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□燃料電池ワールド Vol.947
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■2011年06月27日発行
◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
◇http://www.fcworld.jp
■2011年06月24〜26日のWEB LINK NEWS
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2011/06/24 太陽光・コージェネ…自宅に環境エネ 京滋で広がり(京都新聞)
環境負荷の少ないクリーンエネルギーを自宅に導入する動きが京滋で広がりつつある。近年の環境保全や省エネ意識の高まりに、東日本大震災に伴う電力不足への備えが加わったとみられる。現時点では目立った受注がない企業も一層の盛り上がりに期待を寄せる。
燃料電池のコージェネレーション(熱電併給)システム「エネファーム」も2・2倍の86件で、関西電力の節電要請があった10日から16日までの間、お客さまセンターへの問い合わせ件数は前年同期比2倍に増えた。天然ガスを含むコージェネレーションシステムと太陽光発電の組み合わせは同1・16倍の36件だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110624-00000001-kyt-l26
※写真あり
2011/06/24 国交省 EV感電防止基準を改正(レスポンス)
国土交通省は23日、電気自動車(EV)等の感電防止のための国際基準を採用し、国内の基準を改正すると発表した。
燃料電池自動車への衝突時の感電防止の要件適用や、高電圧配線の橙色被覆の義務づけなどを新たに追加し、2014年6月23日から順次適用する。
この国際基準は、日本が2007年に世界で初めて策定した基準をベースとするよう国際社会に働きかけを行ったもので、今回の国内基準改正は、一部基準が強化された部分や適用範囲が拡大された部分を反映するものだ。
また、既存車両を電気自動車に改造するコンバージョンEVが新たなビジネスとして注目を集めており、その普及が見込まれるため、コンバージョンEVについても2012年7月1日以降に改造されたものから、感電防止のための基準を適用する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110624-00000031-rps-soci
※写真あり
2011/06/24 リチウムイオン電池の容量を3倍に…住友電工、アルミニウム多孔体を開発(レスポンス)
住友電気工業は、アルミニウム多孔体「アルミセルメット」を開発した。大阪製作所(大阪市此花区島屋)にミニラインを導入し、量産に向けて開発する。
セルメットは、ニッケルやニッケルクロム合金の金属多孔体で、その製造方法は、発泡樹脂に導電処理を行った後、ニッケルめっきを行い、その後、熱処理により発泡樹脂を除去する。特長は、金属不織布、発泡金属などの他の金属多孔体には無い大きな気孔率を持ち、三次元網目状の連通構造で目詰まりが無く、空孔が球状となっていること。また、切断やプレスなどにより、容易に様々な形状に加工することができる。
電池に使用する活物質の充填性・保持性、集電性が良いことから、最近では、ハイブリッド自動車用ニッケル水素電池の正極集電体に採用されている。
今回、ニッケルのセルメットと同様のプロセスにて、アルミニウム多孔体のアルミセルメットの開発に成功した。アルミセルメットは、セルメットの大きな気孔率という特長に加え、アルミニウムの比重がニッケルの約3分の1と軽量で、電気抵抗率もニッケルの半分以下で高い導電性を持つ。
また、耐食性にも優れ、セルメットが使用できなかったリチウムイオン二次電池など充放電電圧の高い二次電池や、キャパシタの集電体にも適用が可能になる。
現在、リチウムイオン二次電池の正極集電体にはアルミニウム箔が、負極集電体には銅箔が使用されているが、アルミニウム箔の代わりにアルミセルメットを適用した場合、アルミニウム箔に比べ単位面積あたりの正極活物質の量が増やせる。
同社の試算では、自動車に搭載される組電池にあてはめると、電池の容量は1.5〜3倍になる。同じ容量を持つ電池を構成する場合、電池の体積を約3分の1〜3分の2に低減できる。このため、太陽光などの自然エネルギーや、燃料電池で発電した電気を蓄えるための家庭用蓄電池などに使用する場合には、省スペース化が図れる。
一方、キャパシタの場合、現在、正負極両方の集電体にアルミニウム箔が使用されているがアルミセルメットを適用すれば、リチウムイオン電池と同様の高容量化・省スペース化の効果が見込める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110624-00000033-rps-bus_all
※写真あり
2011/06/25 再生可能エネルギー:買い取り制度 コスト高、県が疑問視「幅広い議論必要」 /岐阜(毎日新聞)
菅直人首相が実現を目指す再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度について、県は24日、「長期的にみればかえって自然エネルギー導入の妨げになる」と疑問を投げかけた。県の試算では、太陽光発電は将来、火力発電の3倍のコストがかかる上、現行案では再生可能エネルギーによって安定的に電力を確保することは難しいという。
国が30年度までの目標とする約1000万世帯(電力量・560億キロワット時)に太陽光パネルが普及したと想定。買い取り価格は30年度までに40円から8円まで一律低減するとして不安定な電圧の調整経費も含めると、累計12兆700億円かかるとはじきだした。
同じ電力量を火力発電した場合、天然ガスの平均価格1キロワット時7円(08年度)ベースで4兆2400億円にとどまった。
また県商工政策課は、太陽光パネルや風力だけによる発電では天候によって発電量や電圧が大きく変動すると指摘。高いコストや対策費が最終的に電力料金に転嫁され、国民の負担が拡大する可能性が高いと説明している。
県は過去2年間、太陽光発電と燃料電池やバッテリーを組み合わせた新エネルギーの実証実験をしてきた。江崎禎英・商工労働部長は「政府案では、自然エネルギーの悪いところばかりが強調されてしまう。幅広い議論が必要」と述べた。国にも要望する意向。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110625-00000056-mailo-l21
2011/06/25 高まる創エネ技術への関心と住宅メーカーの役割(サーチナ)
福島原発事故がもたらした電力供給への不安。計画停電により、安定した電力供給は存在しないことを人々は知った。そこから急速に高まってきた次世代エネルギーへの関心は、今後の住宅事情にも大きな影響力を持つ。もちろん、震災前から“太陽光発電”や“燃料電池”の話題はメディアでも賑わい、環境配慮型住宅における様々な設備の中でも特にスポットを当てられていたが、まだまだ普及過程であり、一般的とは言い難い。
また、震災後の電力不足が懸念される中、住宅における創エネ設備も注目を集めている。住宅メーカーに対する“太陽光発電”に関する問合せは震災前とくらべ確実に増えており、実際、積水ハウス <1928> や積水化学工業 <4204> が販売する戸建て住宅には、7割以上の屋根に太陽光発電が搭載されている。さらに、住友林業 <1911> では“燃料電池”の戸建住宅への採用率が3割程度まで伸びており、同様に積水ハウスでも2月には2割程度の採用率だったものが、震災後には3割を超えるまでとなり、3500棟の年間受注計画に対し、既に4000棟を超える勢いで受注数が増加しているという。
このように、一部の住宅メーカーでは“燃料電池”の受注が伸びているが、それ以外での採用率は1割にも満たず、まだまだ各メーカーでの温度差があるのは確かだが、この数字が電力の自給自足の必要性の裏付けになっていると言っても過言ではない。また、これらの創エネ設備の搭載率が伸びていく一方で、問題も露呈している。普及への足かせにもなり兼ねないコスト高の問題は解決していないのが現状だ。“太陽光発電”システム設置と同様、“燃料電池”にも国からの補助金制度も採用されてはいるが、自己負担の金額は優に100万円を超え、簡単に出せる人の方が少ない。また、耐用年数も10年と言われており、コスト償却も難しいとされている。ただ、それでも設置する人達が増えている現状を考えれば、設備メーカーのさらなるコストダウンと住宅メーカーをはじめとする提案者側の営業努力はもちろんのこと、官民一体となった普及促進のための次なる一手を早急に考えて欲しいものだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110625-00000012-scn-bus_all
■海外ニュース
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<定置用電源>
●ポスコ社、スタック製造工場を完成(2011年04月04日)
ポスコ・パワー社(POSCO Power)は、韓国浦項市(ポハン市、Pohang)に燃料電池スタックの製造工場を完成させ、3月31日に竣工式を行った。この施設は、2008年に建てられた発電補助機器類(balance of plant)工場の隣接地に建てられ、溶融炭酸塩型燃料電池(molten carbonate fuel cell)スタックを12万世帯分、年間100MW分を製造する能力を持っている。
また、この複合施設には、2.4MWの燃料電池発電プラントと研究開発センター、それにポスコ社の燃料電池ギャラリーとショールームが併設されている。
同社は今年下半期に、ビル用の100kW級中規模燃料電池の製造を始めて、来年には50kW級の開発を目指している。そして、2015年には違うタイプの燃料電池を製造する長期目標を持っている。
http://poscofuelcell.com/english/
http://fuelcellsworks.com/news/2011/04/04/fuel-cell-for-power-generation-produced-domestically/〔参考〕この施設の燃料電池展示コーナーが、写真6点で紹介されている。
http://www.poscopower.co.kr/_service/Eng/cyberpr/tour.asp#
また、福岡県の福岡水素エネルギー戦略会議では今年の3月8日と9日に「韓国水素産業調査団」を派遣した。ポスコ・パワー社も訪問しており、完成間近のこの工場についての情報を得ているかもしれない。下段の「燃料電池関連イベント」で紹介している戦略会議の7月22日の総会では、調査報告が行われる。
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議 総会・記念講演会【再掲】
7月22日(金)平成23年度の総会・記念講演会を開催します。
今回の総会では、今年3月に実施し、韓国の政府機関、企業を訪問した「韓国水素産業調査団」の調査結果、2015年燃料電池普及開始に向けた今後の取り組み等についてご報告します。
また、記念講演会では、戦略会議が進める社会実証「水素ハイウェイ」の一環として本年5月、日本初の「水素燃料電池スクーター」の実証が開始されたことを記念して、スズキ(株)開発本部 開発企画部 部長 真柴岳彦様から、水素燃料電池スクーターの開発、実証を進めるスズキ(株)の取り組みをご紹介いただきます。
情報交換・懇親の場となる交流会とともに、是非、ご参加ください。
◇日時:7月22日(金)14:00〜18:00
◇場所:西鉄グランドホテル(福岡市中央区大名2-6-60 TEL(092)771-7171)
アクセス http://www.grand-h.jp/access/
◇日程:
『福岡水素エネルギー戦略会議総会』 14:00〜15:00 《会場:プレジール(2階)》
会長挨拶 黒木 啓介氏(新日本製鐵(株)取締役)
知事挨拶 小川 洋氏(福岡県知事)
来賓挨拶 九州経済産業局長、九州大学総長
議事 戦略会議23年度事業計画、「韓国水素産業調査団」報告等『記念講演会』 15:10〜16:40
記念講演1「燃料電池二輪車開発でのスズキの取組み」
真柴 岳彦氏(スズキ株式会社開発本部開発企画部長)
記念講演2 (調整中)
『交流会』 16:45〜18:00 《会場:鳳凰の間(2階)》
※当日、5,000円/人のご負担をお願いいたします。
■詳細・申込みはこちら http://www.f-suiso.jp/H23soukai.html
☆福岡水素エネルギー人材育成センター
●第13回技術者育成コース
水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者を対象とした「技術者育成コース」を開催します。
九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、水素関連技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。少人数で実施する実践的な実習が好評のコースです。
今回から、新たに「高圧ガス保安法概論」と「水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)」の施設見学を追加します。
みなさまのご参加をお待ちしています。
◇対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等
*水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一
定の知識を持った方向けの専門的な内容です
◇日程:7月12日(火)〜15日(金)4日間
◇会場:1日目 福岡県中小企業振興センター
2日目(公財)水素エネルギー製品研究試験センター
3、4日目 九州大学伊都キャンパス
◇定員:20名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇締切:6月30日(木)
◇受講料:50,000円/人(交流会費3,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/13th_gijutusya.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20080908193159
●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定
今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。
従来の「高度人材育成コース」も近日募集開始!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/jinzai.html
☆第2回国際燃料電池サマーセミナー2011【再掲】
大学院生を中心とした若手研究者のサマーセミナーです。固体高分子形燃料電池に関する国内外の新進気鋭の研究者による招待講演、ポスター発表と少人数のグループディスカッションを設け、参加者の主体的な議論と交流の場を提供します。なお学生参加者にはポスター発表をお願いします。
◇日時:8月29日(月)?9月1日(木)
◇場所:小海リエックスホテル(長野県南佐久郡小海町松原湖高原)
http://www.reex.co.jp/KOUMI/HOTEL/index.html
◇参加申込締切:7月1日(金)
◇予稿原稿締切:7月22日(金)
◇参加費(1、2、3の合計)
1.参加登録費:大学院生(修士・博士課程)5,000円
一般若手研究者(企業研究員、博士研究員、助教など)19,000円2.宿泊費:23,000円
3.懇親会費:大学院生 4,000円
一般若手研究者 8,000円
◇定員:70名(予定)
◇参加申込方法:下記本セミナーHPよりお申込み下さい。申し込みの際には、氏名、所
属、連絡先(住所、TEL、E-mail)及びポスター題目をご記入下さい。
http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcss/
◇お問い合わせ:国際燃料電池サマーセミナー2011事務局
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター 犬飼潤治
E-mail: ifcss-tr@yamanashi.ac.jp
◇主催:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・クリーンエネルギー研究センター
◇共催:NEDO、山梨県ほか
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□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
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