燃料電池ワールド Vol.1304 (2012/12/13 10:25)

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□燃料電池ワールド Vol.1304
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■2012年12月13日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年12月12日のWEB LINK NEWS
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2012/12/12 日産志賀COO、2016年度までにHV15モデルを投入(レスポンス)

 日産自動車の志賀俊之COOは12月12日に横浜市で記者会見し、ハイブリッド車(HV)を2016年度末までに15モデル投入する計画を表明した。開発中のFF(前輪駆動)車用を中心に品ぞろえを増やし、環境対応車の充実を図る。

 志賀COOはHVの拡充について「内燃機関の進化にも取り組んでいるが、その限界を補うため、HVの普及も進むと考えてきた。その先に電気自動車や燃料電池車によるゼロエミッション車(の本格普及)がある」と述べ、HVの強化は中期的な環境対応策としては既定方針との考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000026-rps-bus_all

2012/12/12 なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その7)――第二次自動車界大戦の行方は? - 山田 高明(アゴラ)

 現在、自動車界で再び大きな競争が起きようとしている。自動車社会の草創期における市場競争を「第一次自動車界大戦」と呼ぶならば、それは「第二次自動車界大戦」と称するにふさわしいかもしれない。ただし、今回は勝負の構造そのものが根底から異なる。

 背景にあるのは石油問題である。これまで自動車が主な燃料としてきた石油は、資源としての先が見えてきた。すでに先物市場では兆候が表われているが、今後ますます不経済化することが予想される。より根本的な問題は石油系燃料が「持続不可能」である点だ。これらの欠点を克服することが時代の希求となった。対策は当然、「自動車の脱石油化」である。そして、そのニーズに応えるのが次世代車だ。

 そのラインナップとして、EV、燃料電池車、バイオ燃料車(フレックス車)、天然ガス車などが挙げられている。このうち、バイオ燃料車と天然ガス車は、燃料の代替性に主眼を置いた選択であり、すでに普及の実績もある。対して、EVと燃料電池車は「自動車そのものの変革」であると言ってよい。果たして、現行車に取って代わり主役の座を射止めるのはどれか…これが今回の「第二次自動車界大戦」の様相である。

 今回は、燃料電池車と天然ガス車について述べたい。といっても、燃料電池車に関しては過去に「水素エネルギー社会は夢で終わる」(その1)(その2)(その3)という記事で、かなり割いた。同車の普及の可能性は低く、また水素もエネルギーの主役にはなりえず、「あくまで部分的・地域的な利用に留まる」というのが、記事の趣旨だった。現在もとくにその考えに変更はなく、よってここでは補完的な内容に留めておきたい。燃料電池車が普及しない理由
 私が燃料電池車の普及に懐疑的な理由は、以下のようなものだ。
(長文なので下記アドレスで原文でお読みください)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121212-00000301-agora-sci

2012/12/12 EV不発、日産がハイブリッド大量投下に転換(東洋経済オンライン)

 世界に先駆け、本格的な量産EV(電気自動車)「リーフ」を投入し、EVの先頭を走る日産自動車。連携するルノーとともにEVを次世代自動車の本命と位置づけてきた。だが、その戦略はどうやら修正が必要となったようだ。
■「長期的にはEVや燃料電池車へシフトする」

 志賀COOは、「最終的には、EVや燃料電池車(FCV)といった排気ガスを出さない電気モーター駆動車にシフトしていく、という長期的な流れには変化はない。方針を変えたわけではない」と言う。

 だが、新たに打ち出したHVの大量投下は、EVを先行させたエコカー戦略を修正したことを意味する。
■ハイブリッドの隆盛は当面続く

 EVや燃料電池車が将来的には爆発的に普及するというシナリオはありえる話だが、その前に解決しなければならない航続距離やインフラ、価格など山積する問題を考えれば、HVの隆盛は当面続くとみて間違いない。日産もEV重視にこだわっていられなくなったということだろう。
■コンパクトカーこそがハイブリッドに合う
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121212-00012115-toyo-bus_all&p=1

2012/12/12  マグネシウム電池で走る電動三輪車(TBS系(JNN))

 震災から1年9か月の11日、マグネシウムを使った燃料電池による電動三輪車の走行実験が行われました。

 田んぼに挟まれた道を走る1台の電動三輪車。動力源として積んでいるのは、マグネシウム電池です。そして、もう一つ必要なのは、塩水。

 マグネシウムに塩水を入れると、酸化して電子が放出されます。その電子が空気中の酸素と反応すると電気が流れるという仕組みです。
 この電動三輪車を運転しているのは、東北大学の小濱教授。

 マグネシウムは花火に使われるなど、元々燃えやすい性質ですが、この電池には燃えにくいマグネシウム合金が使われています。

 そして、発電で使い終えたマグネシウムは、太陽光を利用して熱を加えると、何度でも再利用できるといいます。

 11日の電動三輪車の走行実験は、福島県のいわき市を出発。福島第一原発の周辺を迂回して北に向かい、時速50キロ前後で、およそ100キロメートルの道のりを走破しました。

 「乗り物にも使えることを実証した。次は船舶、その次は小型発電所みたいなもの。これがスタートです」(東北大学 小濱泰昭教授)

 このマグネシウム電池は、非常用の電源としても需要が見込まれていて、来年以降の製品化を目指しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20121212-00000056-jnn-soci
※映像あり

■海外ニュース
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<輸送>
●自動車メーカー、北欧諸国と覚書を締結(2012年10月09日)

 自動車メーカーのトヨタと日産、ホンダ、ヒュンダイの各社はコペンハーゲンで、2014年から2017年の間に、北欧諸国に燃料電池電気自動車を市場導入し、水素充てんインフラを整備するための覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に調印した。この覚書は、ノルウェーやスウェーデン、アイスランド、デンマークの公的あるいは民間の関係者にとって話し合いの触媒となるだろう。そして、関連した資金を確保し、市場導入を促進するための支援体制を促進する。
http://www.scandinavianhydrogen.org/shhp%5D/news/toyota-nissan-honda-hyundai-sign-mou-on-market-introduction-of-fuel-cell-vehicles-in-no-0
〔訳注〕 覚書の内容は以下の通り。
・2014年から2017年ごろに北欧諸国で始められる燃料電池自動車の導入と水素インフラの確立を共同して遂行する
・燃料電池自動車と水素インフラのために必要な公的資金と支援体制の確立を先導する
・自動車メーカーの主要な国内販売特約店との取り決め
・自動車メーカーは、十分なインフラが整備されて提供される2015年以降の燃料電池自動車の市場導入に努力する
・インフラ企業は、2014年から2017年ごろに始まる水素インフラの導入に努力する
・当事者の努力は、燃料電池自動車と水素インフラのための公的資金と支援体制を確立することを主眼とする

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