かわぐちかいじ : 沈黙の艦隊 8 (講談社, 1990) p.150. >ソ連作戦教義に >…… [*]
>「敵の戦力の 1/3 は >火力によって減じ >次の 1/3 を通信に >よって無力化すれば >残る 1/3 は >自然崩壊する」 >という言葉がある * "……"は、中略を意味するものではなく、引用元にそのまま存在する。 問題は最後のところ、「残る 1/3 は自然崩壊する」である。これは、「ランチェスターの法則」 ** では 説明がつかない *** 。「ランチェスターの第二法則」によると、残る 1/3 の兵員とて、なお戦闘能力を 1/9 保有しているのである。 ** http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta02p1.htm ランチェスターの法則 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87 *** 対して、最初の「1/3」は理解しやすい。 関連: 2割の意味 http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1185.html その理屈は、以下の歴史を参考にできる。 前間 孝則 : 亜細亜新幹線―幻の東京発北京行き超特急 (講談社文庫, 1998) p.333. http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1396.html > 戦時体制となって、軍部の発言力が一方的に強まる中で、無力化していく政党が >内部分裂していく末期的症状の表われでもあった。 力を失った集団は、力をもつ集団の庇護をうけようとする派閥と、独立を保とうとする派閥に分裂する のである。そして、派閥同士が戦い始めるのである。 **** そういえば、それは学生運動末期によくみられた現象ではないか。元が同一の集団であるために、 派閥同士の間に生まれる対立意識は、単なる集団同士間の対立意識に比べて苛烈なものになる。 **** もしかしたら「戦陣訓」( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%99%A3%E8%A8%93 ) の「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」 ***** は、この内部分裂を 防ぐことを陰の目的として成文化されたのではないかと考えたが、保留しておこう。 ***** 「恥を知る者は強し。常に郷党(きょうとう)家門の面目を思ひ、愈々(いよいよ)奮励 (ふんれい)してその期待に答ふべし、生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず、 死して罪過の汚名を残すこと勿(なか)れ」