横光利一 『旅愁』 「塩野さんも去年そこの氷河を渡ったとか、仰…

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青空文庫図書カード: 横光利一 『旅愁』

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「塩野さんも去年そこの氷河を渡ったって言ってましたよ。そしたら向こうの谷間に、羊がいっぱいいるんだって。」
「ねえ、それ見に行こよ。夕方になると、羊飼いがチロルの歌歌って羊集めるんだって。めっちゃキレイなんだって、もう言葉じゃ言い表せないくらいって、あんなに言ってたわ。それ見に行こよ。」
「見るのはいいけど、夕方じゃもう帰れないよ。」
「でも、山小屋があるんだって。そこで泊まれるんだってよ。その代わり、干草の中で寝るらしいけどね。」
「それもありだな。」
「ホテルで泊まるより、絶対こっちのがいいわ。今夜そこで泊まろよ。」

原文 (会話文抽出)

「塩野さんも去年そこの氷河を渡ったとか、仰言ってましてよ。そこを渡ると、向うの谷間に、羊の群が沢山いるんですって。」
「ね、それを見ましょうよ。夕暮になると、羊飼いがチロルの歌を唄って羊を集めるんですって。その美しいことって、もう何んとも云われないって、そんなに云ってらしたわ。それを見ましょうよ。」
「見るのは良いが夕暮じゃもう帰れないでしょう。」
「でも、山小舎があるから、そこで泊れるんだそうですよ。その代りに、乾草の中で眠るんですって。」
「それもいいな。」
「ホテルで泊るより、どんなにいいかしれないわ。そこで今夜はやすみましょうよ。」

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