燃料電池ワールド Vol.891 (2011/03/31 08:48)

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□燃料電池ワールド Vol.891
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■2011年03月31日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

※PEM-DREAMの電話番号が変わりました。お手数でも変更して下さるようお願いします。【再掲】
 これまでの番号 090-2757-1648
 新しい番号   080-5389-3435
■2011年03月30日のWEB LINK NEWS
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2011/03/30 燃料電池、停電時使えず…太陽光も発電量不足(読売新聞)

 深刻な電力不足を受けて、家庭用自家発電システムの燃料電池と太陽光発電について、「停電時に使えるのか」との問い合わせがメーカーに相次いでいる。

 燃料電池は一般電源を使ったモーターが必要なため停電時は使用できず、太陽光発電も発電量が小さい。節電を目的に開発されたものだけに、停電時の代替電源としては限界があり、注意が必要だ。

 計画停電実施後、東京ガスには、計画停電時の代替電源に使いたいと考える家庭から、「計画停電の時に使えるのか」との問い合わせが増えているという。しかし、水素や酸素の取り込みには電気で駆動するモーターを使うため、停電時には使えない。

 また、燃料電池の運転中に停電すると機器が故障する可能性もあり、東京ガスはホームページなどで「計画停電が始まる前に燃料電池の電源を切ってほしい」と告知している。

 家庭用の太陽光発電も、多くの家庭では発電した電力を電力会社に売って電力料金を引き下げるために導入している。停電時に家庭内に電力を供給する仕組みになっておらず、家電製品に使うには主に屋外に設置された分電盤に家電製品をつなぐ必要がある。また、発電容量も小さく、晴天時なら一部の冷蔵庫は使えるが、エアコンを動かすのは難しい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000539-yom-soci

2011/03/30 特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか(ロイター)

 [東京 30日 ロイター] 巨大地震と大津波で被災した東京電力<9501.T>・福島第1原子力発電所から深刻な放射能汚染が広がっている。「想定外だった」と政府・東電が繰り返す未曽有の大惨事。

 ロイターが入手した資料によると、事故の直接の原因となった大津波の可能性について、実は東電内部で数年前に調査が行われていた。なぜ福島原発は制御不能の状態に陥ったのか。その背後には、最悪のシナリオを避け、「安全神話」を演出してきた政府と電力会社の姿が浮かび上がってくる。

  <埋もれた4年前のリポート、福島原発モデルに巨大津波を分析> 
  <従来の事故想定は機能せず>
  <遅れる判断、海水注入>
  <政府もコントロール機能が欠如>
  <問われる原子力安全・保安院の対応力>
  <安全基準への過信、リスクを軽視>
  <もたれ合う政府と業界、金融危機の構図と二重写し>
  <競争原理働かぬ電力会社、ガバナンスの不在招く>
  <エネルギー政策の構造改革に口火も>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000319-reu-bus_all
※写真あり

2011/03/30 佐藤栄佐久・前福島県知事が告発 「国民を欺いた国の責任をただせ」(週刊朝日)

 福島第一原子力発電所の事故は周辺の土壌や海水からも大量の放射能が検出され、世界を震撼させる事態となっている。原発の安全性に疑問を持ち、一時は東京電力の原子炉17基をすべて運転停止に追い込んだこともある佐藤栄佐久・前福島県知事(71)はこう憤る。「諸悪の根源」は経済産業省であり国だ──。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110330-00000301-sasahi-pol

2011/03/30 広瀬隆が警告 「食物連鎖で濃縮」 放射能の危険な罠(週刊朝日)

 放射性物質は川の水で洗い流されるわけではありません。その水は植物、動物に摂取されて、長期間にわたる汚染が広がっていきます。生態系の中で放射性物質が濃縮されていく「食物連鎖」に入ったのです。

 米国のコロンビア川で、ある科学者が調べたデータがあります。川上にはハンフォード再処理工場という原子力プラントがあります。川に流れ出す微量の放射性物質を1とすると、プランクトンで2千倍、プランクトンを食べる魚で1万5千倍、魚を食べるアヒルの体内では4万倍に濃縮。そして川辺の水鳥の卵の黄身では100万倍もの濃縮が起きていたというのです。

 実際にこういうことが生態系の中で起きたのが、私たち日本人がよく知っている水俣病です。この場合は死の灰ではなく、有機水銀によってたいへん多くの方が被害を受けました。

 福島第一原発から放出された大量の死の灰は、大地に降り積もり、雨で川に流れ込んで、農業用水や海を汚染していきます。

 昨夏に出版した『原子炉時限爆弾』を書いたとき、実は今回の福島第一原発のような「原発震災」が起きたときにどのくらい被害が出るか、考えてみました。しかし、結局、書けなかった。被害があまりにも大きすぎて、シミュレーションできなかったのです。

 進行中の事態は、そのレベルに達しつつある。「破局を避けるために」次のようなことを考えました。
--30歳以下の人、とりわけ若い世代、幼児、妊婦や若い女性は、250キロぐらいを最低限の退避圏として、できるだけ福島第一原発から遠いところに、恒久的な移住を考えて逃げる。避難地は西日本のほうが、年間の風向きから考えて長期的な安全性は高いであろう。この受け入れ態勢を政府がしっかり考える。国民規模の協力が欠かせない。東電はそれに専心する責務がある。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110330-00000302-sasahi-sci

2011/03/30 14基の原発新増設、見直し…太陽光など重視へ(読売新聞)

 政府は29日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、2030年までに少なくとも14基の原発の新増設を目標に掲げた「エネルギー基本計画」を見直す方針を固めた。

 新たな基本計画は、原発重視から太陽光などクリーンエネルギー重視へと転換する考えで、14基の原発建設計画の中断や大幅延期は避けられない情勢だ。

 菅首相は29日の参院予算委員会で「太陽光などクリーンなエネルギーについて、日本のエネルギー政策をどうするべきか改めて議論が必要だ」と答弁。海江田経済産業相は閣議後の記者会見で「基本計画は、これまでと同じような形ではいかない。政府全体でエネルギー政策をどうするのか話をしなければいけない」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00001112-yom-pol

2011/03/30 原発継続へ「鉄壁」築く 電力、津波対策強化急ピッチ(フジサンケイ ビジネスアイ)

 東京電力福島第1原子力発電所で事故が相次いだことを受け、全国の電力会社が原発の安全対策強化を急いでいる。東日本大震災の想定を超える規模の津波を教訓とし、防波堤を高くしたり、非常用電源の設置台数を増やすなど“鉄壁”の防御が欠かせないと判断しているためだ。東電の事故で安全基盤が揺らぐ中、原発は電力の安定供給に不可欠との認識から、安全確保に万全を期して地元住民らの理解を得たい考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000000-fsi-bus_all

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●水素工業団地がサウスカロライナ州で開所(2011年02月10日)

 プラグパワー社(Plug Power)とジェンコATC社(GENCO ATC)、キンバリー・クラーク社(Kimberly-Clark Corporation)は、アメリカで初めての工業団地に附随した燃料補給水素ステーションの開所式を行った。このステーションはサウスカロライナ州グラナイトビルにあり、いろいろな産業や商業で多目的に利用し、政府でも使用するための水素を直接供給する。キンバリー・クラーク社の45万平方フィートの配送施設はここに位置しており、施設にはトヨタの燃料電池電動フォークリフトが25台使われている。
http://www.plugpower.com/news/pressreleases/11-02-10/PLUG_POWER_HELPS_OPEN_HYDROGEN_INDUSTRIAL_PARK_WITH_GENCO_AND_KIMBERLY-CLARK_CORPORATION.aspx〔参考〕ジェンコATC社(GENCO ATC) 多くのフォーチュン500社のメーカーや小売業者、米国の政府機関を含む150以上の顧客を持つ総合物流企業。
キンバリー・クラーク社(Kimberly-Clark Corporation) アメリカの製紙・医療用品会社。ティッシュペーパー「クリネックス」「スコッティ」で有名。

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