燃料電池ワールド (2009/08/17 09:00)

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□燃料電池ワールド Vol.509
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■2009年08月17日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■2009年08月14〜16日のWEB LINK NEWS
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2009/08/14 【夏休み】キッズエンジニア---親もいっしょにFCやEVの技術を体験(レスポンス)

 自動車技術会は、21 - 22日の2日間にわたり、名古屋市の吹上ホール(中小企業振興会館)で「キッズエンジニア2009」を開催する。

 自動車を通じて、科学技術や物づくり技術を体験できるイベントで、小学生の親子を対象に夏休みの自由研究や楽しい思い出づくりを目的にしている。

 同イベントでは「教室プログラム」と「展示プログラム」が用意されている。教室プログラムでは、「燃料電池車の模型をつくって走らせよう」「電気自動車のしくみを知ろう」「エンジンを分解してみよう」など17のプログラムがある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000003-rps-soci
※写真あり

2009/08/14 産総研、ジルコニア電解質を使った燃料電池開発/600度での作動に成功(サーチナ)

 産業技術総合研究所(産総研)は14日、ジルコニア系電解質を用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC)の作動温度の低温化に成功し、600度で発電密度1.1W/cm2を達成したと発表した。

 SOFCは、全ての部品をセラミックス材料で構成できるため、信頼性やエネルギー変換効率が高いという優れた特徴があるが、高い作動温度(700?1000℃)を必要とするために、これまでは用途が限られていた。

 今回、産総研は、電解質の薄膜化と電極構造の最適化を同時に実現する高度製造プロセス技術の適用によりチューブ型マイクロSOFCを試作。燃料極の構造や燃料流量の発電性能への影響を明らかにすることにより、SOFCの高性能化への指針を明らかにした。この研究成果により、長期安定性やコスト面で優れたジルコニア系材料を用い、低温作動が可能なSOFCシステムの実現への目途が得られたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000119-scn-sci

2009/08/14 オバマ政権、クリーンエネルギー関連企業に23億ドルの税額控除(サーチナ)

 米財務省とエネルギー省は13日、オバマ政権の景気対策の一環として、クリーンエネルギー関連企業に23億ドル(約2200億円)の税額控除を実施すると発表した。エネルギー効率の改善や代替エネルギー開発にかかわる製造業支援を目的に2年間、投資額の3割を法人税などから控除する。

 太陽光、風力、地熱の再生可能エネルギー設備や、燃料電池、電気自動車、スマートグリッドなどの省エネ技術、温室効果ガスの削減装置などを製造する企業が対象となる。来年1月に対象企業が発表される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000141-scn-int

2009/08/14 クリーンな企業に2千億円の税額控除…米財務省(読売新聞)

 【ワシントン=岡田章裕】米財務省とエネルギー省は13日、グリーンニューディールを柱とする景気対策の一環として、クリーンエネルギー関連の製造業に23億ドル(約2200億円)の税額控除を実施すると発表した。

 最長2年間にわたり、投資額の30%分を法人税などから控除する。

 対象となるのは、太陽光、風力、地熱などの自然エネルギーに関連した製造業で、タービン、バッテリーなどの部品や設備の製造を促進する。二酸化炭素など温室効果ガス削減につながる電気自動車関連の部品製造業も対象となる。今秋に申し込みを受け付け、来年1月に対象企業を公表する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000429-yom-soci

2009/08/15 旧東ドイツの「トラバント」、電気自動車として復活(CNN.co.jp)

 ロンドン(CNN) 旧東ドイツの国民車として知られる「トラバント」が、排気ガスを出さない電気自動車として生まれ変わり、フランクフルトで9月に開催される国際モーターショーでお披露目されることになった。

 2ストロークエンジンを搭載した「トラバント」は、大気汚染の原因となる排気ガスを出すことで、「悪名高い」車種だったが、東西ドイツ統合後に生産中止となった。

 しかし、ドイツの模型メーカー大手ヘルパ社が2年前、トラバントのミニカーを製作し、モーターショーに出品したところ大きな反響があり、実際の車として「復活」させることになったという。

 そこで同社は、トラバントの車体を利用し、エンジンを取り外して燃料電池に入れ替えた。さらに、太陽光エネルギーを利用したエアコンも搭載した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090815-00000012-cnn-int

2009/08/15 新エネ電力供給、初の目標未達に “ぶれる”政策が普及の妨げ(産経新聞)

 電力会社に太陽光や風力などの自然エネルギーを利用した電気の供給を義務づけRPS法をめぐり、今年度は同法施行以来初めて、供給量の目標を達成できない見通しとなった。目標が毎年度、引き上げられる一方、発電設備の増設が進んでいないためだ。電力会社にとってコスト高となる自然エネの普及には政策面での後押しが不可欠だが、補助制度を途中で打ち切ったり、増設を制限する規制を設けるなど、ちぐはぐな政策が普及を妨げている。

 20年度の自然エネによる供給量は79.2億キロワット時で、目標の74.7億キロワット時を何とか達成した。今年度は、今後も新規設備がほとんど増えない見通しで、既存設備がフル回転しても目標の達成は絶望的だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090815-00000500-san-bus_all

2009/08/16 ツェッペリン伯爵号飛来80周年記念 快適な空の旅、再び(産経新聞)

 「空の驚異ツエ伯号来る!」。昭和4(1929)年8月、飛行船による世界一周旅行に挑戦したツェッペリン伯爵号(LZ127)が大冒険の途上に日本を訪れた。最先端技術の結晶だった巨大飛行船は、当時の日本人を熱狂させた。飛来80周年を記念して19日、日本飛行船のツェッペリンNT号が、かつての航路をフライトする。航空史や科学史を振り返るいい機会になりそうだ。(篠原知存)
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 「空の珍客を待つ人々の息づかいが大空を圧して広がりゆく」「来た、来た、群衆はワッと一時にひしめいて」「ポカリとひとにぎりの黒雲が現れた」「銀灰色の怪物は次第に巨体を現し」「我々の上空六百米」「何たる悠々ぶり」…。80年前の時事新報は、そんな名調子で人々の熱狂ぶりを伝えている。

 ただし、黄金期は短かった。ヒンデンブルク号が37年に米国で爆発事故を起こしたことで信頼を失い、第二次大戦中に伯爵号も含む機体はすべて解体され、巨大飛行船は航空史から消える。

 日本飛行船が運用しているツェッペリンNTは、当時の飛行船を現代の技術でよみがえらせることを目的に開発され、97年に1番機が初飛行した。渡邊さんはいう。

 「懐古趣味ではありません。私たちは80年かけて進歩してきましたが、コンコルドが挫折したように、より速く飛ぶことだけが目的ではない、とみんな気づいています。快適な空の旅とはどういうものか、もう一度問いかけたい。誤解されていますが、飛行船は世界で最も安全な航空機なんですよ」

 太陽電池や燃料電池、最先端素材を組み合わせたエコロジー飛行船。現代の技術でもう一度、巨大飛行船をつくれたら…。夢は決して不可能ではない。80年も前に達成した人がいるのだから。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090816-00000532-san-soci
※写真あり

2009/08/16 【夏休み】鉄道の話題---渋滞を避けてフェスや乗車体験へ(レスポンス)

 高速道路1000円効果で週末の高速道路は大渋滞……。そんな夏休みの週末は、ドライブもいいが、東京圏の鉄道を利用して、鉄道イベントやプチ乗車体験を楽しんでみるのはいかが?

 夏休み後半に東京圏で開催されるおもな鉄道イベントは次のとおり。
●鉄道総研 技術フォーラム2009
8月27 - 28日 最寄り:中央線・国立駅

 「燃料電池・バッテリーハイブリッド試験車両の走行試験」など、鉄道総合技術研究所のさまざま成果を展示・発表。前出の試験車両や車両駆動用リニア誘導モータ試験装置を見学できる実験ツアーなどのプログラムもある。入場無料。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090816-00000004-rps-soci
※写真あり

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●南アフリカのプロジェクト・パートナー、8台のフュエルコン社の試験装置を注文(2009/07/28)

 南アフリカのケープタウン大学(University of Cape Town)とヨハネスブルグにある調査研究機関「ミンテック(Mintek)」は、フュエルコン社(FuelCon)の試験装置「エバリュエーター(Evaluator)C50-LT」を8台注文した。ミンテックとケープタウン大学は、水素と燃料電池技術に対する南アフリカの国家的プロジェクトの主要なメンバーであり、水素触媒実証検証センター(Hydrogen Catalysis Competence Center;HySA/Catalysis)を設立する責任を負っている。センターは、白金族金属のプラチナ金属触媒の製造基地として南アフリカの開発に焦点を当てている。
http://www.fuelcon.com/cms/pressemitteilungen_details.html?&L=1&tx_ttnews[tt_news]=235&tx_ttnews[backPid]=8&cHash=21ff109481

〔訳注〕MINTEKは南アのMineral Technology 法(1989)に基づき設置されている独立した国家機関であり、選鉱、製錬、材料工学といった生産技術に係る調査研究を主に行っている。もともと、Witwatersrand大学と鉱山省により共同で1934年にMinerals Research Laboratoryとして、同大学内に設置されたものである。その後、いくつかの変遷を経て、現在の組織となった。この間、金鉱床からのウラン回収技術の研究、Carbon in Pulp法による金の回収、白金族金属の回収法などで南ア鉱業の発展に寄与してきた。このほかに、南アの研究機関であることから、フェロアロイや砂鉱床などの処理を得意分野としている。職員数は750人(うち専門職250人)。50百万ドルの予算のうち30%が政府から資金である。
http://www.jogmec.go.jp/mric_web/tec_topics/07_04.htmlより

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