燃料電池ワールド Vol.1306 (2012/12/17 11:09)

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□燃料電池ワールド Vol.1306
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■2012年12月17日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年12月14〜16日のWEB LINK NEWS
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2012/12/16 小型軽量の水素燃料電池、地震計やスマホに展開へ ロームが共同開発(産経新聞)
※この記事は、日付は一日遅いが次のSankeiBizとほとんど同じ表現、内容です。使い回しか?

2012/12/17 小型でエコ、スマホ向け攻勢 ロームなど 水素燃料電池シート(SankeiBiz)

 半導体大手のロームが、燃料電池ベンチャーのアクアフェアリー(京都市)、京大と共同で、水との化学反応で発電する水素燃料電池の開発に成功した。水素化カルシウムを入れたカートリッジをシート状にして搭載、小さくて軽量な上、環境にもやさしいのが特徴だ。ロームは2013年春に、まずは地震計用の電源として発売し、その後製品ラインアップを拡充していく方針だ。
 ◆20年以上の長期保存も

 京大大学院の平尾一之教授(無機材料化学)は「従来方式に比べ、小型で出力が高いといった優位性は明らか。この方式が今後の水素燃料電池の主流になるだろう」とコメントしている。

 ロームなどは(1)スマートフォン(高機能携帯電話)充電用燃料電池「モバイルアクア」(出力2.5ワット)(2)災害時やレジャー時の高出力燃料電池「ハイパワーアクア」(200ワット)(3)地震計用大容量燃料電池「ロングライフアクア」(400ワット)?の3つの商品展開を計画している。

 このうち、ロングライフアクアは13年春にも市場投入する。1台で6カ月間、電源として使えることに加え、現在使われている鉛電池の約4分の1程度に軽量化できるのがポイント。山岳地帯や僻地(へきち)の地震計などの電源として使うのに適しているという。
 ◆2時間でフル充電

 一方、一般消費者への普及が期待されるのはスマホ向けのモバイルアクアだ。一般的な電池容量のスマホであれば、約2時間でフルに充電することができる。スマホに直接装着して充電するカバータイプと、USB経由で給電するカードケースの2種類をそろえる。コンビニエンスストアなどでカートリッジを販売する計画で、リチウムイオン電池に対抗できる価格設定を検討している。

 調査会社の富士経済によると、燃料電池の世界市場規模は2010年の854億円(11年当時の見込み)から、25年には60倍超の5兆2943億円に成長する見通し。分野別で最も高い成長率が見込まれているのは、バッテリー容量不足が深刻化しているスマホなどの小型電子機器向けだ。日米を中心に、低コスト化や小型化を目指した開発が進んでいる。25年には、10年の約1327倍の3185億円となる見込みだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121216-00000014-fsi-bus_all

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●クリーン・エナジー社、南アフリカのボーダコム社に非常用電源を提供(2012年09月25日)

 南アフリカ共和国(South African)の新しい燃料電池企業クリーン・エナジー社(Clean Energy)は、同国内に約2300万人(約58%)の顧客を持つ南アフリカ最大の携帯電話会社ボーダコム社(Vodacom)に18基の燃料電池非常用電源システムを提供した。クリーン・エナジー社は、まず最初にアフリカ南部で燃料電池を市場に出して、そのうち製造を始めるために、南アフリカ共和国の白金生産企業アングロ・アメリカン・プラチナム社(Anglo American Platinum)とアメリカの燃料電池企業アルタージー・システムズ社(Altergy Systems)の両社とパートナーシップを組む南アフリカ政府によって設立された。
http://www.miningweekly.com/article/pilot-plants-on-way-for-platinum-titanium-value-add-science-minister-2012-09-25〔参考〕アングロ・アメリカン・プラチナム社(Anglo American Platinum) 世界最大級の資源企業アングロ・アメリカン社(Anglo American)のグループ中核企業で、世界最大の白金生産企業。南アフリカ共和国全体の年間白金供給量の約半分を占める。『燃料電池ワールド』の海外ニュースに同社が載った記事は以下の通り。
●Vol.1074/20121年01月11日発行「ダンシーム社、南アフリカの鉱山に燃料電池を納入(2011年10月27日)」
●Vol.1145/2012年04月23日発行「ビークル・プロジェクト社、南アフリカの鉱山用に燃料電池機関車5台を建造(2012年02月14日)」
●Vol.1207/2012年07月26日発行「燃料電池機関車、試作車が鉄道線路上に現れる(2012年05月09日)」
 また、アルタージー・システムズ社の記事は以下の通り。
●Vol.253 2006/10/22発行「アルタージーとイートンは2つの協定に署名する(2006/09/07)」
●Vol.290 2007/08/06発行「アルタージー・システムズ社は自動化された燃料電池組立ラインを公開する(2007/06/04)」
●Vol.663/2010年04月13日発行「オスカー賞授賞式、燃料電池も活躍(2010/03/11)」
●Vol.837/2011年01月11日発行「タイム・ワーナー社、300kW級燃料電池を導入 (2010年11月23日)」
●Vol.866/2011年02月22日発行「マルチクイップ社、燃料電池光タワーを展示(2011年01月24日)」

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