林不忘 『丹下左膳』 「日光には、たしか弘法大師御作の不動尊の御…

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青空文庫図書カード: 林不忘 『丹下左膳』

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「日光には、弘法大師作の不動尊の木像もあるはずだけど、あれは寂光寺の宝物だったかな?」
「は」
「あと、慈眼大師の銅製の誕生仏とか、釈迦の修行してる木像とか、涅槃してる像とか、どれも超名作らしいぜ」
「存じております。生きてるうちに一度拝みたいと思ってた作品です」
「それら全部を好きなだけ見てもらえるんだぜ。そんで、腕を振るって神馬を彫ってくれれば、それらの名作に並んで、いつまでも世に伝わることになるよ、作阿弥殿……お迎えの駕籠が、到着しましたよ」
「さすがは柳生だ。隠居した名人を引っ張り出して、すごい作品を作らせようなんて、この日光造営は、超意味あったってことだな。その作阿弥の神馬とともに、柳生の名前も、ずっと残り続けるだろう……ってことで、将軍様からも褒められちゃうかもな」

原文 (会話文抽出)

「日光には、たしか弘法大師御作の不動尊の御木像も、あるはずじゃが、あれは、寂光寺の宝物でござったかナ?」
「は」
「そのほか、慈眼大師の銅製誕生仏、釈尊苦行のお木像、同じく入涅槃像、いずれも、稀代の名作にござりまする」
「うけたまわっております。命のあるうち、ひと眼拝観したいものじゃと、作阿弥一生の願いであったお品々じゃ」
「サ、それらをしたしく御覧になれようというもの。そのうえ、腕にまかせて神馬をお彫りなされば、それらの名品と肩をならべて、世々生々伝わりまするぞ、作阿弥殿……サおむかえの駕籠が、まいっております」
「さすがは柳生じゃ。世を捨てた名人を探しだして、一世一代の作を残させるとは、このたびの日光造営は、おおいに有意義であった。その作阿弥の神馬とともに、柳生の名も、ながく残るであろう……と上様からおほめ言葉のひとつも、いただこうというもので」

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