若松 義人「トヨタ式「スピード問題解決」」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆



購入: 2008/ 7/29
読了: 2008/ 8/27

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 8 件

新入社員が書いた実験報告書を添削して指摘したこと

記事ページ 発行: 2010年01月09日

新入社員が書いた実験報告書を見て欲しいと持ってきたので、どれどれと指摘したことをあげる。

構成


●「まとめ」を冒頭に書くこと。

● 本文と添付など構成を工夫して、重要な情報を文章全体の前部に集中させること。

書くこと


● 結論を言語化して「まとめ」に明記すること。

実験の結果を一文で表現する。

● 実験の結果を受けて、今後どうすべきなのかを「まとめ」に書くこと。

PDCA の A:Action。

● 実験結果から「まとめ」への論理を書くこと。

考察にあたる。言わずもがなにしない。

● 結果の分布を表わす図表を載せること。

分布を表わす図表を載せることによって、結果の信頼性を読み手に正当に判断させる。

関連:
都合の良い情報に飛びつくという失敗

● 実験を実際にして、得られた知見を書くこと。

作業者の意見など。

文章表現


● 長い文は短くすること。

関連:
各文は長すぎないか

● 並列関係にある文は、箇条書き表現の採用を考えること。

図・表


● 図表の説明を一文でもいいから書くこと。

図表だけを載せない。もし参考資料ならば、参考資料であると明示し、そのように明確に位置づける。

関連:
なんらかのデータを示すならば

若松 義人 : トヨタ式「スピード問題解決」 (PHPビジネス新書, 2008) p.82.

>同じものを見ても、目的が違うと見え方が違うわけだ。


● 行見出し或いは列見出しが同じ複数の表を、一つにまとめることを考えること。

● 表のセルの内容は、行あるいは列方向に統一感をもたせた表記にすること。

例えば、「ガスが漏れた圧力 (MPa)」として、「20」,「30MPaでも漏れなかった」,……という数字・文字混在ではなく、「20」,「30+」,…… として数字表記に統一する("+"の意味は、表に付記する)。

関連:
スタイルの統一性は、論の流れと一貫性を強調する効果がある

関連:
各文は長すぎないか

● 並列関係にある文は、箇条書き表現の採用を考えること。

図・表


● 図表の説明を一文でもいいから書くこと。

図表だけを載せない。もし参考資料ならば、参考資料であると明示し、そのように明確に位置づける。
関連:
開発・研修など、行為の報告書に書くこと
http://chiq.blog116.fc2.com/blog-entry-137.html

 

真の発見とは、新しい見方を獲得することである

記事ページ 発行: 2010年04月10日

真の発見とは、新しい知識を獲得することではなく、新しい見方を獲得することである。

ジェラルド・M.ワインバーグ=著, 伊豆 真弓=訳 : ワインバーグの文章読本 (翔泳社, 2007)
p.48.

>真の発見の旅は、新しい景色を求めることではなく、新しい目をもつことにある。

マルセル・プルースト


● 本田宗一郎の「見」と「観」

若松 義人 : トヨタ式「スピード問題解決 (PHPビジネス新書, 2008) p.82.

>同じものを見ても、目的が違うと見え方が違うわけだ。ものごとは、見学の見ではなく、観察の観で見ないと本質はつかめないというのが本田氏の話の趣旨であった。


● 創造、宇宙に思いもよらぬ切り子面を刻む――ホルヘ・ルイス・ボルヘスが、「ノソトロス」誌に発表した〈ウルトライスモ宣言〉の一節。

J.L.ボルヘス=著, 鼓 直=訳 : 伝奇集 (岩波文庫, 1993) p.268. 解説より引用。

>二つの美学が存在する。鏡の受動的な美学と、プリズムの能動的な美学。前者に導かれて芸術は、環境もしくは個人の精神史の客観的な模写となる。後者に導かれて芸術は、みずからを救い、世界をその道具とし、空間と時間という牢獄から遠く隔ったところで、独自のヴィジョンを創出する。これが〈ウルトラ〉の美学である。その意志は創造にある。宇宙に思いもよらぬ切り子面を刻むことにある。



関連: 
知新温故
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-2815.html

 

それは彼らもわかっているでしょうし、それで何も連絡がないということは問題なかったんでしょう

記事ページ 発行: 2008年09月13日

「それは彼らもわかっているでしょうし、それで何も連絡がないということは問題なかったんでしょう」。

彼らは「わかって」おらず、問題があっても、それに気づいていない、という可能性がある。

● 彼らは「わかって」おらず

戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎 : 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫, 1991) p.159.

>方面軍の意図は第一五軍に通じておらず、第一五軍はむしろ、あいまいな表現を自案に有利な意味に解釈してしまったのである。

● 問題があっても、それに気づいていない

若松 義人 : トヨタ式「スピード問題解決」 (PHPビジネス新書, 2008) p.82.

本田宗一郎の「見」と「観」

>同じものを見ても、目的が違うと見え方が違うわけだ。ものごとは、見学の見ではなく、観察の観で見ないと本質はつかめないというのが本田氏の話の趣旨であった。



 

目標を非常に高く設ける

記事ページ 発行: 2009年02月03日

ただし、失敗を許容する必要がある。

若松 義人 : トヨタ式「スピード問題解決」 (PHPビジネス新書, 2008) p.120.

>金額を大幅に減らすとか、人の制約をきつくする、時間を半減させるなどといった制約を設けるのは、常識の縛りを解くためだ。きつい制約は、かえって発想を自由にする。こうして、価格の代替案を出すことが可能になる。


若松 義人 : トヨタ式「スピード問題解決」 (PHPビジネス新書, 2008) p.148,150.

> 大切なのは「まずやってみる」ことであり、そこで思うような結果が出なければ、失敗の原因を考えて、またやってみる。



 

知新温故

記事ページ 発行: 2009年12月07日

「新しきを知りて、古きを温ねる」

―― 新しく得た見方で、いままでやってきたことを見直す。

新しく得た見方によって、いままで問題なくやってきたことが問題だと認識されるならば、それは問題である。

いままで問題なくやってこれたのは、問題を起こさないように誰かがリソースを注いできたのである。そうでなければ、単に運が良かったのだ――将来には問題になる。

「そうでない、問題はないのだ」と言いきれないならば、問題はあるのである。

『「北風」を当てると課題が顔を出す』(若松 義人 : トヨタ式「スピード問題解決」 (PHPビジネス新書, 2008) p.22.)。いままでは北風に当たっていなかっただけなのだ。

関連:
それは彼らもわかっているでしょうし、それで何も連絡がないということは問題なかったんでしょう
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-2232.html

 

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