ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆

1巻
2巻
3巻
4巻
5巻


購入: 2007/ 4/29 (1・2・3巻)、2007/12/ 2 (4巻)、2007/12/18 (5巻)
読了: 2007/ 6/ 3 (1)、2007/12/29 (2)、2009/ 5/14 (3)、2009/ 5/27 (4)、2009/ 6/ 7 (5)

3巻の中程まで読んだところで1年ほど放置。2009年4月から2巻の中程から再び読みはじめた。

「父親」が殺されてから、面白い。推理による事実は脆い、解釈はいくらでもできる、ということなのか。ディベートの練習のよう。

極東ブログ: [書評]カラマーゾフの兄弟(亀山郁夫訳)
新訳「カラマーゾフの兄弟」 異例のベストセラー|文化|カルチャー|Sankei WEB

関連:
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 東大教師が新入生にすすめる100冊
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/04/100_d0c8.html

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 5 件

奇跡・神秘・権威

記事ページ 発行: 2008年11月22日

ドストエフスキー=著, 亀山 郁夫=訳「カラマーゾフの兄弟 2」光文社古典新訳文庫, 2006) pp.274-275.

> この地上には三つの力がある。ひとえにこの三つの力だけが、こういう非力な反逆者たちの良心を、彼らの幸せのために永遠に打ち負かし、虜にすることができるのだ。そしてこれら三つの力とは、奇跡、神秘、権威なのだ。



 

被支配欲

記事ページ 発行: 2009年01月26日

人は被支配欲を持っている。

「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」TURN 20

シュナイゼル宰相

>人の本質とはね。何かに支配されたいと思うことなんだよ。民族、宗教、伝統、権威……
ブリタニア皇帝はそれらを演じねばならない。

支配を欲するが、何に支配されたいかは選択したい。

ドストエフスキー=著, 亀山 郁夫=訳「カラマーゾフの兄弟 2」(光文社古典新訳文庫, 2006) p.271.

> 自由の身になった人間にとって、ひざまずくべき相手を少しでも早く探し出そうとすることぐらい、たえまない心労はない。しかし人間というものは、ひざまずくべき相手をつねに求めている。それも申し分のない、すべての人間がいっせいに膝を折ることができる、そんな文句なしの相手だ。



関連:
上遠野 浩平 : ブギーポップは笑わない (電撃文庫, 2008) p.154.
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1833.html

> 彼は、自分を圧倒するほどのものに殺されたかったのである。

 

2009/ 8/ 7 : 酒井法子女史 失踪の報道を見ていると

記事ページ 発行: 2009年08月07日

酒井 法子女史 失踪の報道を見ていると、マスコミそして人々が、今にも「心義しい人間の堕落と恥辱を好む」道理に走るのではないかとヒヤヒヤする。

ドストエフスキー=著, 亀山 郁夫=訳: カラマーゾフの兄弟 3 (光文社古典新訳文庫, 2007) p.17.

>ある説教の場で、故人となった長老みずからが語ったように、「人々は心義しい人間の堕落と恥辱を好む」道理である。



関連:
酒井 法子「碧いうさぎ」
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-2331.html

 

一事が万事

記事ページ 発行: 2009年08月28日

Abstract: One-time effing and blinding of yours strip your all.

汚い言葉を一回放っただけで、全人格が否定され、信用を失い、その他の言動も否定されて、大損害を被る例:

映画「ニューオーリンズ・トライアル

ドストエフスキー=著, 亀山 郁夫=訳「カラマーゾフの兄弟 4」(光文社古典新訳文庫, 2007)
p.443.

> しかし、ラキーチンは、やはり若気のいたりから小さな失言をおかし、弁護側からすかさずつけこまれた。...スヴェトロワ嬢のことをいくぶん軽蔑ぎみに「商人サムソーノフの囲いもの」などと口をすべらせたのだ。この失言を帳消しにするためなら、彼はどんなに高い代償でも払ったにちがいない。というのも、フェチュコーヴィチはこのひとことで、ただちにラキーチンの正体を見抜いたからである。

p.446

>法廷での彼[:ラキーチン]の証言がもった気高い高貴な印象も損なわれ、フェチュコーヴィチは傍聴席に向かって「どうです、これがあなた方の気高い告発者の正体なんですよ」とでも言わんばかりに、その後ろ姿を目で追った。



 

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