夏目漱石 『明暗』 「ああ行った方がいいよ。行っといでよ」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『明暗』

現代語化

「ああ、行った方がいいよ。行っておいでよ」
「でも今いないから」
「なに、きっと廊下にでも出てるんだよ。行けば分かるよ」
「でも、――じゃ行くから叔母さんも一緒に来てよ」
「叔母さんは――」
「いないの?」
「行ってもいいけど。どうせ今晩ご飯を食べる時に、みんなで一緒に食べることになってるんだから、それまで待って、その時に一緒にしようかと思ってるの」
「あら、そんな約束があるの。私全然知らなかったわ。誰と誰がいっしょにご飯食べるの?」
「みんなだよ」
「私も?」
「ああ」
「じゃあ私もその時にするよ」

原文 (会話文抽出)

「ああ行った方がいいよ。行っといでよ」
「でも今いらっしゃらないから」
「なにきっと廊下にでも出ておいでなんだよ。行けば分るよ」
「でも、――じゃ行くから叔母さんもいっしょにいらっしゃいな」
「叔母さんは――」
「いらっしゃらない?」
「行ってもいいがね。どうせ今に御飯を食べる時に、いっしょになるはずになってるんだから、御免蒙ってその時にしようかと思ってるのよ」
「あらそんなお約束があるの。あたしちっとも知らなかったわ。誰と誰がいっしょに御飯を召上がるの」
「みんなよ」
「あたしも?」
「ああ」
「そんならあたしもその時にするわ」


青空文庫現代語化 Home リスト