横光利一 『旅愁』 「お父さんの方はどうですか。」…

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青空文庫図書カード: 横光利一 『旅愁』

現代語化

「お父さんの方はどおっすか」
「父ちゃんはいいんすよ。でも、こういうことは、母ちゃんの言う通りになっちゃう人なんで」
「俺の方はいつまでも待ちますよ。あんたの母ちゃんに会ってもいいんすけど、もっとはっきり嫌われるの分かってる方が、勇気出るかもって思いますから、まあそれまでは、このままの方が無事でしょ」
「あなたのお母さんって」
「うちの母ちゃん、俺が頼めば絶対承諾はしてくれると思うんすよ。でも、あんたがカトリックだって分かれば、そっからが厄介っすね。何しろうちの母ちゃん、法華なんで、これはどうにも曲がらなそう。でも、1つ見どころがあるんで、そこをどうにかうまく俺、やってみようと思います」

原文 (会話文抽出)

「お父さんの方はどうですか。」
「父はいいんですの。だけど、こんなことは、お母さんの云うとおりになる人なの。」
「僕の方はいつまでだって待ちますよ。あなたのお母さんにお会いしてもかまわないんだが、もっとはっきり嫌われるだけだと分ってからの方が、勇気が出るかとも思うので、まアそれまでは、このままの方が無事でしようからね。」
「あなたのお母さんは。」
「僕んところの母は、僕が頼めば承諾は必ずしてくれると思うんです。しかし、あなたがカソリックだと分れば、それからが厄介なところがありそうですね。何しろ僕の母は法華なものだから、これは曲げようにも曲らない。しかし、ただ一つ見どころがあるので、そこを何んとかうまく僕はしてみるつもりです。」

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