三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 「はい、おいでなさい」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』

現代語化

「はい、お入りください」
「ああ、江戸の方は何方ですか?」
「江戸の者は私です。奥州の仙台や常陸の竜ヶ崎など、いろいろ集まっております」
「さっき向かいの部屋で聞いていたんですが、その江戸で久米野殿の屋敷に出入りなさる職人ってあなた方ですか?」
「ええ、私でございます」
「おい、だから余計なことを言うなって云うんだ。つまらないことをしゃべるとお互い困るよ」
「で、その久米野殿の家来に渡辺織江という者がいて、人手にかけられ、その子が親の敵を探し回ったところ、春部梅三郎という者にだまされて、新町とかで殺されたと噂されています。八州がどうとかこうとかって話でしたが、それを詳しく教えてください」
「だから言うなっていうことじゃないか。あの人はあの姿で来ているけれど、八州の隠密だよ」

原文 (会話文抽出)

「はい、おいでなさい」
「あゝ江戸のお方は何方で」
「江戸の者は私で、奥州仙台や常陸の竜ヶ崎や何か集ってるんで、へえ」
「只今向座敷で聞いておった処が、その江戸に久米野殿の屋敷へ出入りをなさる職人というはあなた方か」
「えゝ私でござえやす」
「えおい、だから余計なことを言うなって云うんだ、詰らねえ事を喋るからお互えに掛合になるよ」
「で、その久米野殿の御家来に渡邊織江と申す者があって人手にかゝり、其の子が親の敵を尋ねに歩いた処、春部梅三郎と申す者に欺かれて、新町とかで殺されたと云う話、八州が何うとかしたとの事じゃが、それを委しく話してください」
「だから云わねえ事じゃアねえ、先方は彼な姿で来たって八州の隠密だよ」


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