GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 芥川龍之介 『路上』
現代語化
「いえ、そこまで行っていただければ本望なんですが――どうせ僕たちの書くものなんてもともと売れるわけがないんです。世の中が人道主義と自然主義以外に芸術はないと思ってるようなんですから」
「そうですか?でもいつまでも、それじゃすまないでしょう。そのうちあなたの『ボードレール詩抄』が、羽が生えたように売れる日が来るかもしれませんよ」
「先日のあなたの小説、とても面白く読ませていただきました。あれは何を題材にしたんですか?」
「あれですか?あれはゲスタ・ロマノルムです」
「ははあ、ゲスタ・ロマノルムですか」
原文 (会話文抽出)
「いや、どうもこの頃は咽喉を痛めているもんですから――それより『城』の売行きはどうです? もう収支償うくらいには行くでしょう。」
「いえ、そこまで行ってくれれば本望なんですが――どうせ我々の書く物なんぞが、売れる筈はありゃしません。何しろ人道主義と自然主義と以外に、芸術はないように思っている世間なんですから。」
「そうですかね。だがいつまでも、それじゃすまないでしょう。その内に君の『ボオドレエル詩抄』が、羽根の生えたように売れる時が来るかも知れない。」
「この間の君の小説は、大へん面白く拝見しましたよ。あれは何から材料を取ったんですか。」
「あれですか。あれはゲスタ・ロマノルムです。」
「はあ、ゲスタ・ロマノルムですか。」