多様性の減少が話題に出てくると、コシヒカリ系の独占をよく例にだす * が、 そのためには、コメの系図を挙げておかねばなるまい。 http://www.yamatane.co.jp/kome/keizu.html http://www.pref.toyama.jp/sections/1600/furusato/6/okomenokakeizu.htm
ヒノヒカリ、きらら397について、付け足しておく。 中京旭━┳━農林22号━━━━━━━━━┳━農林1号 ┃ ┃ ヤマビコ┳幸風 ┏コシヒカリ┳収921 ┃ ┃ ┃ 日本晴┳40-11 (喜峰) ┃ コシホマレ┳そらち ┃ ┃ ┃ 黄金晴━━┳━━┛ しまひかり┳キタアケ ┃ ┃ ヒノヒカリ きらら397 心斎橋「お米ギャラリー」( http://www.gohan.ne.jp/gallery/ )でもらった資料 「コシヒカリはササニシキのおじさんです。」から。 北海道知事より阪神選手に贈呈された「ほしのゆめ」の系図 http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kamikawa/IKUSYU/IKINDEX/HOSI/IKUSEI.HTM さて、多様性の減少は、自然の摂理に反したものというわけでもないようだ。 >多細胞動物の初期の歴史は、すべての系統について下ぶくれ型 ** の特徴が >認められるのに対し、その後の歴史では紡錘形の対称型 ** が特徴となる。 >そのような下ぶくれ型については何通りかの解釈ができるが、私としては >"初期の実験とその後の標準化"という考えかたが気に入っている。 ( スティーヴン・ジェイ・グールド 著 渡辺政隆 訳 : ワンダフル・ライフ *** (早川書房, 2000) p.535. より *** 原著 Stephen Jay Gould, WONDERFUL LIFE The Burgess Shale and the Natural History, 1989 ) ** 「下ぶくれ型」とは、時間軸を下から上にとり、横軸に多様性をとったとき、 下ぶくれする、つまり生命の系統が起こり、絶滅する その真ん中のより前の 時間で多様性が最大になること、「対称型」とは、真ん中の時間に多様性が 最大になることである。 関連: * http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/wn-c_0310050.html#1 −移転→ http://takagi1.net/g-sys/inw2/1_wn-c_0310050.html −移転→ https://takagi1.net/webcic/lib/inw2/wn-c_0310050.html#1 お米の系図 $/delete$