燃料電池ワールド Vol.1253 (2012/10/01 08:28)

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□燃料電池ワールド Vol.1253
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■2012年10月01日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年09月28〜30日のWEB LINK NEWS
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2012/09/28 JOGMEC、南アフリカで205トンの白金族金属を確認(レスポンス)

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、南アフリカ・ブッシュフェルド地域北部で、カナダのプラチナム・グループ・メタルズ社と共同で実施している白金族金属プロジェクトで資源量評価を実施。プラチナ、パラジウム、金の合計で約205トンの金属量を確認した。

 対象地域は、南アフリカの白金族金属鉱山地帯(ブッシュフェルド岩体地域)の北端部。地表に鉱徴が見られないため、これまでほとんど調査が行われていなかったが、2009年度からのJOGMECの探査を通じて、初めて白金族金属の鉱化を捉えた。

 JOGMECは、その後も引き続きボーリング調査を継続。白金族金属の鉱化がある程度の広がりを持つことが明らかになったことから、初めて資源量評価を実施。予測鉱物資源量として、プラチナ約64トン、パラジウム約116トン、金約25トンと計約205トンの金属量を確認した。

 白金族金属は、需要の5割近くが自動車の排気ガスを浄化する触媒に使用されるほか、今後は燃料電池の電極用としての需要が期待されるなど、産業の競争力維持と強化に不可欠なレアメタルのひとつ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120928-00000004-rps-bus_all
※地図あり

2012/09/28 【パリモーターショー12】トヨタ、オーリス ツーリング スポーツ発表…CセグHVを強調(レスポンス)

 トヨタ自動車はパリモーターショー12において『オーリス ツーリング スポーツ』を発表した。環境対応ニーズが高まるパリでの発表は、ハイブリッド技術を前面に押し出した。

 『プリウスPHV』を例にトヨタが持つ環境技術を紹介。プリウスPHVのEV走行で日々クルマを利用するユーザーの70%は事足りると強調した。また、燃料電池車の環境性能も解説。トヨタのハイブリッド技術が進化を続けていくことをアピールした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120928-00000020-rps-ind
※写真あり

2012/09/28 【パリモーターショー12】ヒュンダイ、燃料電池車を欧州でリース販売…2012年内に(レスポンス)

 韓国ヒュンダイモーターは9月27日、フランスで開幕したパリモーターショー12において、燃料電池車を2012年末までに、欧州市場でリース販売すると発表した。燃料電池車を量産し、市場に投入する最初のグローバル自動車メーカーになるという。

 同社の燃料電池車は、『ix35 Fuel Cell』と命名。SUVの『ix35』(北米名:『ツーソン』)をベースに開発された。ix35はヒュンダイのCセグメント主力コンパクトカー、『i30』に次いで、欧州で売れているヒュンダイ車だ。

 ix35 Fuel Cellは、出力100kWの燃料電池スタックを搭載。二次電池は蓄電容量24kWhのリチウムポリマーバッテリー。2つの水素タンクには、700バールの圧力で水素を貯蔵する。

 最大航続距離は588km。0-100km/h加速は12.5秒、最高速は160km/hの性能を備える。ヒュンダイによると、加速性能はガソリンエンジン車と同等だという。

 ヒュンダイは年内に欧州において、ix35 Fuel Cellの官公庁や企業向けリース販売をスタート。2015年までに、一般ユーザーへの販売を開始する計画だ。2015年までに全世界向けに1万台の生産目標を掲げ、欧州では1000台の販売を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120928-00000042-rps-ind
※写真あり

2012/09/29 ルノー・日産とダイムラー、新たに低燃費パワートレインを共同開発…2016年に新型車へ搭載(レスポンス)

 ルノー・日産アライアンスとダイムラーは28日、3社間のパートナーシップにおける新プロジェクトを発表した。3社は、低燃費パワートレインの開発を進めるため、新たにエンジンとトランスミッションを共同開発する。

 既に3社は、燃料電池自動車のパワートレインの先行研究も進めているほか、それぞれの小型ゼロエミッション車用のバッテリーやパワートレイン部品を、相互に供給するプログラムに取り組んでいる。記者会見で、ルノー・日産のカルロス・ゴーンCEOとディーター・ツェッチェCEOは、2010年に発表した主要プロジェクトについて、順調に進んでいることを改めて確認した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120929-00000007-rps-ind
※写真あり

2012/09/29 トヨタなぜHV戦略にこだわるのか EVと距離を置く理由とは?(産経新聞)

 トヨタ自動車が平成27年末までに新型ハイブリッド車(HV)21車種を発売する。HV重視の戦略を鮮明にしたわけだが、一方で電気自動車(EV)は年内に発売するものの、当初計画は大幅にトーンダウン。なぜ、トヨタはEVに及び腰なのか。EVが普及すれば、取引先約2万6千社から成る巨大な“トヨタピラミッド”に亀裂が生じるとの危機感が見え隠れする。

 ただ、不思議なことに今年1?6月の世界販売台数では2年ぶりに頂点に返り咲いたトヨタは、EVに対してやや距離を置く。トヨタ関係者は「HVもEVも燃料電池車(FCV)も全方位にやっています」と説明するが、HV、プラグインハイブリッド車(PHV)に比べ、EVの事業化に対するスピードは決して早いとはいえない。9月24日の環境対応車戦略発表会で、今年12月に小型車「iQ」をベースとしたEV「eQ」(国内販売価格は360万円)を発売すると発表。しかし、グローバルの販売台数はわずか100台と少ない。

 長年積み上げてきた歴史もあり、HVへのこだわりは並大抵ではないが、実はそれだけではない。前出の関係者は「EVが主流になれば、自動車メーカーの存在基盤すら揺らぐ恐れもある」という。約3万点の部品で構成され、複雑な構造のガソリンエンジン車に対し、EVは電池とモーターという2つの部品がクルマの性能を決定付ける。「EVは電池とモーターがあれば動く。安全性は大前提だが、部品点数も少なく、異業種も参入しやすい」とある大学教授は解説する。

 トヨタには、一次サプライヤーと呼ばれる主要な部品供給先400社をはじめ二次、三次サプライヤーなど計2万6千社前後の取引先が存在する。ガソリンエンジン車を構成する部品点数の多さと、内燃機関の複雑さによって「この巨大なピラミッド構造が成り立っている」と前出の大学教授は明かす。言い換えれば、部品点数が少なく、「プラモデルのように比較的容易に組み立てられる」(関係者)EVが普及すれば、トヨタピラミッドに亀裂が入る恐れもあるというわけだ。

 しかも、EVの心臓部である電池は自動車メーカーではなく、パナソニックなど電機各社が技術を保有しているケースが多い。これはピラミッドが崩れるだけでなく、状況次第では将来的に自動車開発の主導権を電機メーカーに握られてしまう可能性があることを意味している。これに対し、HVは「エンジン」と「モーター」という2つの動力源を搭載しているため、エコカーでありながら“ブラックボックス”の内燃機関が存在。つまり、構造はきわめて複雑で、「トヨタピラミッドをこれまで通り維持することができる」(関係者)。 

 実際、トヨタはHVの新モデルを大量投入するだけでなく、米フォード・モーター、独BMWとHV技術で協業関係を構築。HVをエコカーのデファクトスタンダード(事実上の業界標準)とするための動きを活発化させている。トヨタを頂点とするピラミッド構造こそグループの強さの源泉。それだけにEV技術は保有しつつも、当面はHV一本やりのエコカー戦略が続くはずだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120929-00000569-san-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
● 米エネルギー省、水素製造に中小企業技術革新研究プログラム資金を授与
(2012年7月26日)

 米国エネルギー省(DOE)は、中小企業技術革新研究プログラム資金(Small Business Research and Development Grants)を水素製造プロジェクトを実施している2企業に授与した。

 一つは、アリゾナ州テンペにあるアブソース社(Arbsource)で、同社は低カーボン燃料として使われることができる廃水処理工程で水素ガスを製造するためのバイオ技術を研究している。この研究は、食品と飲料の加工業者のために、年間で6〜7桁になっている排水管理の経費を削減する。

 今一つは、コネチカット州ウォリンフォードの水素生産システムの製造会社プロトン・オンサイト社(Proton OnSite)で、同社は水電解による水素生産のために貴金属含有量の低い触媒と電極の研究をしている。これもコスト削減を目標にしている。
http://www1.eere.energy.gov/hydrogenandfuelcells/news_detail.html?news_id=18519

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第12回「経営者コース」開催【再掲】
  ?水素・燃料電池産業参入へのきっかけとしてご活用ください?

 「福岡水素エネルギー人材育成センター」では、水素エネルギー新産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、【経営者コース】を開催します。

 水素ビジネスへの参入を目指す企業経営者や幹部のみなさまのご参加を、心からお待ちしております。
◇対象:水素・燃料電池分野への参入を目指すものづくり企業の経営幹部の方々
◇日時:10月4日(木)12:50?17:50(名刺交換会:18:00?19:20)
◇会場:九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 910号室
◇受講料:3,000円
◇交流会(名刺交換会):2,000円
◇募集人数(定員):40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◆コースの詳細はこちらから
 http://www.f-suiso.jp/info/3469.html
◆受講申込みについて (オンラインでお申込みください)

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120720103445
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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