州知事がネクストエナジー・センターを発表
ミシガン州知事のジョン・エングラー氏は、ネクストエナジー構想を発表した。これは水素燃料電池のような代替エネルギー技術における調査・開発・販売・製造分野において、ミシガン州を世界のリーダーにするような幅広い分野においての経済的発展計画である。この計画はヨークタウンシップの一画に、700エーカーのネクストエナジー専用地を無税で用意し、そこにネクストエナジー・センタービルを建設、世界中から代替エネルギー会社を誘致するというものだ。
●新しい販売促進と情報サイトがオープン
フュエルセル=インフォ・パブリッシング社は、世界の燃料電池専門家向けの販売促進と情報提供のポータルサイトを立ち上げた。Fuelcell-info.comは、産業界における独自の販売機会を企業や組織に提供、商標のついた業界要覧、HPアドレス、団体サービス、売買情報、商品の宣伝など、幅広い情報を掲載しているサイトとなっている。
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■燃料電池ワールド
□毎週水曜日発行
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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