GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』
現代語化
「私は諏訪飯島村の出身で、降蔵と申します。お約束通り片桐までお供しました。ここで失礼します」
「なんだ、諏訪なのか」
「その方は天誅に連れて行くから、そう心得ておけ」
「天誅」
「お武家様、私は怪しい者ではありません。伊那あたりまで用事があって行っていたところ、御通行なので差し控えていました。これからはどうにでもお供しますから、助けて下さい」
「そうか。では、お前を正武隊に預けるから、兵糧方の供をせよ」
原文 (会話文抽出)
「お前はどこの者か。」
「わたくしですか。諏訪飯島村の生まれ、降蔵と申します。お約束のとおり片桐までお供をいたしました。これでお暇をいただきます。」
「何、諏訪だ?」
「その方は天誅に連れて行くから、そう心得るがいい。」
「天誅」
「お武家様、わたくしは怪しい者でもなんでもございません。伊那辺まで用事があってまいる途中、御通行ということで差し控えていたものでございます。これからはいかようにもお供をいたしますから、お助けを願います。」
「そうか。しからば、その方は正武隊に預けるから、兵糧方の供をいたせ。」