多様な未来製作所 TAKAGI-1 みくすと

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2019/02/26

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4月14日の第1回会議では、福島原発問題で激高し、立ち上がって机をたたき、「こんな会議はやめてしまえ」と叫ぶ者もいた。議長の私は「福島の被災地を最後まで見捨てず、包摂するのが本会議の強い意思である」と議論を収めた。

「官僚OBも入っていない会議では実効的な案は作れない」との批判も出た。「官僚機構のノウハウを本会議は十分に活用する」と私はまとめた。行儀の悪い否定形の意見を肯定形の共同目標に置き換えるのが議長の仕事である。



- (私の履歴書)五百旗頭真(25)復興構想会議  議論紛糾 示した「希望」 創造的復興 国民が税で支え :日本経済新聞2019/ 2/26 (via takagi1)

[ Posted Tue, 26 Feb 2019 06:33:15 ]

 


私が東北視察に没頭している間に、御厨貴議長代理と飯尾潤検討部会長が、事務局を束ねる財務省の佐藤慎一氏のアイデアをいれて「復興構想7原則」を用意してくれた。それは5月10日の第4回会議で採択され、共同の精神と目標を示す憲章報告(「宿題直し」と読んだ)となった。御厨、飯尾両氏と私は「三人会」なる執行部を構成した。両人は卓越した能力を発揮して会議をリードした。

5月29日の第7回会議が最大の危機であった。それまで百出した議論を5つの箱に整理した一覧を提示したところ、「いつまで迂遠(うえん)なことをやっている」と批判が噴出し、反乱の如き状況を呈した。

多数の専門家を集める検討部会を飯尾氏は率いたが、さらに問題ごとに各省庁の中堅を加えてワークショップを開き、重要問題を検討していた。その答申を求めたが、内容の充実が会議を落ち着かせた。

飯尾氏が組み上げた精緻な各論を、御厨氏の手になる鮮やかな総論で包み、報告書の原案ができた。これを委員全員で2度にわたって再検討し、6月25日に報告書「悲惨のなかの希望」を菅首相に答申した。



- (私の履歴書)五百旗頭真(25)復興構想会議  議論紛糾 示した「希望」 創造的復興 国民が税で支え :日本経済新聞2019/ 2/26

[ Posted Tue, 26 Feb 2019 06:34:26 ]

 

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