三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 「おやお出でなはい」…
青空文庫現代語化 Home > 書名リスト > 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 >
GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
正しく現代語化されていない可能性もありますので、必ず原文をご確認ください。
青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』
現代語化
「おやおやお出でなはい」
「初めまして、手前は水司の又市と申します者、勝手を心得ませんから何卒よろしくお願い申し上げます」
「何でございますねあなた様は、瓢箪を紅葉の枝に吊るしてお通んなはりましたねえ、滝の川へお入りになったの、ご様子のよいことと噂をしていましたのよ」
「そうか、お前さんは当家の家内だな」
「いやいや、私は二階を回っている者です」
「なに二階を回す、この二階を」
「これは力自慢ではないのよ、本当にもう小増さんをお指名なんて図々しいわ」
「何が図々しい、買いたくなったから上がったのよ」
「本当に外で見染めて買うのは一番縁が深いと申します、本当にお堅いですね、お袴をお取りなさいよ」
原文 (会話文抽出)
「おやお出でなはい」
「初めて、手前水司又市と申す者、勝手を心得ぬから何分頼む」
「何でございますねお前さん、瓢箪を紅葉の枝へ附けてお通んなはいましたねえ、滝の川へ入っしゃったの、御様子の好いことゝ云ってお噂をして居たのですよ」
「左様か、お前は当家の家内かな」
「おや厭ですよ、私は二階を廻す者です」
「なに二階を廻す、この二階を」
「あれさ力持じゃアございません、本当に小増さんをお名指は苛いじゃアございませんか」
「何が苛い、買いたいと思ったから登ったわ」
「本当に外で見染めて揚るのは一ばん縁が深いと申します、本当にお堅過ぎますよ、お袴をお取りなさいよ」
青空文庫現代語化 Home > 書名リスト > 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 >
青空文庫現代語化 Home リスト