無窮ナレッジ

▼現代の馬は 4馬力をだす / シャア・アズナブルでも 3倍だが、体重換算では...

http://www.jubako.com/bn/index.php?596  *
http://www.elrosa.com/tisen/82/82967.html 
( * より)
>ワットは自分の作った蒸気機関に馬と測定器を結びつけ、馬がどれくらいの
>仕事をするのか調べてみると、175ポンドの力で1分間に188フィート
>歩いた。だから、2つの数値をかけて、毎分約33000フィートポンド。
>これを、ワットは1馬力と決めたわけ。実は、ワットの時代に比べると、
>現代の馬は品種改良が進み、当時の4倍ぐらいの力が出るらしいが…。
 
ガンダムの赤い彗星シャア・アズナブル (Char Aznable) でも 3倍 です。
 
シャアは、自分専用機を操り、通常量産機の 3倍の速さで行動できる * と言われ
ました。
 
  はてなダイアリー - シャア・アズナブル
  http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%E3%A5%A2%A1%A6%A5%A2%A5%BA%A5%CA%A5%D6%A5%EB 
  シャア・アズナブル - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB 
 
  * 「もえたん」例文
   赤い機体は、普通の機体の3倍の性能だ。
   Compared with the ordinary body of the Robot, the red one puts
   out triple performance.
 
   http://media.excite.co.jp/book/news/topics/062/ 
   ( http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/inw_0402240.html#1  )
−移転→  http://takagi1.net/g-sys/inw2/1_inw_0402240.html 
−移転→  https://takagi1.net/webcic/lib/inw2/inw_0402240.html#1 
 
  戦争とはかくなるものなれば、
  最も意を用うべきは速度なり
 
  http://www.uulife.com/meigen/026.htm 
 
ということで、シャアのコンセプトは合理的なものなのですが、3倍の速さの
知覚とはどういうことでしょうか。
 
哺乳類は、どんな種類でも一生の間に約 2億回呼吸をします。 **
 
そして、哺乳類の呼吸時間は、体重の 0.28乗 に比例します。 **
 
よって、3倍ということは
 
 3^(1/0.28)= 50.6
 
ですから、体重は約50分の 1。シャアは体重が 1.5kg ほどの哺乳類と同じ感覚を
持っているということになります。
 
 なお、馬に話を戻しますと、体力は筋肉の量に比例し、筋肉の量は体重に比例します
から、現代の馬は、ワットのころに比べ、体重は4倍... ということはないでしょうが、
"体重換算"ということを考えますと、シャア少佐のほうがすごいです。
 
注:
 >ヒトは同じくらいのサイズの哺乳類が生きる"はず"の時間の約三倍も長く生きる
 >が、呼吸は"正常"な率で行うから、ヒトと同程度のサイズの普通の哺乳類にくらべて、
 >一生の間に約三倍もの回数の息をすることになる。 **
 
** スティーヴン・ジェイ・グールド 著 桜町翠軒 *** 訳 : パンダの親指 (下) ****
 (早川書房, 1996) p.191 より。
 
  ***  「桜」は、木へんに「嬰」
  ****  原著 Stephen Jay Gould, THE PANDA'S THUMB  More Reflections
         in Natural History, 1980