GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』
現代語化
「おい、峠の牛方ども――中津川の荷物が全然来ねえけど、どうなってんだ」
「当分休みだよ」
「ごまかすんじゃねえよ」
「俺が何を知ってるかって。当分の間、角十の荷物を付けるのを禁止しろって、仲間から言ってきた。俺は何にも知らねえけど、仲間のことだから、しょうがねえんだろ」
「困ったな。荷物を付け出さなかったら、お前らはどうやって食うんだ。牛行司に会ったら、よくそう伝えてくれ」
原文 (会話文抽出)
「おれはこうしちゃいられない。」
「おい、峠の牛方衆――中津川の荷物がさっぱり来ないが、どうしたい。」
「当分休みよなし。」
「とぼけるなよ。」
「おれが何を知らすか。当分の間、角十の荷物を付け出すなと言って、仲間のものから差し留めが来た。おれは一向知らんが、仲間のことだから、どうもよんどころない。」
「困りものだな。荷物を付け出さなかったら、お前たちはどうして食うんだ。牛行司にあったらよくそう言ってくれ。」