吉川弘之 : 第2種基礎研究の原著論文誌, Synthesiology, Vol.1 No.1 (2008) pp.1-6. http://www.aist.go.jp/synthesiology/vol01_01/vol01_01_p01_p06.pdf >[第1種基礎研究が作り出す知識体系の一例である物理学は、] 矛盾のない >知識体系を作り上げることに向かって大きな成功を収めている。
>矛盾のないのは学問領域内の説明の間に成立するだけであって、領域間では >矛盾がないというよりも、関係がない、すなわち相互不干渉ということである。 >知識を使うという意味では同じであるが、第1種では単一の閉じた領域の知識 >であり、第2種では領域に制限がない。一般に特定の領域内ではその領域の >知識の使い方に実験および論理的プロセスとして定型化しているが、多領域の >知識を使う場合は定型化方法がない。 鈴木 明, 港 千尋, 多摩美術大学図書館ブックプロジェクト=編 : つくる図書館をつくる―伊東豊雄と多摩美術大学の実験 (鹿島出版会, 2007) p.64. 人類学者・中沢新一氏による文。 >この型の知識は対象を分離‐分析したうえで、 >その分離された断片をできるだけ >外部からの影響の及んでこない >「閉じられた(コンパクト)空間」の内部で組織立てる。 >その結果、現実の世界ではなかなか実現されない経験の >線形的配列が、可能になるのである。 鈴木 明, 港 千尋, 多摩美術大学図書館ブックプロジェクト=編 : つくる図書館をつくる―伊東豊雄と多摩美術大学の実験 (鹿島出版会, 2007) pp.64-65. 人類学者・中沢新一氏による文。 >非アリストテレス型の対称性論理で作動する >無意識‐直感性知性によって、経験を組織化する。 >部分が全体から分離されないために、 >個体の同一性はつかのまの現象でしかない。 >この型の知性は同一性ではなく、 >運動性・差異性によって働き、 >諸断片をアナロジーの原理にしたがって結合する。 (中略) >体系は外部に向かって開かれ(非コンパクト性)、 >たえず体系の外と内から >ヘテロジニアスな力が流入してくるので、 >これを数学的モデルでは複雑系、 >フラクタル、マンダラなどで、 >近似させることができる。 関連: 産総研、第2種基礎研究の雑誌を創刊、全文を公開 http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/inw_0802020.html#1 −移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw3/1_inw_0802020.html −移転→ https://takagi1.net/ezhtml/inw3/inw_0802020.html#1 http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1523.html 線形的な知識と非線形的な知識 http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0801150.html#1 −移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw3/1_za_0801150.html −移転→ https://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0801150.html#1 http://nhm.blog75.fc2.com/blog-entry-150.html [コンパクト] 工業数学F1 その1 Page 1 @ Mukyu Academic Notebooks http://homepage2.nifty.com/mukyu/ezhtml/ezhng/1+mknt-amef1_0711180.html −移転→ http://homepage2.nifty.com/mukyu/ezhtml/ezhng/1_mknt-amef1_0711180.html −移転→ http://takagi1.net/ezhtml/ezhng/1_mknt-amef1_0711180.html −移転→ https://takagi1.net/ezhtml/ezhng/1_mknt-amef1_0711180.html 閉じた知識と開かれた知識 $/delete$