GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『道草』
現代語化
「お父さんが後々のために全部まとめて取っておいたんだって」
「そうなのか」
「おやじのことだから、きっと何でもかんでも取っておいたんだろうな」
「でもそれは全部、健ちゃんに対する優しさからなんだよ。あいつのことだから、俺がいなくなった後に、何て言い出すかわかんないし、その時にこれが役に立つって、わざわざまとめてお兄さんに渡したんだって」
「そうなのか、俺知らなかった」
原文 (会話文抽出)
「開けて見たって何が出て来るものか」
「御父さまが後々のためにちゃんと一纏めにして取って御置になったんですって」
「そうか」
「おやじの事だからきっと何でもかんでも取って置いたんだろう」
「しかしそれもみんな貴夫に対する御親切からなんでしょう。あんな奴だから己のいなくなった後に、どんな事をいって来ないとも限らない、その時にはこれが役に立つって、わざわざ一纏めにして、御兄さんに御渡になったんだそうですよ」
「そうかね、己は知らない」