R.H.R. アンホルト「理系のための口頭発表術」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆


購入: 2008/ 5/13
読了: 2008/ 5/31

あなたもジョブズになれる?/書評『理系のための口頭発表術――聴衆を魅了する20の原則』 | Web担当者Forum

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 5 件

スタイルの統一性は、論の流れと一貫性を強調する効果がある

記事ページ 発行: 2008年12月04日

ロバート・R・H・アンホルト=著, 鈴木 炎, イイイン・サンディ・リー=訳 : 理系のための口頭発表術 (講談社 BLUE BACKS, 2008) p.128.

>発表全体のスタイルの統一性は、話の流れと一貫性を強調する効果がある。



 

セールスポイントを表紙から登場させ、そこから脱線しない

記事ページ 発行: 2008年07月24日

要点:

  • セールスポイントを題に含める

  • セールスポイントから脱線しない (文章における、「摘要・緒言・結言の一貫性」に相当する)

  • 〈お土産メッセージ〉にもセールスポイントを含める



セールスポイントを題に含める


あるプレゼン研修で、講師の方から指摘されたことを要約すると、次のようになる:


木田 重雄 : セールスポイント. ながれ, 24 (2005) pp.118-119.

>[ 1 ]セールスポイントを反映したタイトルを考えます( たとえば, Direct numerical simulation of wall turbulence のような広すぎる内容のタイトルは通常のオリジナル論文には不適当でしょう).



セールスポイントから脱線しない


ロバート・R・H・アンホルト=著, 鈴木 炎, イイイン・サンディ・リー=訳 : 理系のための口頭発表術 (講談社 BLUE BACKS, 2008) p.34.

>効果的に科学情報を伝え、聴衆の興味を持続させるには、古来の規則にきっちり従うしかない。すなわち「まず連中に〈これから、何の話をするのか〉を話し、次に〈そいつ〉を話し、最後に〈今、何の話をしたのか〉を話せ」である。

ロバート・R・H・アンホルト=著, 鈴木 炎, イイイン・サンディ・リー=訳 : 理系のための口頭発表術 (講談社 BLUE BACKS, 2008) p.92.

> 脇道は短くすること! 終わったら、脇道に入ったときと同じスライドを出して、その場所から発表を続行する。

木田 重雄 : セールスポイント. ながれ, 24 (2005) pp.118-119.

>セールスポイントとなるべき研究成果が得られたら,論文作成の具体的な作業が始まりますね.
まず,

[ 1 ]セールスポイントを反映したタイトルを考えます( たとえば, Direct numerical simulation of wall turbulence のような広すぎる内容のタイトルは通常のオリジナル論文には不適当でしょう).

[ 2 ]アブストラクトでは,できるだけ前の方(第1文または第2文が最もインパクトがあります)にセールスポイントを書きます.

[ 3 ]イントロダクションでは,セールスポイントが引き立つように研究の背景を述べます.文献を引用する際には,ただなされた研究対象を羅列するだけではなく各文献の研究内容を自分の言葉で述べ,これまでにわかっていることがらとまだわかっていないことがらを明確に区別し,後にセールスポイントを際立たせるための伏線にするのがいいでしょう.研究の目的や動機を忘れずに述べておきます.

[ 4 ]論文の中核となる,問題の設定,研究方法,および研究成果の記述においては,読者の意識がセールスポイントから離れないように
配慮することが大切です.

[ 5 ]まとめでは,セールスポイントの当該分野や関連分野における意義を要約します.もし本研究により新たに生まれた疑問や本研究をさらに発展させる可能性があればそれに言及し,今後の研究の方向や指針を示されると論文に勢いが付くようです.締めとなる最後の文章は特に印象に残るので,細心の注意を払う価値があります.



〈お土産メッセージ〉にもセールスポイントを含める


ロバート・R・H・アンホルト=著, 鈴木 炎, イイイン・サンディ・リー=訳 : 理系のための口頭発表術 (講談社 BLUE BACKS, 2008) p.36.

>明瞭な〈お土産(お持ち帰り)メッセージ〉――すなわち、発表が終わって聴衆が帰宅したあとも、彼らの心にずっと残るような一言――を放つのである。

木田 重雄 : セールスポイント. ながれ, 24 (2005) pp.118-119.

>[ 5 ]... 締めとなる最後の文章は特に印象に残るので,細心の注意を払う価値があります.



 

直観が誤りをおかしやすい点 --- 1.2 因果関係と相関関係を同じように扱う

記事ページ

 

この世は舞台

記事ページ 発行: 2008年06月19日

岡倉覚三 : 茶の本 (岩波文庫, 1961) p.45.

われわれはおのれの役を立派に勤めるためには、その芝居全体を知っていなけれぱならぬ。個人を考えるために全体を考えることを忘れてはならない。

ロバート・R・H・アンホルト=著, 鈴木 炎, イイイン・サンディ・リー=訳 : 理系のための口頭発表術 (講談社 BLUE BACKS, 2008) p.202.

 シェイクスピア曰く、「なべてこの世は晴れ舞台、人もみな役者に過ぎぬ」。

森村 稔 : 自己プレゼンの文章術 (ちくま新書, 2007) p.7

「観客になるな、主役になれ。自分に花をもたせるのだ」



 

ロジスティック写像

記事ページ 発行: 2008年07月06日

ロバート・R・H・アンホルト=著, 鈴木 炎, イイイン・サンディ・リー=訳 : 理系のための口頭発表術 (講談社 BLUE BACKS, 2008) p.86.

>すなわち、n 世代後の個体群割合 Pn は単純な方程式 Pn+1 = k Pn (1- Pn ) によって表わされる*。ここで0≦Pn≦1であり、また k は環境定数と呼ばれ、食物供給や空間制約などの生態学的条件に依存する。
...
* 訳注: カオス理論で重要な役割を果たした有名な式で、ロバート・メイの生態系モデル、ロジスティック写像とも呼ばれる。



関連:
ロジスティック曲線
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0508170.html#4

 

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