森鴎外 『伊沢蘭軒』 「父諱昶。字奎輔。以医仕膳所侯。娶才戸氏。…

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青空文庫図書カード: 森鴎外 『伊沢蘭軒』

現代語化

「おやっさんは「とほる」っていう名前で、医者として殿様に仕えてたんだ。お母さんは才戸さんって人で、おやっさんが江戸の「鱸坊」ってところで生まれてる。」
「11歳のとき、おやっさんが病気になっちゃって、もうダメだってわかってたみたい。おやっさんは、俺とおじさんの2人を慊堂松崎先生に預けて、病気で近江に帰ったんだけど、すぐ死んじゃったんだ。俺たち2人ともちょっとは才能があったみたいで、先生は俺たちを可愛がってくれて、自分の息子みたいにしてくれた。先生から「この庭にある梅の木は100本もあるけど、お前には誰よりも才能があるぞ」っていう詩をもらったんだ。先生がお亡くなりになった後は、先生の遺言で3年間、羽沢草廬っていうところを守った。その後、青山に住んで、弟子も増えてきた。ある年9月に、紀州藩から正式に採用された。(中略)またある年3月に、幕府から呼ばれて二条城に行った。(中略)その後、政治の要職に就いて、さらに小姓頭になった。(中略)次の年には奥祐筆組頭になって、それからまた昇進して参政になった。でも、その3年後に参政をクビになったよ。」

原文 (会話文抽出)

「父諱昶。字奎輔。以医仕膳所侯。娶才戸氏。生君于江戸鱸坊之僑居。」
「とほる」
「鱸坊」
「年甫十一。奎輔得疾。自知不起。托君及弟璞輔於慊堂松崎先生。輿疾帰近江。未幾歿。二孤皆有才。先生愛之。視猶子。嘗贈之詩曰。吾園梅百樹。汝独可超凡。及慊堂先生歿。以遺命守羽沢草廬三年。既而卜居青山。生徒漸進。万延庚申九月。釈褐於紀藩。(中略。)元治甲子。幕府有召見之命。三月謁二条城。(中略。)慶応乙丑。参枢機。(中略。)明年十一月遷小姓頭。明治戊辰。拝奥祐筆組頭。累遷参政。三年五月。免参政。」

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