産総研、「Synthesiology (シンセシオロジー) - 構成学」を創刊、全文を公開 http://www.aist.go.jp/synthesiology/ http://d.hatena.ne.jp/arg/20080127/1201423157 2008年 1月に創刊。
発刊に寄せて書かれた「第2種基礎研究の原著論文誌」を読むと、この雑誌の性質が 分かりやすい。 吉川弘之 : 第2種基礎研究の原著論文誌, Synthesiology, Vol.1 No.1 (2008) pp.1-6. http://www.aist.go.jp/synthesiology/vol01_01/vol01_01_p01_p06.pdf * この文章をまとめると以下のようになると思う: 基礎研究(:第1種基礎研究 ** )と、産業化研究の間のスキマを埋めるものとして、 第2種基礎研究 *** がある。 **, *** : 産総研は、以下のように「第1種基礎研究」「第2種基礎研究」と いう言葉を定義している。 http://www.aist.go.jp/synthesiology/vol01_01/int.pdf >第1種基礎研究 : 未知現象を観察、実験、理論計算により分析して、 > 普遍的な法則や定理を構築するための研究をいう。 >第2種基礎研究 : 複数の領域の知識を統合して社会的価値を実現する研究をいう。 > また、その一般性のある方法論を導き出す研究を含む。 ( * より) >第1種では、実現したものは知識であり、良いものは領域ごとに既存の知識体系に >組み込まれる。しかし第2種では実現したものは人工物であり、良いものは社会的に >使われる。 >人工物そのものの構造や機能に関しては公共的に知られ共有財産となるが、 >その実現過程は記録されず消滅してしまう。 第2種基礎研究のための思考には、第1種基礎研究の成果を、分野を超えて選び取り、 さらにそれらを統合して、新たな知識空間("臨時領域")をつくる必要がある。 よって、第2種基礎研究には独創性がある。 しかし、いままでは、 >独創性(オリジナリティ)を主張できる原著研究論文としてそれを発表する機会が >与えられなかった 新しいジャーナルは、 >著者のオリジナリティを保証する原著論文として発表する場を創出するために 発行される。 関連: マガジンラック-大学・研究機関刊行物・企業技報フルテキスト登載ページリンク http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/academic/booklet/ −移転→ http://takagi1.net/academic/booklet/ −移転→ https://takagi1.net/academic/booklet/