林不忘 『丹下左膳』 「なんの。これだけの人数のそろっておるとこ…

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青空文庫図書カード: 林不忘 『丹下左膳』

現代語化

「どうってことないよ。こんなに大勢のいるところに、その藪の白狐とかってやつが現れたところで」
「白狐じゃない。白虎だ」
「いや、どこの藩でも、お壺の護衛はしっかりしてるはずだが、それでも、噂によると、かなりやられてるみたいだな。岡本能登守様、井上大膳亮殿、こいつらがみんな壺を奪われて、おまけに、結構な数の人が死んだらしい」
「なぁに、どんなに腕が立っても、相手は浪人者一人だ。たいしたことないよ」
「箱根を越えちまえば、もうこっちのもんだよ。箱根から向こう、江戸との間には、化け物なんていないからね」

原文 (会話文抽出)

「なんの。これだけの人数のそろっておるところへ、その藪の白狐とやらが現われたところで」
「白狐ではない。白虎じゃ」
「イヤ、いずくの藩中でも、お壺の守護はおろそかにはいたさぬに相違ないが、それでも、噂によれば、かなりやられておるということだぞ。岡本能登守様、井上大膳亮殿、これらがみんな壺を奪われ、あまつさえ、すくなからぬ人命を失ったとのことじゃ」
「ナアニ、いかに腕が立てばとて、相手は浪人者ひとり、なにほどのことやある」
「箱根を越してしまやア、もうこっちのものよ。箱根からむこう、お江戸とのあいだにゃア、化け物はいねえからの」

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