燃料電池ワールド Vol.1030 (2011/10/28 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.1030
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■2011年10月28日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年10月27日のWEB LINK NEWS
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2011/10/27 災害に強い街へ、太陽光発電と電池活用した管理システム公開/横浜(カナロコ)

 東日本大震災を契機に、環境に配慮したエネルギー管理を行うまちづくり「スマートシティ」を導入する動きが広がっている。三井不動産レジデンシャルは26日、横浜市港北区で建設中の分譲マンション「パークホームズ大倉山」(177戸、7階建て)の次世代エネルギー管理システムを公開。太陽光発電や蓄電池を活用することで環境負荷を抑え、災害に強い街を目指すという。

 これとは別にパナソニックが5月、藤沢市の工場跡地に建てる約千戸の住宅すべてに太陽光発電や家庭用燃料電池を設置する計画を発表するなど、各地で取り組みが進んでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111027-00000022-kana-l14
※写真あり

2011/10/27 トヨタが次世代自動車普及 地方自治体と協定は初めて(レスポンス)

 トヨタ自動車は27日、さいたま市が進めている次世代自動車の普及施策「E-KIZUNA Project」を同市と共同で推進していくことで合意し、協定書を交わした。トヨタが次世代自動車普及で地方自治体と協定を締結するのは初めてとなる。

 協定締結に基づきトヨタとさいたま市は、燃料電池車(FCEV)などの次世代自動車の活用やインフラ構築など環境整備による安心・安全・快適な社会システムの造りに取り組む。具体的には、充電・充填セーフティーネットの構築、需要創出とインセンティブの付与、地域密着型の普及・啓発活動について今後、検討、協業していく。

 トヨタの内山田竹志副社長は協定書締結式で「燃料電池車などの次世代車普及のためには燃料インフラを始めとした社会インフラの構築が必要なため、自動車メーカーの力だけではなく、国はもちろん地方公共団体との連携が不可欠。さいたま市のリーダーシップや情報発信力と、トヨタの技術、製品を組み合わせて先進的な活動を実行していきたい」と述べた。

 また、さいたま市の清水勇人市長は「トヨタとの協定締結でE-KIZUNA Projectは燃料電池車の普及という新たな段階に記念すべき一歩を大きく踏み出す」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111027-00000031-rps-soci
※写真あり

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●ネクステック社、固体酸化物型燃料電池部品の加速試験で4万時間を達成(2011年08月08日)

 ネクステック・マテリアルズ社(NexTech Materials, Ltd.)は、マンガン-コバルトスピネル(manganese-cobalt spinel:MCO)コーティングによって保護された低コストのフェライト鋼(ferritic steel、AL 441 HP)インターコネクトプレート部品に対して、750度の温度で4万時間の耐用年数を予測する加速試験(accelerated stability test)を実施した。この業績は、中温型固体酸化物型燃料電池(intermediate temperature solid oxide fuel cells:SOFC)に対する重要な一里塚を意味している。

 ネクステック社のコーティング製品は、セラミック・フュエルセルズ社(Ceramic Fuel Cells Limited)が特許を持つコーティング技術の世界的独占使用権(exclusive world-wide license)の活用である。
http://www.nextechmaterials.com/energy/index.php?option=com_content&view=article&id=41%3A08-aug-2011&catid=7%3Apress-release&Itemid=18〔訳註〕  固体酸化物型燃料電池は高効率だが高温で稼働するために、カソードの金属成分酸化が性能低下をもたらす原因となる。この問題を防ぐコーティング技術の特許はセラミック・フュエルセルズ社が持っているが、ネクステック社はその技術の世界的独占使用権を得ているので、その技術を使って4万時間の試験を行ったのである。

 JX日鉱日石エネルギーは今年10月17日から家庭用燃料電池「エネファーム」の固体酸化物型燃料電池版を発売した。この耐用年数については同社のプレスリリースには書かれていないが、現行の固体高分子型燃料電池版と同じく10年程度を見込んでいると報道されている。東京ガスでは「使用状況に応じて発電時間4万時間、もしくは発電回数4000回のいずれか早く到着した時点まで」ということなので、部品と製品の比較は単純にはできないが、日米の固体酸化物型燃料電池開発の進捗状況について理解することができよう。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第1回「経営者(燃料電池自動車)コース」開催 ★新設★【再掲】

 11月17日(木)、自動車関連企業の経営幹部の皆様を対象に、第1回経営者(燃料電池自動車)コースを開催します。燃料電池自動車の基礎知識の習得を目指すとともに、2015年の燃料電池自動車市場化に向けた経営判断に役立つ業界動向の最新情報をお伝えします。

 水素とは何か、これまでの自動車と燃料電池自動車は何がちがうのか。2015年の市場化をきっかけに何が変わるのか。

 皆様の疑問に一流の講師陣がお応えします。水素ビジネスへの参入を目指す経営者や幹部のみなさまのご参加を心からお待ちしています。
◇日程 11月17日(木)12:50?17:00
◇会場 九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 914、915号
    (福岡市西区元岡744番地)
    http://suisin.jimu.kyushu-u.ac.jp/info/index.html
◇定員 40名(定員に達し次第、申込を締め切ります)
◇受講料 3,000円/人
◇名刺交換会 2,000円/人
◇申込締切 11月10日(木)
◇カリキュラム
12:50〜13:00 開講式  戦略会議
13:00〜13:40 校長講話 渡邉浩之校長(トヨタ自動車(株)技監)13:50〜15:20 燃料電池自動車の市場化に向けた取組み

   大仲英巳氏(トヨタ自動車(株)FC開発本部主査・担当部長)15:30〜16:30 燃料電池自動車の普及に伴う業界動向予測
   丹下昭二氏(山梨大学客員教授)
16:40〜17:00 施設見学(選択制)
17:10〜18:30 交流会
★コース詳細はこちら
  http://www.f-suiso.jp/1st_fcv-course.html
★オンライン申込みはこちら

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20110915110527

☆第14回「技術者育成コース」開催【再掲】

 水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇日程 11月29日(火)〜12月2日(金)
◇対象 水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等

  ※水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一
   定の知識を持った方向けの専門的な内容です。
◇会場 ・1日目 福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区)

    ・2日目 (公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(糸島市)

    ・3、4日目 九州大学伊都キャンパス内(福岡市西区元岡)
◇定員 20名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◇受講料 50,000円/人
◇名刺交換会 初日講義終了後(参加自由。3,000円/人)
◇参加申込み 11月15日(火)締切
★コース詳細はこちら
   http://www.f-suiso.jp/14th_gijutusya.html
★★オンライン申込みはこちら

   http://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20080908193159
◇主催 福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、(公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

☆「水素エネルギー先端技術展2011」/「燃料電池アジアセミナーin福岡」開催!【再掲】

 今後急速な市場が拡大が見込まれる燃料電池・水素関連分野に関する最新の技術・製品や研究成果、この分野でのビジネス展開を目指す意欲的な中小・ベンチャー企業の技術を紹介(展示)します。燃料電池自動車を実際に体験できる試乗会も同時開催。入場料は無料。情報交換・懇親の場となる交流会とあわせて、皆様の参加をお待ちしております。
◇日程 11月9日(水)〜11日(金) 10:00〜17:00
◇場所 西日本総合展示場 新館 (北九州市小倉北区浅野3?8?1)
◇自動車3社の『燃料電池自動車』を一同に展示。カットモデルも。
 ・日本初の実証を開始した『燃料電池スクーター』
 ・北九州水素タウンで稼働中の『燃料電池フォークリフト』

 ・分散型電源として注目される『家庭用SOFCコジェネシステム』
★詳細はこちら
  → http://www.f-suiso.jp/H23sentangijutsuten.html
★大韓民国の最新動向!「燃料電池アジアセミナーin福岡」を同時開催!

  → http://www.f-suiso.jp/sentangijututen/2011/seminar.pdf

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