GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『吾輩は猫である』
現代語化
「でも澱粉質にはすごい効果があるみたいですよ、食べたほうがいいですよ」
「澱粉だろうが何だろうがダメだよ」
「あなたは本当に好き嫌いが多い」
「好き嫌いの問題じゃなくて、薬が効かないんだ」
「だって先日ずっと毎日飲んで、すごい効くとおっしゃってたじゃないですか」
「あそこは効いたんだよ、最近は効かないんだよ」
「そんなに飲んだりやめたりしてちゃ、いくらいい薬でも効くわけないですよ。もう少し我慢しないと、胃弱って他の病気と違って治らないんですよ」
「その通りでございます。もう少しお飲みいただいて、それで本当のところのお薬かどうかお分かりになるかと」
「何でもいい、飲まないってば飲まないんだ。女に何が分かるものか、黙ってろ」
「それもそうですわ」
原文 (会話文抽出)
「それは利かないから飲まん」
「でもあなた澱粉質のものには大変功能があるそうですから、召し上ったらいいでしょう」
「澱粉だろうが何だろうが駄目だよ」
「あなたはほんとに厭きっぽい」
「厭きっぽいのじゃない薬が利かんのだ」
「それだってせんだってじゅうは大変によく利くよく利くとおっしゃって毎日毎日上ったじゃありませんか」
「こないだうちは利いたのだよ、この頃は利かないのだよ」
「そんなに飲んだり止めたりしちゃ、いくら功能のある薬でも利く気遣いはありません、もう少し辛防がよくなくっちゃあ胃弱なんぞはほかの病気たあ違って直らないわねえ」
「それは本当のところでございます。もう少し召し上ってご覧にならないと、とても善い薬か悪い薬かわかりますまい」
「何でもいい、飲まんのだから飲まんのだ、女なんかに何がわかるものか、黙っていろ」
「どうせ女ですわ」