GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『虞美人草』
現代語化
「立ってても覚悟だけはちゃんとしてる」
「おじさんが生きてるとよかったよ」
「いや、おじいさんが生きてたらかえって面倒かもしれない」
「そうだなあ」
「つまり、家を藤尾にくれてしまえばそれで済むんだから」
「それで君は?」
「僕は立ってればいんだよ」
「いよいよ本当の意味で立ってるのか」
「うん、どうせ家を継いでも立ってる、継がなくても立ってるんだからどうでもいい」
「でも、それはダメだ。まずおばさんが困るだろ」
「母が?」
原文 (会話文抽出)
「いつまでも立ん坊か」
「立ん坊でも覚悟だけはちゃんとしている」
「叔父さんが生きてると好いがな」
「なに、阿爺が生きているとかえって面倒かも知れない」
「そうさなあ」
「つまり、家を藤尾にくれてしまえばそれで済むんだからね」
「それで君はどうするんだい」
「僕は立ん坊さ」
「いよいよ本当の立ん坊か」
「うん、どうせ家を襲いだって立ん坊、襲がなくったって立ん坊なんだからいっこう構わない」
「しかしそりゃ、いかん。第一叔母さんが困るだろう」
「母がか」