ウィリアム F. バーゾール「電子図書館の神話」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆


購入: 2007/11/17
読了: 2007/12/ 9

電子図書館の神話 - はてなダイアリー

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 5 件

2007/11/24: いろいろなものが繋がった一日

記事ページ 発行: 2007年11月24日

  • MEMEX
  • 電子図書館
  • Xanadu計画
  • インターネット
  • 知能増幅(知的強化)

    一日のうちに、これらが各々関連性のあるものだと知った。

    ウィリアム F. バーゾール「電子図書館の神話」と「lain」からである。

    lain

    「MEMEX」「電子図書館」「Xanadu計画」「インターネット」のつながりを、もしかしたら、1998・1999年の私は知っていたかもしれない。アニメーション「serial experiments lain」(lain)の第9話に各々が登場するのだ。本日、「電脳コイル」を視聴の後、世界観の似た「lain」を再度見たくなり、第9話を見つけた。

    「lain」は、1998・1999年に深夜時間帯においてテレビで放送されており、全話ではないが私は視聴している。

    「lain」ep.9 1/3

    「lain」ep.9 2/3

    「lain」ep.9 3/3


    関連:
    lain @ 無窮 
    http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/ezh/lain_0610210.html

    清水 香里 嬢
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-834.html

    ・MEMEX

    半世紀前の「仮想機械構想」をいま実現する
    http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw/inw_0301100.html#dtrif002

    ・電子図書館

    真の IT革命 は電子図書館の完成によってなされる
    http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/inw_0708030.html#1

    ・MEMEX と 電子図書館

    ウィリアム F. バーゾール「電子図書館の神話」
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1498.html

    ・知能増幅

    ヒトとコンピュータの密結合による知能増幅と、コンピュータネットワーク
    http://nhm.blog75.fc2.com/blog-entry-167.html
  •  

    公共図書館とニコニコ動画

    記事ページ 発行: 2007年12月09日

    ウィリアム F. バーゾール=著, 根本 彰, 二村 健, 山本 順一, 平井 歩実=訳 : 電子図書館の神話 (勁草書房, 1996) p.193.

    >[ロバート・ベラーらによる見解:] それらは、人々が集まって互いの注意を集中し、共通の記憶と志向性を養うことにより生活全体の意味を得ることができる「焦点構造(focal structure)」の場の中心にある。[*]

    ここに公共図書館の制度的役割が示されている。それはコミュニティと個人主義、家族と地域コミュニティ、そしてより広い世界、共同体主義と自由主義との架け橋として機能する「焦点構造」である。

      * Robert N. Bellah et al. The Good Society. New York: Knopf, 1991, p.269.

    この「焦点構造」の役割を、擬似的に実現してきたのが「テレビ」である。視聴者に利益をもたらすわけではない芸能ニュースや動物ニュースは特にその側面が強い。

    ネットにおいては、2chの「祭り」が、この役割を果たす。そして、もっとも強力なのが「ニコニコ動画」である。

     >実際には、その動画を視聴しコメントを投稿している時間は「非同期的」、つまりばらばら
    であるにも、関わらず、
     >ニコニコ動画上では、同じ動画を視聴するユーザー同士があたかも同期的にコミュニケーションを交わすような感覚を得られる
    からだ。

    引用は、http://wiredvision.jp/blog/hamano/200711/200711221100.html より。

    関連:
    ウィリアム F. バーゾール「電子図書館の神話」 
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1498.html

    動物救助活動の意義
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-929.html

     

    論文「利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム」を読んで

    記事ページ 発行: 2008年05月11日

    常川 真央, 小野 永貴, 安西 慧, 矢ヶ部 光 : 利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム, 情報処理学会研究報告 DD, 65 (2008) https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/handle/2241/98548 *1(注釈はコメント欄に表記) を読んで感じたこと・考えたことが、3点ある。

    1. 「社会に意義のある知識創出を目指すためには、コミュニティの形成は欠かせない課題である」に引き込まれた。
    2. 図書館には 図書分類・相互テクスト性・コミュニティの3構造が存在する、と考える。
    3. 図書館は 公共・コミュニティ・個人の3要素が集う場所である、と考える。


    1. 「社会に意義のある知識創出を目指すためには、コミュニティの形成は欠かせない課題である」に引き込まれた


    この論文の冒頭は、以下である。この冒頭で、一気にこの論文に引き込まれた。

    > 社会に意義のある知識創出を目指すためには、コミュニティの形成は欠かせない課題である。学問・政治・企業など社会における様々な局面において、互いに学び合う環境があり、コミュニティを形成した上での知識創出が見られる。

    コミュニティ形成が不得手な私としては、身につまされる思いがする。

    2. 図書館には 図書分類・相互テクスト性・コミュニティの3構造が存在する、と考える


    図書館には、図書分類・相互テクスト性・コミュニティの3構造が存在する。

    ● 図書分類

    実施者: 図書館運営者(公共)が唯一つ形成する。

    端的に表われるもの: 書架・分類ラベル

    構造: ピラミッド型

    ● 相互テクスト性 (相互テクスト性とは、本同士の関連性の網のことである *2)

    実施者: 個人あるいは集団が個々に形成する。

    端的に表われるもの: Shizukuシステムにおける「仮想本棚」(一般化して、個人あるいは集団が個々に形成する書架と表現できる)

    構造: ネットワーク型

    ● コミュニティ

    実施者: 本が個人を求心して形成する。

    端的に表われるもの: 図書カード(図書貸出票)

    構造: ネットワーク型

    3. 図書館は 公共・コミュニティ・個人の3要素が集う場所である、と考える


    2.を別の側面から見ると、図書館は、公共・コミュニティ・個人の3要素が集う場所であると言える。図書館は、3要素の架け橋としての機能を持つ *3。

    ● 公共

    知識を分類し、組織化する。*4

    ● コミュニティ

    「社会に意義のある知識創出」を行う。

    ● 個人

    個々の思考を担う。*5
    リンク:
    2008-04-18(Fri): 「利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム」を読んで - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版 該論文を知るきっかけ。

    Shizukuの論文が、つくばリポジトリ上で公開されました - Shizuku 開発ブログ

     

    外から見た形は

    記事ページ 発行: 2007年12月16日

    ウィリアム F. バーゾール=著, 根本 彰, 二村 健, 山本 順一, 平井 歩実=訳 : 電子図書館の神話 (勁草書房, 1996) p.94.

    > 外から見た形は、専門職が自らをどのように見ているか、また、他人にどのようにそれを見てほしいかを反映している。



    関連: 
    ウィリアム F. バーゾール「電子図書館の神話」  
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1498.html  

     

    記事ページ 発行:

     

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