森鴎外 『伊沢蘭軒』 「廿九日。晴。明日乗船に付、御暇乞に出。」…

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青空文庫図書カード: 森鴎外 『伊沢蘭軒』

現代語化

「廿九日、晴れた。明日船に乗るから、お暇をもらいに行ったよ。」
「おさよばんでご機嫌伺い。ありがとね、藤陰おじいちゃん!」
「二月朔日、晴れた。出港の日だったけど、船の都合で延期になっちゃった。」
「三日、晴れた。おさよが家の中に入ってきてくれたよ。」
「明日こそは乗れそう!」
「四日、晴れた。乗船する予定だったんだけど、飯田で待機することに。でもまた延期になって、とりあえず家に帰った。」
「五日、晴れた。今夜、鞆の喜一六船に乗れることになった。夜四時半に出発して、八時ごろ出港。貸し人の治三郎を連れて、荷物は二人分で一荷。夜、手城沖に停泊したよ。」
「十日、晴れた。風で揺れたけど、兵庫に到着して、夜中に着岸した。」
「十六日、晴れた。午前中にアメリカのニューヨーク行きの船が到着。明日、その船に乗るんだって。船賃は二人分で洋銀二十枚。日本円で二十二両と、手数料で三パーセントだよ。」
「十七日、曇り。午後に雨が降って、夕方七時に乗船。」
「十八日、晴れた。朝七時過ぎに神戸港を出港した。」
「十九日、晴れた。お昼に横浜港に到着して、夕方七時前に船を一艘借りて品川まで乗った。夜九時前に品川の石泉に着いて、一泊した。」
「廿日、晴れた。朝五時に石泉から船で永代橋まで行って、そこから乗り換えて、石原屋敷に午後四時過ぎに到着。森さんと三好さんが番部屋で待っていてくれて、お供の従者たちにご挨拶。午後は丸山邸にお邪魔して、津山で飲んだよ。」

原文 (会話文抽出)

「廿九日。晴。明日乗船に付、御暇乞に出。」
「お長三夜之御暇被下下宿。」
「藤陰翁」
「二月朔日。晴。出帆之処船都合に而延引。」
「三日。晴。お長御広敷へ上る。」
「明日愈乗船治定。」
「四日。晴。乗船の積に付、飯田に而相待。明日に延引に付、一先帰宅。」
「五日。晴。今夜鞆喜一六船へ乗船に治定。夜四半時出宅。八時頃乗組出帆。御貸人中間治三郎召連、両掛一荷、主従夜具持込。此夜手城沖碇泊。」
「十日。晴。風。兵庫著、夜半入津。」
「十六日。晴。午前米国紐育船著津。明日右船へ乗組出帆之事。船賃二人分洋銀二十枚、此代金札二十二両、外に三歩手数料。」
「十七日。陰。午後雨。夕七時乗組。」
「十八日。晴。暁七時過神戸港出帆。」
「十九日。晴。午時横浜港へ著船。夕七時前小舟一艘借切、品海迄乗船。夜九時前品川石泉へ著、一宿す。」
「廿日。晴。朝五時石泉より乗船、永代橋迄、又同所より乗替、石原御屋敷へ四時過著船。森、三好在番部屋へ落着、御附御家従へ罷出。午後丸山邸へ御屈行、津山にて飲。」

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