燃料電池ワールド Vol.1572 (2014/02/03 09:01)

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□燃料電池ワールド Vol.1572
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■2014年02月03日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※PEMDREAMニュース
New! 「燃料電池の夢」サイト「PEMDREAMニュース」に1日、「2014年01月 活動メモ」を載せました。http://pemdream.com/index.php?QBlog-20140201-1

■世界のヘッドライン(01月30日)
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2014/01/30 エアープロダクツ社(Air Products)は、ヒュンダイ(Hyundai)の燃料電池自動車でイギリスで最初の商用リースを結んだ

〔訳注〕この車は、今年4月に配車されるHyundai ix35。ロンドン水素ネットワーク拡大(London Hydrogen Network Expansion:LNHE)プロジェクトの一環として昨年7月、5台の燃料電池自動車の導入契約をしたうちの1台である

2014/01/30 バラード社(Ballard)、ヨーロッパの無排気バスの展開のためにソラリス社(Solaris)に燃料電池モジュールを供給

〔訳注〕ドイツ、ハンブルグで走行が予定されている2台のバスに供給する。バスはポーランドのソラリス・バス&コーチ社(Solaris Bus and Coach:Solaris)が製造する。燃料電池の配送は今年後半の予定
2014/01/30 電気自動車バッテリー技術に先んじて?

〔訳注〕少数の人にしか知られていないリヒテンシュタインの会社、ナノフローセル社(NanoFlowCell AG)は、ジュネーブ国際モーターショーで革新的な燃料電池技術を搭載した電気自動車を出展する。同社のスポークスマンは詳しい技術的なことは話さなかったが、「レドックスフロー電池(redox flow battery)を発展させたもので、試作品であり研究車両ではない」と語った

■01月31日〜02月02日のWEB LINK NEWS
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2014/01/31 世帯間で電力融通 静岡ガスが新システム(@S[アットエス] by 静岡新聞)

 静岡ガスは家庭用燃料電池を利用し、マンションの世帯間で電力を融通できるシステムを開発した。東レ建設(大阪市)が同システムを導入した200世帯のマンションを含めたスマートタウンを、2017年度内に県東部に建設する。30日に両社が発表した。

 静岡ガスによると、燃料電池を使ったマンション内電力融通システムの実用化は国内初。スマートタウンはマンション2棟と、同システム以外の省エネ設備を搭載した住宅10棟で構成する予定。

 新システム名は「T―グリッド」。都市ガスから取り出した水素を使い、住宅に電気と熱を供給する燃料電池「エネファーム」や、電力やガスなどのエネルギー管理情報システムを組み合わせる。エネルギー消費量を約25%削減し、入居者の光熱費を約3割削減できるという。

 燃料電池発電分以外にマンション全世帯が必要とする電力は、静岡ガスが電力会社から買い取り分配する。電気使用量がエネファームの最大発電出力を超えて電気が不足する世帯に、余力のあるほかの世帯から電力を融通する。電気料金は静岡ガスが各世帯に対し、融通分の料金を差し引いて請求する。
 同社は、ほかの建設業者への同システムの販売も視野に入れる。

 静岡ガスと東レ建設の担当役員は「東日本大震災以降、住宅とエネルギーへの意識が大きく変化する中、新しい住まい、新たな省エネのコミュニティーを提案したい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00000007-at_s-l22

2014/01/31 ローム、3年ぶり100人超採用へ 水素燃料電池など強化(京都新聞)

 ロームは2015年の新卒採用予定者を、14年春の内定者の2倍に当たる約140人に増やす。業績の回復を受け、3年ぶりに100人以上採用し、水素燃料電池など重点分野を強化する。

 12年3月期から2年連続で純損益が赤字となり、13年と14年の採用者数を12年と比べて4割減に絞っていた。14年3月期は黒字の見通しとなったことから、採用増に反転する。

 電力損失の少ない「パワー半導体」用素材、水素燃料電池、健康医療など、成長が見込まれる分野に注力する方針を示している。15年の採用枠の約6割を技術職とする。

 ただ、エントリーシートの応募では例年、約半数を営業職が占め、技術職は3割強。技術職の獲得に向け、事業や製品内容の周知を課題に挙げる。

 これまでから、デジタル家電の展示会で学生向けに技術セミナーを開いている。同志社大や早稲田大でものづくりプログラムも実施して学生を表彰するなど、学生との接点を作ってきた。

 今後、技術を通じた学生との交流をさらに増やす方針で、「ヘルスケアからパワー半導体、LSI(高密度集積回路)など幅広い製品を作るため、いろいろな分野で研究できることを知ってほしい」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00000000-kyt-l26

2014/01/31 九大、水蒸気の多い燃焼排気ガス中からCO2を高効率で回収できる材料を開発(マイナビニュース)

 九州大学(九大)は1月29日、水蒸気を多分に含む燃焼後排気ガスの中から二酸化炭素を高効率に回収可能な新規材料「温度応答性吸収フィルム」を開発することに成功したと発表した。

 成果は、九大 大学院工学研究院 化学工学部門 三浦研究室の星野友 准教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月23日付けで独学術誌「Angewandte Chemie International Edition」オンライン版に掲載された。

 例えば、火力発電所からのCO2の回収法としては、アミン水溶液を用いた化学吸収法(画像3)が最も実用化に近いといわれる。しかし、既存のアミン水溶液を用いると排ガスから選択的に吸収したCO2を放散(分離)するために大量の水を含む溶液を高温に熱する必要があるのだ。この加熱のために多大なエネルギーを要する。よって、水の含量が低く、かつ低い温度でCO2を放散可能な吸収材の開発が求められていたというわけだ。

 そして今回の温度応答性吸収フィルムに用いたアミン含有ゲル粒子は、わずかな温度変化に素早く応答して可逆的に膨潤・収縮するため、低い温度でCO2を放散可能だ(画像4)。また、水の含量が既存のアミン水溶液よりも少ないため、省エネルギーのCO2分離材料として期待されているのである。そのアミン含有ゲル粒子を用いた今回の温度応答性吸収フィルムは、湿った環境で100%機能を発揮できる点も特徴だ。発電所や自動車などの水分を多分に含む燃焼後排ガスからの効率的なCO2回収が可能である。

 また今回の材料は、CO2の排出量を大幅に削減する「Carbon Capture and Storage(CCS)」や燃料電池システムなど、水素製造におけるCO2分離プロセスのコア材料としても期待されるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00000014-mycomj-sci
※画像あり

2014/01/31 なぜ四日市市は「電車」にこだわったのか――私たちが忘れてはいけないこと(Business Media 誠)
杉山淳一の時事日想:

 近鉄が2012年1月に四日市市へ内部線・八王子線問題を提示し、8月にBRT(バス高速輸送システム)による存続を提案。しかし四日市市は沈黙したまま、2013年に市長がBRTを拒否し鉄道の存続にこだわる姿勢を見せた。その経緯については以前にも紹介したとおりだ。

 この問題は、2013年9月に「公有民営化」で決着した。2015年度から、四日市市が施設を保有し、近鉄と四日市市が出資する第三セクターが運行する。その準備として、四日市市は1月27日に「公共交通推進室」の設置を含む新年度組織案を議会に示したと報道された。内部線・八王子線の新会社設立の準備と、四日市市全体の公共交通政策を推進するためだという。
●四日市市の理不尽な要求の背景

 それにしても、なぜ四日市市は鉄道にこだわったのだろうか。当初は「カネは出さないけど鉄道は残せ」と強情を張り、結果としては巨額の負担金をのんだ形だ。四日市市の考え方は理解しにくい。

 しかし、最近、取材旅行記をまとめた時に気づいた。八王子線の終点西日野駅に到着する電車の向こうに高い煙突が立ち並び、白い煙が出ている。四日市コンビナートである。これだ。これが四日市市が鉄道を残したかった理由ではないか。

 四日市市はなぜBRT転換を拒否し、鉄道を望んだか。それは四日市市がかつて、大気汚染による公害病「四日市ぜんそく」の街だったからである。四日市市は鉄道というより「電車」を残したかった。なぜなら、バスは排気ガスを伴い、電車にはそれがないからだ。

 「電車をやめて、バスにしませんか」という近鉄の提案は、大気汚染と戦ってきた四日市市にとって残酷な提案だった。「燃料電池バスにします」とか「バッテリー式バスにします」という提案ができたら、四日市市は違う反応をしたかもしれない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00000082-zdn_mkt-ind

2014/02/01 トヨタ 今夏からFCV(燃料電池車)量産体勢へ! 2015年発売へ(clicccar)
トヨタ自動車が今夏、FCV(燃料電池車)の本格量産を始めるそうです。
読売新聞によると、愛知県豊田市のトヨタ本社工場で1月6日、来年からのFCV発売に向け、心臓部となるFCVスタック(発電装置)の生産ラインが動き始めた模様。
部品に埃が混入すると発電能力が損なわれる為、生産ラインに半導体工場並みの巨大なクリーンルームを設置。当面1日1台のペースで生産する計画とか。
今夏に世界初となるFCVスタックの本格量産に入り、今年中に1,000台/年の生産体制を敷く予定と言います。今後はスタックの不良率を如何に下げるかが課題に。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140201-00010001-clicccarz-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<マイクロ燃料電池>
●リリピューシャン・システムズ社の燃料電池携帯充電器ネクターが技術賞を獲得(2013年09月13日)

 リリピューシャン・システムズ社(Lilliputian Systems)のネクター・モバイル・パワー・システム(Nectar Mobile Power System)は、マサチューセッツ技術リーダーシップ評議会(Massachusetts Technology Leadership Council:MassTLC)の年間革新的技術賞(Innovative Technology of the Year)2013のモバイル賞を獲得した。
http://www.nectarpower.com/media/nectar-mobile-power-system-wins-2013-innovative-technology-of-the-year-mobile-award-at-the-mass-technology-leadership-council-annual-awards-gala/

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池関連ビジネスマッチング2/13(木)in名古屋【再掲】
「家庭用燃料電池の補機類部品ならびに水素ステーション関連部品に係るビジネスマッチングのための説明会・個別相談会」

 (一財)大阪科学技術センターでは経済産業省資源エネルギー庁の委託を受け、「エネファーム周辺機器(補機類)」、「水素ステーション機器」について、家庭用燃料電池(エネファーム)メーカ、水素ステーションエンジニアリングメーカ等と新規参入に意欲のある企業とのビジネスマッチングを図るための、説明会及び相談会を下記のとおり開催いたします。
◇日 時:2月13日(木) 13:30?17:00
◇場 所:名古屋商工会議所 3階 第5会議室 (名古屋市中区栄2-10-19)
◇対 象:共通仕様リスト(HPからご確認下さい)に記載されている製品群の仕様に対し、新規参入に意欲がある企業
参加ニーズ企業:

 ・エネファーム=アイシン精機(株)、東芝燃料電池システム(株)、パナソニック(株)、JX日鉱日石エネルギー(株)
・ 水素ステーション=大陽日酸(株)、岩谷産業(株)、日本エア・リキード(株)(エ
・ ンジニアリングメーカ)、(株)キッツ、アズビル(株)(弁、バルブ部品)
◇内 容:第1部 説明会 13:30?14:30

  ・ニーズ説明 永田裕二氏(東芝燃料電池システム(株)取締役)

  ・ニーズ説明 今村等氏(大陽日酸(株)水素プロジェクト部部長)

         渡辺統氏((株)キッツ CLESTECPROJECTサブリーダー)
  ・質疑応答

 第2部 個別相談会 14:40?17:00 (1社25分程度)
◇詳細・参加申込: http://www.ostec.or.jp/data/news_ostec/20131217-1.html
◇事務局:(一財)大阪科学技術センター 技術振興部 大原、増山、水野

   e-mail: ostec01@ostec.or.jp  TEL:06-6443-5340 FAX:06-6443-5319

☆第5回 創・蓄・省エネフォーラム【再掲】

 今回は、今後のエネルギーベストミックスを念頭に、新たな提携・連携先の発掘等を支援し、エネルギー及び環境関連産業の更なる振興を図る目的で、燃料電池及び水素エネルギーに関わる材料面における技術開発状況と燃料電池システムの導入・普及促進の状況や、産業機器向けリチウムイオン電池製品の開発状況及びその安全性・特性評価方法について、企業及び学術団体の専門家をお招きしご講演いただきます。講演者との情報交流の場も設けておりますので、是非自社の製品開発などにご活用ください。
◇日 時:2月19日(水)13:30?17:30
◇場 所:サン・エールさがみはら2階 第1研修室 http://sunyell-sagamihara.jp/
◇内 容:
13:40〜14:50 「産業用機器向けリチウムイオン電池製品の開発、および各種性能評価」

 有馬理仁氏(大和製罐株式会社技術管理部新規事業室グループリーダー)
14:50〜15:05 神奈川県より事業紹介
15:15〜15:55 「燃料電池の魅力とその普及に向けた燃料電池開発情報センターの取組」
 吉武優氏(燃料電池開発情報センター常任理事)
16:00〜17:00 「材料が切り開くこれからの燃料電池と水素社会」

 太田健一郎氏(横浜国立大学グリーン水素研究センター特任教授、燃料電池開発情報センター代表)   
◇参加費:無料
◇定 員:80名
【お申し込みはこちらから↓】
参加ご希望の方は、「会社名:、氏名:、メールアドレス:、連絡先電話番号:」を記載して、kankyou@sic-sagamihara.jp までお申し込みください。
または、以下のサイトより申込書(WORD)をダウンロードし内容を明記の上、
http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20140219.html
同じくメールで、kankyou@sic-sagamihara.jp までお申し込みください。
◇主催者:(株)さがみはら産業創造センター
◇協力:神奈川県

☆FC EXPO 2014?第10回[国際]水素・燃料電池展?【再掲】
◇会 期:2月26日(水)?28日(金)
◇会 場:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン 株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇併催企画:FC EXPO 専門技術セミナー

 [水素・燃料電池] 研究発表大会 ?FC アカデミック フォーラム?
◇詳細は、http://www.fcexpo.jp/About/Outline/

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