茂木 健一郎「思考の補助線」

     

評価・状態: 得られるものが秀逸・多量な本★★★



購入: 2011/ 2/15
読了: 2011/ 3/30

Twitter / @TAKAGI-1 高木 一: @yonda4 思考の補助線 「世界を引き受ける」

読んだ4! - twitterで読書記録 ブクログ - web本棚サービス


この情報は2020年1月現在の情報です。現在の状態はこちら

この本からの引用、または非常に関連する記事

全 5 件

「収束」という概念

記事ページ 発行: 2011年05月29日

私は、知(=知識)・情(=情念)・意(=意志)・体(=技能) のなかで、知に特化している。そして、知のなかで拡散した。「形式知のポテトサラダ」(サラダボールより、こなれ、、坩堝[:るつぼ]より、こなれていない)になった。

そして、特定の知的主題(テーマ)よりも、知そのもの・知識に関する方法(メソッド)に興味を引かれるようになった。

知のなかで拡散した結果、その収束点は、知そのものになったのだ。

知的ネット社会「アテネの学堂」の形成活動は、その上にある。

茂木 健一郎 : 思考の補助線 (ちくま新書, 2008) p.209.

 もちろん、普遍性は、決して不磨の大典として不変のまま存在し続けているのではない。かつて物理学者の「帝国主義」の思想を支えたのは、「収束」という概念だった。この世のあり様を究明しようとするさまざまな知的活動は、やがて一つの世界観、一つの理論的枠組みへと収束していく。そのような考えがあったからこそ、やがてすべてを覆い尽くすであろう知的営みとしての、「物理学帝国主義」を構想することもできたのである。



関連:
知への集中、知の中での拡散 
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/ezh/my_0811220.html#chi

別の面: 「大国高民論」は、私がもつ欲の一つの表現なのかもしれない
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0901230.html#1

 

白魔術

記事ページ 発行: 2011年07月09日

柔らかく。柔らかく構えることが新たな道を開く。

茂木 健一郎 : 思考の補助線 (ちくま新書, 2008)
pp.193-194.

 怒りこそが、そのようなエネルギーを私たちに与えてくれるのであろう。破壊する怒りではなく、「魂の錬金術師」を通して、さまざまを創造する「白魔術」としての怒り。



関連:
有能な対象に対する嫌悪、別解釈
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1105.html

 

科学は技術化した

記事ページ

 

津波で満ち満ちた堤防を見て感じた恐怖

記事ページ

 

モンスター化を防ぐ人文学

記事ページ

 

↓下に表示している「関連書籍・記事」だけを新しいページに表示する:

|


© TAKAGI-1