夏目漱石 『吾輩は猫である』 「御医者様へ連れて行ったのかい」…
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青空文庫図書カード: 夏目漱石 『吾輩は猫である』
現代語化
「病院に連れて行ったの?」
「ええ、でもそのお医者さんってすごく変なの。私が三毛を抱っこして診察室に行くと、風邪でも引いたのかって私の脈をとろうとするんです。違うって、私じゃなくてこっちが病気なんですって言ったら、三毛を膝に乗せてもにやにや笑って、猫の病気は俺にはわかんないよ、ほっとけばそのうち治るだろうって。ひどくないですか?腹が立ったから、それじゃあ診てもらわなくていいです。大事なことなんだしって、三毛を胸に入れて帰ってきちゃったんです」
「ありえないね」
「ありえないよね」
原文 (会話文抽出)
「御医者様へ連れて行ったのかい」
「ええ、あの御医者はよっぽど妙でございますよ。私が三毛をだいて診察場へ行くと、風邪でも引いたのかって私の脈をとろうとするんでしょう。いえ病人は私ではございません。これですって三毛を膝の上へ直したら、にやにや笑いながら、猫の病気はわしにも分らん、抛っておいたら今に癒るだろうってんですもの、あんまり苛いじゃございませんか。腹が立ったから、それじゃ見ていただかなくってもようございますこれでも大事の猫なんですって、三毛を懐へ入れてさっさと帰って参りました」
「ほんにねえ」
「ほんにねえ」
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