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□燃料電池ワールド Vol.938
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■2011年06月14日発行
◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
◇http://www.fcworld.jp
■2011年06月13日のWEB LINK NEWS
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2011/06/13 水俣市で全国初の波力発電実験―低コストの「つるべ式」で(オルタナ)
5月27日、熊本県水俣市が丸島新港で全国初の波力式発電の実証実験を開始した。総務省が行う緑の分権改革推進事業を活用し、大学などと取り組んでいる。実験では小さい波でも発電でき、低コストでもある「つるべ式」が用いられた。
発電状況はオンライン(http://61.214.231.171/)で1か月間、随時確認できる。水俣市は今後、波力や太陽光、燃料電池を組み合わせたスマートグリッドにも取り組んでいく。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110613-00000301-alterna-soci
※写真あり
2011/06/13 節電の夏「マイホーム発電」脚光 オール電化はPR自粛(産経新聞)
関西でも節電が迫られる今年の夏、燃料電池や太陽光を活用し、家庭で電気を作る“マイホーム発電”への注目度が高まっている。大阪ガスは12、13日の両日、大阪市北区の高級ホテル、ザ・リッツカールトン大阪で、顧客1千組を無料で招待した商品展示会を開催。一方で、電力各社が推進してきたオール電化は、PRも自粛に追い込まれるなど、節電を機に明暗が分かれた格好だ。
展示会では、大ガスが販売する家庭用燃料電池エネファームや太陽光発電パネル、家庭用ガスコージェネレーション(熱電併給)システム「エコウィル」などの実物を展示し、家庭のエネルギーの多様化をアピールした。
一方、東日本大震災発生後、電力各社はオール電化CMを自粛しているが、関西電力は今月10日の節電要請後に自社HPからもPRを削除した。
関電管内のオール電化戸数は今年3月末時点で86万7千戸。過去5年間で約50万戸も増加し、大ガスの家庭用ガス顧客数をすでに上回っている。節電が今後のエネルギー業界の勢力図にどんな影響を与えるか、注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110613-00000596-san-bus_all
■海外ニュース
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<輸送>
●EUで「ハイリフト・デモ」プロジェクトが始まる(2011年04月01日)
2013年の市場導入を目指して、物流機器のためのきれいで効率の良い動力を実証する「ハイリフト・デモ」プロジェクト(HyLIFT-DEMO (Clean Efficient Power for Materials Handling) project)は、ヨーロッパで30台の燃料電池フォークリフトと最終使用者の施設にある3カ所の水素燃料補給所を使って2年間の実証試験を行う。このプロジェクトの資金は、欧州燃料電池・水素共同事業体(European Joint Undertaking for Fuel Cells and Hydrogen)から共同出資されている。
またプロジェクトは、燃料電池の加速寿命試験や衝撃、振動、気候に対する耐久性を確認する試験を、実験室で4000時間行う予定である。
「ハイリフト・デモ」プロジェクトには、ドイツ、デンマーク、ベルギー、イタリア、オランダ、ノルウェーの民間企業や研究機関など12団体が参加している。
http://hylift-demo.eu/
〔参考〕「ハイリフト・デモ」プロジェクト(HyLIFT-DEMO (Clean Efficient Power for Materials Handling) project)の位置付けを理解するためには、出資している欧州燃料電池・水素共同事業体を理解することが必要だろう。経済産業省の「平成20年度海外技術動向調査 調査報告書―欧州編第二部―」には、以下のような記述がある。
「2007年から始まったFP7の新インスツルメンツである共同技術イニシアチブ(JTI:Joint Technology Initiative)でも、環境・エネルギー分野に係る活動を正式に開始した。燃料電池・水素共同技術イニシアチブは、2008年3月にEC条約171条に基づく共同事業(Joint Undertaking)として発足し、2008年10月の会合で活動を正式に開始した。このJTIを構成する欧州委員会、欧州の産業界及び研究コミュニティーは約10億ユーロを投じ、2020年までに水素・燃料電池技術の市場投入を目指す。」
また、財団法人 エンジニアリング振興協会による「平成19 年度 欧米における70MPa水素ステーション技術動向調査」では、
「● 官民パートナーシップである「ジョント技術イニシアティブ(Joint technology Initiative:JTI)」は、法的には「ジョイント・アンダーテイキング(Joint Undertaking:JU)」という名称・組織形態で設置がすすめられている。
- ジョイント・アンダーテイキング(Joint Undertaking:JU)は、欧州連合条約第171 条に基づいて設置された正式な欧州の組織である。設置期間は2008〜2013 年(場合によっては2017 年まで)である。
● JU で実施するプログラムの予算は、組織運用コスト、R&D 助成とも、できるだけ官民で半分ずつ負担する。
- 欧州では、燃料電池プロジェクトでは、インフラと車両の両方がR&D 助成をうけることができる。」と報告されている。
なお、欧州燃料電池・水素共同事業体(European Joint Undertaking for Fuel Cells and Hydrogen)は、今年2月に行われた「平成22年度JHFC国際セミナー」で講演を行っており、その時のPDF資料が以下からダウンロードできる。
http://www.jhfc.jp/data/seminor/fy2010/exhibition01.html
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第2回国際燃料電池サマーセミナー2011【再掲】
大学院生を中心とした若手研究者のサマーセミナーです。固体高分子形燃料電池に関する国内外の新進気鋭の研究者による招待講演、ポスター発表と少人数のグループディスカッションを設け、参加者の主体的な議論と交流の場を提供します。なお学生参加者にはポスター発表をお願いします。
◇日時:8月29日(月)?9月1日(木)
◇場所:小海リエックスホテル(長野県南佐久郡小海町松原湖高原)
http://www.reex.co.jp/KOUMI/HOTEL/index.html
◇参加申込締切:7月1日(金)
◇予稿原稿締切:7月22日(金)
◇参加費(1、2、3の合計)
1.参加登録費:大学院生(修士・博士課程)5,000円
一般若手研究者(企業研究員、博士研究員、助教など)19,000円2.宿泊費:23,000円
3.懇親会費:大学院生 4,000円
一般若手研究者 8,000円
◇定員:70名(予定)
◇参加申込方法:下記本セミナーHPよりお申込み下さい。申し込みの際には、氏名、所
属、連絡先(住所、TEL、E-mail)及びポスター題目をご記入下さい。
http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcss/
◇お問い合わせ:国際燃料電池サマーセミナー2011事務局
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター 犬飼潤治
E-mail: ifcss-tr@yamanashi.ac.jp
◇主催:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・クリーンエネルギー研究センター
◇共催:NEDO、山梨県ほか
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