燃料電池ワールド (2001/05/23 14:20)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■■Vol.002 2001/5/16発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■アップデート
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◇東京ガス「環境エネルギー館」見学会報告

 5月19日(土)快晴。横浜市鶴見区にある東京ガス「環境エネルギー館」に設置されているりん酸形燃料電池の見学会を行いました。PEM-DREAMとしては初めての主催イベント。「どんなふうに使っているの?」「実際に使ってみたエネルギー効率は何%?」などなど、参加者からの質問にやさしく答えてくださったのは河田館長でした。さて、どんな見学会だったか、HPをご覧ください。
http://www.pem-dream.com/

    
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■世界のニュース
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<輸送関連>
●ウェストスタート社と協力会社が燃料電池で契約を獲得

 ウェストスタート社、エアロヴァイロメント社とデルファイ・オートモーティブ・システムズ社は、重車両向け補助電源装置(APU)用固体電解質形燃料電池(SOFC)の設計およびシステム化契約を獲得した。340万ドルのこの計画は、国防省(DoD)の科学技術二重利用計画(DUST)に従って米陸軍国立車両センターによって統括される。

<定置型電源>
●テキサス州が3,000ワットの水素燃料の燃料電池を発表

 テキサス天然資源保護委員会(TNRCC)は大気汚染監視装置に給電するための3,000ワット・水素燃料・燃料電池を発表した。テキサコ・エナージー・システムズ社(TESI)が第一段階の計画に資金を提供し、DCHテクノロジー社の子会社、エネーブル・フューエル・セル・コーポレーションが燃料電池の設計と製造でTNRCCに協力する。エアー・プロダクツ社は燃料電池本体を提供する。

<ポータブル電源>
●PNNLが兵士用ポータブル燃料電池を開発

 パシフィック・ノースウェスト国立研究所(PNNL)は米陸軍電子通信部隊向けのポータブル燃料電池電源装置用に、新設計の燃料処理装置(メタノールから水素を取出す)を発表した。この電源装置は15ワットから25ワットの電力を装置内部に供給し、兵士が現在携行しているバッテリーの10分の1の重量である上、使用可能な電力量は増加している。

<燃料電池コンポーネント>
●スチュアート・エナージー社がNRCに燃料装置を提供

 スチュアート・エナージー・システムズ社はブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのNRCナショナル・フューエル・セル・テクノロジーに燃料装置を提供、委託した。この燃料装置は燃料電池研究用に極めて純粋な水素と酸素を発生する。

<その他>
●IHIがモザイク社の株を取得

 日本の石川島播磨重工(IHI)の米国子会社、IPAアメリカは、最近、ガス・テクノロジー・インスティチュート(GIT)とナイソース・エナージー・テクノロジーズ社との合弁企業、モザイク・エナージーの株式を7パーセント取得した。IHIはモザイク社の燃料電池製品と同社の燃料処理、製造技術を統合して、燃料電池システム全体の開発を目指す。

<会議・研究報告募集>
●自動車工学サミット

 国際自動車工学会の燃料電池輸送技術サミットが2001年6月11日、カリフォルニア州サンノゼのハイアット・ホテルで開催される。 詳細は サンドラ・ガツィア氏gadzia@sae.org または www.sae.org/automag まで

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■イベント
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●BMWの水素自動車に乗ってみよう

 BMWは、以下の要領で「BMW クリーンエネルギー・ワールドツアー」東京イベントを開催します。主役の車は、昨年5月にドイツ公道ナンバ ーを取得して10万キロを超える公道走行を続けている水素内燃機関自動車BMW 750hL。水素供給ステーションが、ガソリンスタンドと同程度に整備 されるまでの初期インフラの状況を考慮して、ガソリンと水素のバイフューエル仕様となっています。

 水素は、大気汚染と地球温暖化ガスの両方を一挙に解決する代替エネルギーの本命として、広く認知されつつあり、BMWでは、ゼロエミッションを可能とする水素自動車が夢物語ではなく、すでに現実の車であることをアピールしたいとしています。【東京イベントスケジュール】
◎5月31日(木) 10:00−15:00
 茨城県つくば市のテストコースにおいて同乗試乗
※BMW水素自動車の同乗試乗について、一般の方々を対象に抽選で20名様をご招待いたします。ご希望の方は、5月15日(火)必着にて、氏名、職業、住所、電 話番号をご明記の上、BMW クリーンエネルギー・ワールドツアー事務局までFAXにてお申し込みください(FAX:03−5562−3666)。
◎6月1日(金)2日(土) 10:00−18:00

 新宿パークタワー・ギャラリー(新宿区西新宿3-7-1)で、水素自動車及び水素エネルギーに関する展示
◎6月25日(月)〜7月8日(日)
 ソニースクエア(中央区銀座5-3-1)で、水素自動車の展示
◇問い合わせ BMWインフォメーション TEL:0120−170800(フリーダイヤル)

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■クイズでわかる!燃料電池
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毎週ひとつのクイズを出します。答は、YESかNOのふたつにひとつ。どちらかを決めて、解答ページにアクセスしてください。
http://www.pem-dream.com/

【問題】

 06.東京ガス「環境エネルギー館」で使っているりん酸形燃料電池は、7.5年ごとにメンテナンスを行う?
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■お知らせ
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☆HPをリニューアル

 PEM-DREAMのHPをリニューアルしました。皆さまに快適にアクセスしていただけるサイトを目指しておりますので、ご意見、ご指摘をビシバシください。

☆メルマガ創刊記念読者サービス

 『燃料電池ワールド』の創刊を記念して、読者の皆さまに燃料電池に関する下記の本を2冊ずつ、計6冊贈呈します。ご希望の方は、希望する本の題名と送り先を書いて、メールでご応募ください。応募者が多い場合は抽選となります。締切は、5月31日(木)です。当選者は6月6日付メルマガで発表します。

・自動車業界の燃料電池開発と見通しを書いた本
『さようならエンジン燃料電池こんにちは−21世紀自動車革命』
山本 寛 著  東洋経済新報社 1999年4月発行

・科学者が解説する温暖化と環境創造を書いた本
『人類は80年で滅亡する−CO2地獄からの脱出』
西澤潤一・うえのいさお 共著  東洋経済新報社 2000年2月発行(うえのいさお氏の漢字表記はメールでは不可能なのでひらがなにしました)

・日本中心に燃料電池開発の現状報告を書いた本
『燃料電池革命』 
駒橋 徐 著  日刊工業新聞社 2000年7月発行

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 
 □登録・解除: http://www.pem-dream.com/
 □連絡先: webmaster@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ)


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