燃料電池ワールド (2001/12/26 17:10)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.030 2001/12/26発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■報告
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☆今年1年で合計33回のメルマガを発行

 メルマガ『燃料電池ワールド』は、今年4月11日の準備1号から3週間を準備期間として、5月9日の第1号から今日まで、毎週水曜日を発行日としてお送りしてきました。途中でいろいろなことがありましたが、発行を続けてこられたのも、読者の皆さまの無言のご期待と励ましのおかげです。ありがとうございました。

 テロだのリストラだのと、とんでもない世の中になっていますが、PEM−DREAMは燃料電池に未来への希望を抱いております。もっと多くの方に燃料電池を知っていただき、世論的なレベルにまで押し上げていきたいと思います。来年もさらにパワーアップ。年末年始は英気を養わせていただきます。では、2002年1月9日にまたお会いしましょう。どうぞ、良いお年を……。

☆「2002年からのPEM−DREAM」
・現在、サーバーがダウン中、2002年1月から再開の予定です。

 ホームページの復旧を急いでおりますが、年内はかかる見込みです。ホームページの再開は2002年1月9日(水)を予定しています。URLはこれまでと同じです。
http://www.pem-dream.com
・事務所が移転し、新住所となります。

 PEM−DREAMの事務所が移転します。2002年1月1日(火)からの新住所は以下のとおりです。
  〒105-0004 東京都港区新橋4-28-3 新正堂ビル2階
・電話とFAX番号が変わります。

 PEM−DREAMの事務所移転に伴い、電話番号とFAX番号も変わります。2002年1月7日(月)からの新番号は以下のとおりです。
  TEL 03-5408-3251  FAX 03-5408-3252
    
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■世界のニュース〈12月〉
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<輸送>
●バラードとフォードが4390万ドルで合意
バラード・パワー・システムズ社はフォード・モーター社と、燃料電池エンジンとサポートサービスの提供に関しての3カ年契約に4390万ドルで合意した。この契約で、フォード社の最近の受注額は総額6300万ドルを越えることになる。

●エレクトリック・フュエル・コーポレーションが燃料電池バスを実走エレクトリック・フュエル・コーポレーションはラスベガスで、排気ゼロの硫化大気燃料電池バスの公道走行を行っている。特許権を持つ硫化大気燃料電池システムは電気を燃料とし、40フィートのバスは、1日中77人以上の乗客を運べるほどのエネルギーを製造して、貯蔵できる。

●キャタピラーとフュエル・セル・エナジーが燃料電池に関する契約を発表キャタピラー社とフュエル・セル・エナジー社は、工業と商業利用に向けた燃料電池製品の製造区分に関する合意書に調印した。また、キャタピラー社のタービン式エンジン技術を統合した、大いに有用なハイブリッド製品を含む燃料電池システムの共同開発に関しても合意した。

●サンタフェがミシュラン・ビベンダムでクラス優秀賞
ヒュンダイ・サンタフェ社は、インターナショナル・フュエル・セルズ社の75kW級PEM(固体高分子膜)型燃料電池を動力源として、ミシュラン・チャレンジ・ビベンダムでの2つのキー・パフォーマンス・テストで、クラス優秀賞を獲得した。ミシュラン・チャレンジ・ビベンダムとは、新しい自動車技術を、独立した判定機関が評価する年1回のイベントである。サンタフェ社は、騒音審査では評価Aを、エネルギー効率審査では評価Bだった。

<定置型電源>
●フォードの燃料電池を特長とする新PAG本部
フォード・モーター社はカリフォルニア南部で、プレミア・オートモウティブ・グループ(PAG)の新本部を公開した。この施設は、全体の25%の電力と温水を供給する天然ガス燃料電池を備えており、この施設の35台の電気自動車へ電力を供給する。

●USCとJPLが新会社を設立
ジェット・プレパルション研究所とUSCのローカー・ハイドロカーボン協会は、DMパワー社を設立した。DMパワー社は、中小規模利用のメタノール燃料電池に取り組む。

●エレクトリック・フュエルが超小型の硫化大気燃料電池を開発
エレクトリック・フュエル・コーポレーションは、一般の電力消費者向けに超高性能で超小型の硫化大気燃料電池を開発した。これはノートパソコンを16時間以上動かすことができるもので、来年後半までには商業利用が見込まれている。

<燃料/改質器/貯蔵>
●スイス水素協会が設立
ハイドロポールは、最近スイスに設立された、エネルギーを運ぶ水素と燃料電池を推進する新しい協会である。ハイドロポ−ルは市民・政治関係者・経済関係者に、新技術の潜在的な将来性を紹介する。欧州水素協会(EHR)を含んだ国内外の組織との関係を確立するであろう。

<燃料電池コンポーネント>
●アルタイルが特許を申請
アルタイル・ナノテクノロジー社は、10億分の1サイズでのジルコニアを安定させる製法を含んだ特許権を申請した。この技術は、アルタイル社の固形酸化物形燃料電池(SOFC)コアプログラムでの開発にはとても重要である。

●LANLが両極型電極板の特許権をバルク・モールディング・コンパウンドに認可バルク・モールディング・コンパウンド社は、PEM(陽子交換膜)型燃料電池に利用する両極型電極板の合成技術の特許を独占的に所有する権利をロス・アラモス国立研究所から認可された。

<報告・市場調査>
●分散型発電の事例研究
エナジー・インフォ・ソース社は、新しい分散型発電についての事例研究報告書を出版した。これは消費者の視点から、商業的分散型発電商品について取りあげている。この報告書は、太陽光発電・燃料電池・マイクロタービン・風力発電を供給したか、または供給しようとしている23の組織へのインタビューをもとに作成された。

<提案要求>
●空軍が新しい発電技術を募集
アメリカ空軍調査研究所は、緊急時の基地管理や戦争以外の軍事行動の助けとなる最新技術の提案を興味深く受け入れている。募集項目は、可動性・信頼性・能率を向上させるような新エネルギ−と多目的システム技術に関するものである。中でも新エネルギー生成技術、パワー調整・配電システムには特に関心がある。

<その他>
●BOCがクリサリックスの4番目の出資者となる
BOCグループが、民間資本の合弁事業であるクリサリックス・エナジー・リミテッド・パートナーシップに参加した。この事業は、バラード・パワー・システムズ社、シェル・ハイドロジェン社、ウエストコースト・エナジー社で構成されている。クリサリックスは、マネージメント補佐、専門サービス、技術知識、業界団体の組織化と知的所有物の管理に関する経験などについて、新会社への初期段階での投資を行っている。

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■燃料電池ワールド
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