GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』
現代語化
「じゃあ旦那、何か面白い話をしてください」
「さっきから嘘ばかりついているので、私の話を信じて聞かないから、どうもやりにくい」
「誰もいないかな?」
「はい」
「お呼びになりましたか?」
「ちょっとこちらに入ってくれ」
「はい」
「ついでに水を持ってきてくれ。病人がようやく眠りにつきそうになると、向かいの部屋でいつも大勢がわあーと笑うので、本当に困る」
「さぞかしうるさいでしょう」
「そこをぴたりと閉めておいてくれ」
「かしこまりました」
「どうかあの皆さん、相部屋の方が病気なので、あまり大きな声でわあわあ笑わないようにしてください。うるさいと病人が眠れなくて困ります。静かにしていただければ」
「はい、わかりました……病人がいるならやめましょう」
「小声でやってください。みんなくだらない話で面白くない。旦那が武者修行をした時の、大蛇を退治したとか何とかいうすごい話を聞きたいです」
原文 (会話文抽出)
「其様な事は面白くない」
「そんなら旦那何ぞ面白え話を」
「先刻から空話ばかり出たので、拙者の話を信じて聞くまいから、どうもやりにくい」
「誰も居ぬかな」
「はい」
「お呼びなさいましたかえ」
「一寸こゝへ入ってくれ」
「はい」
「序に水を持って来ておくれ、病人がうと/\眠附くかと思うと向座敷で時々大勢がわアと笑うので誠に困る」
「誠にお喧しゅうござりやしょう」
「其処をぴったり閉めておくれ」
「畏まりやした」
「どうかあの皆さん相宿の方に病人がありやすから、余り大え声をして、わア/\笑わないように、喧しいと病人が眠り付かねえで困るだから、静になさえましよ」
「はい/\宜しい……病人がいるなら止しましょう」
「小声でやってくだせえ、皆は虚っぺえ話で面白くねえ、旦那が武者修行をした時の、蟒蛇を退治たとか何とかいう剛いのを聞きたいね」