三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 「大きに厄介になった…さア心配しなくも宜い…

青空文庫現代語化 Home書名リスト三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。 正しく現代語化されていない可能性もありますので、必ず原文をご確認ください。


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』

現代語化

「「いろいろ世話になったなあ…まあ、心配しなくていいから、出てきなさい」

「はい…きん。長い間お世話になりました」

「それじゃ、すぐに遠い田舎に行きますか?親切にそうおっしゃってくださるので、本当に敵を討って帰ってきてくださいよ」

「本当に申し訳ありません」

「口をきくな、さあ、さっさと」

「本当に、どうかお許しください」

「静かにしろ。二人ともここで切り捨てて、騒ぎを起こすのはまずいから」

「はい…」

「人知れぬところに連れて行って、二人とも討ち果たすから。逃げないように袂を抑えてろ」

「はい……は、はい。わかりました」

「おい、提灯を腰につけろ」

「はい」

「おい、ねえ。もう往来の人もいなくなったな」

「はいー。どうか勘弁していただけるならお願いしたいですが、私はこんなことは考えていませんでした」

「静かにしろ。照、山平。無礼千万なやつらめ。覚悟はできてるだろう?さっさとこちらに来い」

原文 (会話文抽出)

「大きに厄介になった…さア心配しなくも宜い、出なさい」
「はい…金や長々お世話になりました」
「それじゃア直ぐに遠い田舎へいらっしゃいますか、親切にあゝ仰しゃって下さるから、本当に敵を討ってお出でなさいよ」
「誠に面目次第もございません」
「口をきいてはいかん、さア/\」
「誠に何うも宜く御勘弁なすって」
「これ静かに致せ、両人を手討に致し他を騒がしては宜しくないから」
「へい…」
「人知れぬ処へ行って両人とも討果すから袂を押えて遁さぬように」
「へえ……へ宜しゅう」
「これ提灯を腰へさせ」
「へい」
「これ/\、もう往来も途切れたな」
「へえー何うぞ御勘弁の出来ます事なれば願いとう、私は斯う云う事とは心得ませんで」
「静に致せ、照、山平、不埓至極な奴、予て覚悟があろう、それへ直れ」

青空文庫現代語化 Home書名リスト三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』


青空文庫現代語化 Home リスト