三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 「これは私がお母様の何時も大切に遊ばす彼の…

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青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』

現代語化

「「これは私がお母様がいつも大切にしているこの手箱に入れておく……きん、長い間、照がよく来て迷惑だったでしょう。主人の娘が貸してくれと言ってるものを、貸さないわけにもいかないし、親切にしてくれてありがとう。お礼をしたいんだけど、帰りがけだからなあ。これ、本当に気持ちばかりだけど、お礼に」

「とんでもないです。私がそんなものをもらったらダメです。どうかそれは」

「いや、代わりに頼みがあるんだ。今日私が来て、照と山平殿に頼んで旅立たせたことは、絶対口外しないでくれ。何も言っちゃダメだぞ。口外してほかから知れたら、お前以外に知る人はいないから、仕方なくお前を殺さなきゃならないよ」

「はい、はい、絶対に申しません」

「じゃあいいよ。さあ、山平殿、照。さっさと外に出ろ。いいから、先に立って出ろ」

原文 (会話文抽出)

「これは私がお母様の何時も大切に遊ばす彼の手箱の中へ入れて置く……きん、何うも長い間度々照が来てお前の家でも迷惑だろう、主人の娘が貸してくれと云うものを出来ぬとは義理ずくで往かんし、親切に世話をしてくれ忝ない、多分に礼をしたいが、帰り掛であるからのう、是は誠に心ばかりだが世話になった恩を謝するから」
「何う致しまして私がそれを戴いては済みません、何うかそれだけは」
「いゝや、其の替り頼みがあるが、今日私が来て照と山平殿に頼んで旅立をさせた事は、是程も口外して呉れては困る、少しも云ってはならぬよ、口外して他から知れゝば、お前より外に知る者はないから拠なくお前を手に掛けて殺さなければならんよ」
「はい/\/\どう致しまして申しません」
「じゃア宜しい、さア山平殿、照早く表へ出なさい、宜しいから先に立って出なさい」

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