三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 「いやお前はナニとんと心付かぬで、何処にお…

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GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。 雎�ス」邵コ蜉ア�・霑エ�セ闔会ス」髫ア讒ォ蝟ァ邵コ霈費ス檎クコ�ヲ邵コ�ス竊醍クコ�ス蠎�妙�ス隲、�ァ郢ァ繧�旺郢ァ鄙ォ竏ェ邵コ蜷カ�ス邵コ�ァ邵イ竏晢スソ�ス笘�惷貊捺椢郢ァ蛛オ��£�コ髫ア髦ェ�・邵コ�ス邵コ霈費シ樒クイ�ス


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』

現代語化

「おや、お前に気づかなかったよ。どこにいたんだい?」
「この衝立の後ろで、いろいろ食べてのんでましたよ。まあ、たいしたもののないんですけど。ここのおばあさんは食べものが好きだから、芋もごぼうも上手に煮るんですよ」
「うん、君も江戸生まれっぽい言葉だね」
「旦那さんも、江戸っ子みたいな話し方ですね」
「山の方に住んでると、田舎者になっちゃうよ」
「さっき褒めてたあの子、白島村の人だって言ってたけど、元は武士だってね。どういうわけか伯父さんがいるみたいで、姉弟で伯父さんの世話になってるんだって。弟は16か17歳で、色白できれいな男の子らしいよ。姉弟で仲良く暮らしてるんだって。あの子みたいなのはなかなかいないよ」
「へえ、詳しいんだねえ」
「白島村の広蔵親分にお世話になっていて、伝次って言うんですけど、もともとは魚屋でした。江戸で暮らせなくなって、こんなところに流れ着いて。山の中を歩き回ってるけど、仕事がなくて困ってるんです。でも、金が貯まらないと江戸にも帰れないんで」
「なるほど。で、あの人を知ってるんだ?」
「朝晩顔見合わせてますからね」
「そうなんだ。もしよかったら、遊びに来てよ。私は桑名川村に住んでるの」
「じゃあお隣ですね。簡単に行けますよ」
「僕も江戸生まれで、江戸っ子に会うと、なんだかうれしくなるんだ。田舎者ばっかりだから」
「ほんとですね。変な言葉の人が多いから、旦那さんみたいな人に会えると安心します。暇なので、いつでもお邪魔します」
「じゃあ、うちで仲良くなろうよ。柳田典蔵っていうんだけど、子供たちと遊んで暮らしてるよ」
「どこの藩の出身ですか?」
「もともと神田橋の近くに住んでて、桜井監物の用人役もしてたんだ。でも、遊びすぎて江戸にいられなくなって、こんなところに来たんだ。別に難しいことは言わないよ。すぐ近くを流れる細川を渡れば、すぐだよ」
「じゃあ、ご一緒させてください」
「さあ、こっちにお入りよ……庄吉、お客さん連れてきたよ」
「はい、お帰り早いですね。今日はこんなに早く帰ってくると思ってませんでした……さあ、お客さん、こちらにお入りください」
「ありがとうございます。お邪魔します……あれ? 庄吉さんですか?」
「あら、伝次さんじゃないですか。おや、これはこれは」
「びっくりしたなあ」
「いつもお変わりなくお元気そうで何よりです」
「いやあ、相変わらずで。君に会いたかったんだけど、なかなか行く機会がなくて」
「庄吉とは知り合いなの?」
「いや、知り合いというか、ちょっと言いづらいんだけどね……まあ、無事ならそれでいいよ」
「いつここへ来たんだい?」
「いつって、君だっていつ来たんだい?」
「いや、僕もいろいろあって、しょうがないから来たんだ」
「旦那、妙なもので、これが本物の友達ってやつです。金がなければ貸してあげよう、自分たちにもお金があれば貸そうっていうね」
「よくこの人の部屋でごろごろしてたよね」
「そうなんだよ。とにかく」
「私は旅魚屋の伝次って言うんだけど、よろしくね……結構な机がありますね」
「田舎じゃいろいろやらないといけなくて。できないんだけど、村の子供たち集めてね。あと、昔ちょっと易学を学んだんで、占いもやってて。あと少し薬屋みたいなこともできるので、医者のまねごとなんかもしてるんだ」
「へえー。習字の先生に医者、占い、薬屋ですか。それはすごいですね。立派なお住まいですね」
「田舎じゃいろいろなことをやらないとな。荒物屋は荒物だけとはいかないからね」
「不思議ですね」
「さあ、お酌しよっか」
「ありがとう……」
「まずいけど、食べてね」
「いただきます……庄吉さん、久しぶりにお酌してよ。懐かしいなあ。なんで今ここに来たの?」
「まさかこんなところで会うとは思わなかったよ。恥ずかしいなあ。君はどうしてここにいるの?」
「旦那、おもしろい話があるんですよ。この人は越中の高岡で宗慈寺っていうお寺にいたんだけど、賭博でやらかして……もう終わった話だけど、あれはどうなったの?」
「もういろいろひどい目に遭ったよ。私は縁の下に隠れてて、君が死人だって知らなかったから、先に逃げたやつが隠れてるんだと思って、その人の帯をつかんで引っ張ってたんだ。そしたら、出てこい、出てこいって言うから、帯をとって引っ張られると、ずるずる引きずり出されて。そしたら、あの事件になっちゃって」
「旦那、もう終わった話だから気にするなよ。この人が死人だって知らずに帯をつかんで出たら、死人が出たから結局ぼくが逮捕されちゃったんだ」
「そうか。それで永禅和尚が逃げ出したんだ。逃げる時、藤屋の女房と真達を連れて逃げたけど、真達は途中で殺しちゃったんだ。でも、真達は死人に口なしだから罪をかぶせられちゃって。こっちの方は小川様が情深い方で、調べが軽くなって出てはきたけど、殺人事件と賭博騒ぎが一度に起きたせいで、飯を一緒に食べる人もいなくなっちゃって。これはもうだめだっていろいろ考えて、どこかに出て行こうと少しのお金をもらって流れ流れてここに来て、不思議と旦那に世話になってるってわけ」
「旦那……お寺の坊さんが、前町の荒物屋の女房と不倫して、旦那を殺して寺の縁の下に死体を隠したんだ。で、その死体につかまったのがこの人だっていう、おかしな話だよ。あその時、僕は必死に本堂に逃げ上ったんだけど、本堂がよくわからなくて。木魚につまづいてがらがら音がしたので、驚いて後ろから追いかけてくるのかと思ったけど、そうじゃなくて。逃げようとしたところで、がらがららーって位牌が転がり落ちる騒ぎ。なんとか逃げ切ったけど、経机の角で脛を打って、今だに暑さ寒さで痛むんだよ」
「すごい経験だったんだねえ」
「それがここで会うとは思わなかったよ。お互いに苦労した末だな」
「実は相談したいことがあるんだけど。さっきの女性には夫がいないのかな?」
「いないよ。姉弟二人だけで、弟は16か17で美男子だよ。弟は姉思いで姉は弟思いで、二人きりなんだ」
「親はいないの?」
「いないんだ。伯父さんの世話になって、機織りしたり糸を繰ったりしてる。稼ぎは多くないけど、やさしくて人柄が良くて。ずる賢くないからいいと思うよ」
「僕もここに来て、なんとか家を持って、少しの田畑を持つことができて。村の人たちもなんとかここで暮らしてくれるといい、なんて言ってるんだけど、長く住むためには嫁が必要なんだ。君にその女性のつてがあるなら、話をしてみてよ。うちの嫁にしてほしいんだ。君が仲介人になってくれれば、おそらくはお礼をするよ。君に20両あげよう。でも、使ってしまっちゃだめだよ。君もこのままごろごろしてるより、村はずれで荒物屋でも開けて、一軒の主になって女房をもらえば、親類づきあいもできて、ずっと長い付き合いができるよ」
「ありがとうございます。私もこうやってぐずぐずしていても仕方がないので、女房も置いてきたんです。上野町に住んでますが、音信もしてなくて。向こうもあきらめて、今は団子屋やってるみたいです。そうなるとありがたいです。協力してください。20両もらわなくてもいいです。でも、困ったときはもらいます。ありがたいです。私が話をすれば、うまくいくと思います。さっそく話に行きましょう」
「早いにこしたことはないな」
「じゃあ、すぐに行きましょう」

原文 (会話文抽出)

「いやお前はナニとんと心付かぬで、何処にお居でかな」
「この衝立の後に有合物で一杯やって居ります、へー、碌な物は有りませんが、此の家の婆さんは綺麗好で芋を煮ても牛蒡を煮ても中々加減が上手でげす、それに綺麗好だから喰い心がようございます」
「はゝあ貴公何だね、言葉の様子では江戸御出生の様子だね」
「へい旦那も江戸児のようなお言葉遣いでげすね」
「久しく山国へ来て居て田舎者に成りました」
「今の娘を美い女だと賞めておいでなすったが、あれは白島村の何です元は武士だと云いますが、何ういう訳か伯父が有ると云うので、姉弟で伯父の世話になって居ますが、弟は十六七でございますが、色の白い好い男で、女の様でございます、それで姉弟で遣ってるのだが彼の位のは沢山はありませんな」
「はゝあ、貴公は御存知かえ」
「へい、私は白島村の廣藏親分の厄介で、傳次と申す元は魚屋でございますが、江戸を喰詰めてこんな処へ這入って、山の中を歩き廻り、極りが悪くって成らねえが、金が出来ませんじゃア、江戸へ帰る事も出来ません身の上で」
「はゝア左様かえ、じゃア彼の婦人を御存知で」
「へい朝晩顔を見合せますからね」
「あゝ左様かえ、貴公些と遊びに来て下さらんかえ、私は桑名川村だから」
「じゃア隣り村で造作アございません」
「拙者も江戸児で、江戸府内で産れた者に逢うと、江戸児は了簡が小さいせえか、懐かしく親類のような心持がしますよ」
「そうです、変な言葉の奴ばかりいますから貴方のような方に逢うと気丈夫でげす、閑で遊んで居りますから何時でも参ります」
「何うだえ拙者宅へ是を御縁としてな、拙者は柳田典藏と申す武骨者だが、何うやら斯うやら村方の子供を相手にして暮して居ります」
「何で、何方の御藩でげす」
「なに元は神田橋近辺に居た者だ、櫻井監物の用人役をも勤めた者の忰だが、放蕩を致して府内にも居られないで、斯ういう処へ参るくらいだから、別して野暮な事は言わぬが、兎も角も一緒に、直き近い細川を渡ると直ぐだ」
「御一緒に参りましょう」
「さア、此方へ這入りなさい……庄吉、今お客様をお連れ申したから」
「はい大層お早くお帰りで、今日は此の様にお早くお帰りはあるまいと思って居りました……さア此方へお客様お這入りなさい」
「へいこれは何うも、御免なさい……おや庄吉さんか」
「や、こりゃア傳次さんか、いゝやア是れははや、何うも」
「何うした思い掛けねえ」
「何時も変りも無うて目出とうありますと」
「いやア何うも、何とも彼とも、お前にも逢いたかったが、彼れから行端がねえので」
「庄吉手前は馴染か」
「いや馴染だって互いに打明けて埓くちもない事をした身の上で……まア無事で宜いな」
「何時此方へ来たのだえ」
「何時と云うてお前も此方へ何時来たでありますと」
「いや何うも私もからきし形はねえので、仕ようが無いから来たんだ」
「旦那妙なもので、これは本当に真の友達で、銭が無けりゃア貸して遣ろう、己らが持合せが有れば貸そうという中で有りますと」
「随分此の人の部屋で燻った事もあるのでねえ」
「左様かえ、兎も角も」
「私ア旅魚屋の傳次と申す者で、何うか御贔屓になすって……大層机などが有りますね」
「あゝ田舎は様々やらでは成らんから、出来はしないが、村方の子供などを集めてな、それに以前少しばかり易学を学んだからな売卜をやる、それに又た少しは薬屋のような事も心得て居るから医者の真似もするて」
「へえー手習の師匠に医者に売卜に薬屋でがすかこれは大丈夫でげす、どうも結構なお住居ですな」
「田舎では種々な事を遣らぬではいかぬ、荒物屋は荒物ばかりと極めてはいかぬて」
「妙でげすな」
「さアお酌を致しましょう」
「へえ…有難う」
「まずい物だが召上れ」
「頂戴致します……庄吉さん久し振で酌をして呉んねえ、何うも懐かしいなア、何うして来たかなア」
「本当に思掛けなくゆやはや恥かしいな、何うしてお前も此処へ来たか」
「旦那おかしい事があればあるものさ、此の人はね越中の高岡で宗慈寺という寺に居りました寺男でね、賭博をしておかしい事がありやした……今では過去った事だが、あれは何うなったえ」
「何うたって何うにも彼うにも酷い目に遭うたぜ、私ア縁の下に隠れて、然うしてお前様死人とは知らぬから先に逃げた奴が隠れて居ると思うたから、其奴の帯を掴んでちま/\と隠れて居ると、さア出ろ、さア出ろと云うので帯を取って引かれるから、ずる/\と引摺られて出ると、あの一件が出たので」
「旦那もう過去ったから構わねえが、此の人が死人と知らずに帯に掴って出ると、死人が出たので到頭ぼくが割れて縛られて往きました」
「すると彼れから其の響けで永禪和尚が逃げたので、逃げる時、藤屋の女房と眞達を連れて逃げたのだが、眞達を途中で切殺して逃げたので、ところが眞達は死人に口なしで罪を負うて仕舞い、此方は小川様が情深い役人で、調べも軽くなって出る事は出たが、一旦人殺しと賭博騒ぎが出来たから、誰あって一緒に飯い喰う者もないから、これは迚も仕様がねえ、と色々考え、何処か外へ行こうと少しばかりの銭を貰うて流れ/\て此処へ来て、不思議な縁で、今は旦那の厄介になって居るじゃ」
「旦那、……寺の坊主が前町の荒物屋の女房と悪いことをしやアがって、亭主を殺して堂の縁の下へ死人を隠して置いたのさ、ところで其の死人に此奴が掴まって出たと云う可笑しい話だが、彼の時おれは一生懸命本堂へ逃げ上ったが、本堂の様子が分らねえから、木魚に蹴躓いてがら/\音がしたので、驚いて跡から追掛けるのかと思ったが、然うじゃアないので、又逃げようとすると、がら/\/\と位牌が転がり落る騒ぎ、何うか彼うか逃げましたが、いまだに経机の角で向脛を打った疵は暑さ寒さには痛くってならねえ」
「怖かねえことであったのう」
「それが此処で遇おうとは思わなかったが、お互いに苦労人の果だ」
「時に改って貴公にお頼み申したいことがあるが、今の婦人は主はないのか」
「えゝ主はない、たった姉弟二人で弟は十六七で美い男さ、此の弟は姉さん孝行姉は弟孝行で二人ぎりです」
「親はないのか」
「ないので、伯父さんの厄介になって機を織ったり糸を繰ったり、彼のくらい稼ぐ者は有りませんが、柔しくって人柄が宜い、いやに生っ世辞を云うのではないから、あれが宜うございます」
「拙者も当地へ来て何うやら斯うやら彼うやって、家を持って、聊か田畑を持つ様になって村方でも何うか居り着いて呉れと云うのだが、永住致すには妻がなけりア成らぬが、貴公今の婦人に手蔓が有るなれば話をして、拙者の処の妻にしたいが、何うだろう、話をして貴公が媒介人にでも、橋渡しにでもなって、貰受けて呉れゝば多分にお礼は出来んが、貴公に二十金進上致すが、その金を遣ってしまってはいかぬけれども、貴公も左様して遊んで居るより村外れで荒物店でも出して、一軒の主になって女房子でも持つようになれば、親類交際に末永く往き通いも出来るから」
「有難うがす、私も斯う遣ってぐずついて居ても仕様がねえから女房も置去にしましたが、これは下谷の上野町に居りますが、音信もしませんので、向うでも諦らめて、今では団子を拵えて遣って居るそうですが、そうなれば有難い、力に成って下されば二十両戴かなくっても宜い、併し苦しい処だから下されば貰います、それは有難い、私が話せば造作なく出来るに相違ありませんから、行って話をしましょう」
「早いが宜いが」
「えゝなに直に往きましょう」

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