三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 「是は私の功かと存じます、此の功によってお…

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青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』

現代語化

「これは私の功績だと思います。この功績によってお引き立てをお願いいたします。ただ出世したいだけではないのです。私は前に津山で、父は240石の領主でした。松蔭大之進の家で生まれた侍の血筋です。今は、お目見え以上ということではありますが、お通りがけのお目見えで、私たちの方ではお顔を拝見することもできませんので、折々お側に罷り出てお目通りし、お顔を覚えていただくようにしたいと思います」
「いや、伯父にそう言っておきましょう。秋月によく言っておけば大丈夫です。必ず伯父に話をします。お前の心掛けをとても感心しました」
「ありがとうございます。そのお言葉は決して破られることはないでしょう」
「武士に二言はありません」
「はい、ありがたいことです」

原文 (会話文抽出)

「是は私の功かと存じます、此の功によってお引立を願いとう存じます、只出世を致したいばかりではないが、拙者前に津山に於て親父は二百四十石領りました、松蔭大之進の家に生れた侍の胤、唯今ではお目見得已上と申しても、お通り掛けお目見えで、拙者方では尊顔を見上ぐる事も出来ませんから、折々お側へ罷出でお目通りをし尊顔を見覚えるように相成りたいで」
「いや伯父に宜く然う云いましょう、秋月に宜く云えば心配有りません、屹度伯父に話をします、貴公の心掛けを誠に感心したから」
「それは千万辱けない、其のお言葉は決して反故には相成りますまい」
「武士に二言はありません」
「へえ辱けない」


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