島崎藤村 『夜明け前』 「半蔵さん、ともかくもわたしと一緒に伴野ま…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』

現代語化

「半蔵さん、ともかく俺と一緒に伴野まで来てよ。お前や香蔵さんをお誘いするようにって、松尾の子息が何度も言ってったんだ。あいつは暮田正香と一緒に、今朝一歩先に行っちゃったよ。」
「そんなに大勢で押しかけても迷惑じゃねぇか?」
「何てこと言うんだ、三人や四人行ったって迷惑するような家じゃねぇよ。」
「俺もせっかく飯田まで来たんだし、ついでに山吹社中の輪講に参加したいな。あいつらの篤胤研究を聞いてみたい。こんな良い機会は滅多にないからね。」
「じゃ、こうしなさい。伴野から山吹に行けばいいさ。」

原文 (会話文抽出)

「半蔵さん、ともかくもわたしと一緒に伴野までおいでください。君や香蔵さんをお誘いするようにッて、松尾の子息がくれぐれも言い置いて行きました。あの人は暮田正香と一緒に、けさ一歩先へ立って行きました。」
「そんなに多勢で押し掛けてもかまいますまいか。」
「なあに、三人や四人押し掛けて行ったって迷惑するような家じゃありませんよ。」
「わたしもせっかく飯田まで来たものですから、ついでに山吹社中の輪講に出席して見たい。あの社中の篤胤研究をききたいと思いますよ。こんなよい機会はちょっとありませんからね。」
「そんなら、こうなさるさ。伴野から山吹へお回りなさるさ。」


青空文庫現代語化 Home リスト