GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『虞美人草』
現代語化
「これがその、二人静だよ」
「その二人静？そのくらいしか聞いたことないです」
「覚えておいて。面白い花なんだ。白い穂が必ず二本ずつ出る。だから二人静。謡曲で静の霊が二人で舞うって話があるんだけど、知ってる？」
「知りません」
「二人静。ハハハハ面白い花だよ」
「なんか因縁のある花ばっかりですね」
「調べれば因縁なんていくらでもあるよ。お前、梅に何通あるか知ってる？」
原文 (会話文抽出)
「大変細い花ですね。――見た事がない。何と云うんですか」
「これが例の二人静だ」
「例の二人静？ 例にも何にも今まで聞いた事がないですね」
「覚えて置くがいい。面白い花だ。白い穂がきっと二本ずつ出る。だから二人静。謡曲に静の霊が二人して舞うと云う事がある。知っているかね」
「知りませんね」
「二人静。ハハハハ面白い花だ」
「何だか因果のある花ばかりですね」
「調べさえすれば因果はいくらでもある。御前、梅に幾通あるか知ってるか」